概要
この戦車は戦車を倒すための車両、対戦車自走砲(旋回砲塔搭載)であり、1944年および1945年に製造された。
作られた経緯
アメリカ軍は第二次世界大戦において駆逐戦車(アメリカの場合この種の車両は戦車駆逐車と呼ぶ)としてM7 3インチ砲を搭載したM10GMCやM18GMCなどを使用していた。
しかしドイツ軍のパンターやティーガーにはやや力不足(特に正面から)であったため、新しい砲塔を開発(90mm高射砲を元にその砲塔を作成した)、それをM10GMCなどの砲塔から積み替えたものがこれである。
なお、一部には中戦車であるM4シャーマンの首を挿げ替えた車両も含まれており、M36B1という型式名で呼ばれていた。
使用
アメリカ軍においては第二次世界大戦および朝鮮戦争に使用した。また、この車両は大量生産(2100台程度+M4ベースの180台程度)されたため他国、特に西側諸国にも供給された。最近の使用例ではユーゴスラビアの内戦において使用された(さすがにエンジンは積みかえられていたが)。
なお、自衛隊も61式戦車の設計時に本車両を参考として1両輸入しており、現在でも土浦の武器学校に展示されている。和製パーシングと評されることの多い61式だが、そういう視点で見ると若干M36のテイストが感じられるかもしれない。
この土浦に保存されているM36は朝鮮戦争時に改修されたもので、主砲にエバキュエータを増設したほか、車体前部に固定式の機関銃が増設されている。
関連イラスト
この戦車のタグが付けられたイラストは2020年現在、理由は不明ながらガールズ&パンツァーの絵馬が半分を占めていたりする。
オープントップなので本来なら戦車道使用車両としての要件を満たさないのだが、某自走砲の登場で「屋根が無いなら付ければいい」とする解釈が勢いを増したこと、また史実の本車両自体が開口部を覆う装甲カバーを実際に装備していることから登場への期待が高まっているものと思われる。
ちなみに河西忍、丸山紗希、ナオミがそれぞれ好きな戦車として挙げている。
登場作品
- 肉弾戦車隊
ドイツ軍の戦車として登場。砲塔に鉄板を取り付けてシルエットをパンターに似せている。
アメリカの駆逐戦車としてM36が、イタリアツリーにM36B1、日本ツリーにM36B2が登場する。
アメリカの駆逐戦車として登場。