本来の意味の正義
道理にかなった事を意味する単語である。
社会の秩序などを考えたときにそれに法る行動を正義と呼ぶことができる。
しかしながら何が正義で何が正義ではないか、というのは国家、民族、環境などの要因が
複雑に絡み合った上で構成される要素であるため、
一概に何が正義で何が正義でないか、というのを述べることはできない。
基本的に元々正義に反する行為と分かってやってる場合を除けば
お互いに正義だと思っている行為が互いを衝突させる結果を招くということもあり得る。
現実世界では正義という言葉だけだと誰が正しく、誰が誤っているかを判断できなくなる。
例えば「友人を殺した者を殺すのは正義だ」という考えを持つ者がいたとする。
この場合友人を殺した者(加害者)は悪であるという考えが生まれ、
その悪を取り除くという考えも一つの正義である、という見方ができる。
ところがここで別の人物が「行為は悪であるが彼(彼女)を更生させることが正義だ」と思ったとする。
実際この考えも一つの正義という見方としては誤っていない。
だが、このように複数の正義というものが存在すると国家としては秩序を維持するのが難しくなる。
そこで現代の世界では法律という言葉でそれを定義していることになっている。
言ってしまえば法律とは正義を具体的に明文化したもの、ともいえるかもしれない。
小説やゲームなどでは正義と正義がぶつかるという作品が少なくない。
この場合お互いに自分の信じる正義の名の許に
行動を起こしていることが多いわけであるからどちらが完全悪とは言い切れない。
下手すると主人公が正しくないと思われる可能性もあるが
ストーリーとしての評価を高くしやすいため最近の作品では結構見られる書き方である。
大アルカナとしての正義
大アルカナの11番(種類によっては8番)Justiceである。
剣と天秤を持った人物(女神)が描かれていることが多いカード。
剣は武力というよりは支配を意味し手にする天秤で公平さを計っているという構図である。
またカードの人物は真正面を向いているように書かれるが
これは公平さを裁定する者として感情に流されず普遍的な判断を行うことを意味している。
正位置の意味合いとしては「公平」「均衡」「善意」などがあり
逆位置の意味合いとしては「不正」「偏向」「被告」などがある。
カードの性質上裁判の争いの勝訴、敗訴などの意味合いを持つともいえる。
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馬超(三國無双で正義をとなえまくるキャラクター)