概要
機動戦士ガンダム逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレンに登場するニュータイプ専用モビルスーツ。形式番号はMSN-03-2。
小説での本来の名称はサイコ・ドーガだが、CCA-MSVで同名の機体である「NZ-222 サイコ・ドーガ」がα・アジールのプロトタイプとして存在することから、区別のためにこちらをサイコ・ギラ・ドーガと表記する書籍も見られる。
「ベルトーチカ・チルドレン」は映画版シナリオ初期稿を下地に執筆されたパラレル・ワールドともいえる作品であるため、映画のヤクト・ドーガの代わりに登場する。
機体解説
ベルトーチカ・チルドレンにおけるヤクト・ドーガポジションの機体であり、立ち位置はほぼヤクト・ドーガと同じ。
ギラ・ドーガをベースにサイコフレームを用いて開発されたニュータイプ専用機。
他のNT専用機と同様にファンネルを装備しているが搭載数は六基と少ない。
全2機が登場するが、クェス機は登場せず、2機ともグラーブ・ガスの搭乗機として使用された。
ファンネルはギラ・ドーガの肩アーマーに配されたショルダー・スパイクをファンネル・ラックに置き換える形で配されており、これによってファンネルの再充電が可能となっている。
ギラ・ドーガとのパーツ共有率も高く、特徴的な頭部やファンネルを有する肩部、高機動型のバックパック、そしてインターフェースとしてサイコミュが搭載されているコックピットを除けばほぼギラ・ドーガと同じパーツが用いられている。
ジオン系としては珍しい白系統に塗装されており、集団戦闘の際には特に目を引くカラーリングとなっている。
作中の活躍
最初に登場した1号機は、フィフスルナ戦でアムロのリ・ガズィの攻撃で大破しロンド・ベルに鹵獲されサイコフレームをνガンダムに組み込まれている(アムロはこれをシャアがあえて鹵獲させたと見ている)。
続く2号機はアクシズ落下作戦時に投入され、引き続きグラーブが搭乗。戦闘中にベルトーチカ・イルマの搭乗するリ・ガズィに遭遇し、これと交戦するがベルトーチカのお腹にいた胎児による強い意志が流れ込みグラーブが動揺。機体制御が出来なくなったところにリ・ガズィからのグレネードランチャーによる攻撃で大破、パイロットも死亡している。
なお、後年発表されたコミカライズ版ではスイートウォーターに於ける武装蜂起の際にネオ・ジオン軍旗を掲げる重要な役割を負っている。