概要
依頼を受けて対象人物を殺すことで報酬を得る。
法を犯す行為(殺人罪)を生業とすることから非合法の職業である。
※殺し屋とは違うもの
・依頼とか関係なしに、自分の利害関係だけで対象人物を殺す。
これは単なる殺人であり、職業ではない。
殺した対象人物の資産などを奪うなら、それは強盗である。
・何らかの組織に所属して、組織内の命令を受けて対象人物を殺す。業務の一環なので、報酬を得る活動の一部ではある。
殺人だけを仕事にしているわけではないため、殺し屋以外の職業に該当する。
・依頼を受けた結果、その仕事の過程により誰か(大抵は依頼を妨害しようとする者)を殺すかもしれない。
殺人が目的ではない(できるなら避けたい)ため、やはり殺し屋ではない。
現実的な話をすれば
『依頼を受ける=他人に存在を知って貰う必要がある⇔警察などに知られてはいけない』
といった矛盾を抱えるため、現代の法治国家で殺し屋が存在するということは基本的にあり得ない。
もし仮にアンダーグラウンドで存在したとしても殺し屋という職業で食っていく事が出来るか、というと些か難しいだろう。
処刑に関わる公務員は殺人を請け負うとも言えなくも無いが殺し屋では無いのは言うまでも無い。
よって、組織専属の殺し屋でもなければ、フィクションや創作等で登場する、ファンタジー職業に限りなく近い職業と言える。
フィクションなどで法治国家が存在しない場合、暗殺者や殺し屋という職業が存在することがある。
大きく分けると「金のためなら友人であろうと殺める」ような冷酷な職業として描かれるか、「悪人だけを殺す」ような義賊のような職業として描かれる事が多い。
この場合名の知れた殺し屋(暗殺者)というようなものが存在するというケースも多いだろう。
逆に法治国家が存在する場合、殺し屋は国にとっては取り締まるべき職業であるため、密かに暗躍する、という盗賊のような職業であるケースが普通である。
勿論国家が手を焼く程の名の知れた殺し屋が居るというケースもあるだろうが、大体の場合は素性が知れれば捕まる立場とあれば公に活動しているとは考えにくい。
フィクションで殺し屋を職業として登場させる場合には、世界観の設定と合わせて考える必要がある。
上述のように法治国家で殺し屋が居る、というのはよく考えると難しい設定である。