「フルアクティブ! 貫けぇ!」
概要
レッドフードを正しく継承したラピが手に入れた新たな姿。
髪はレッドフードを思わせる真紅に染まっており、制服にも各所にパンク由来のアレンジが行われている。
胸元や左肩が大胆にはだけられ、スカートが追加されて女性らしさをより強調する衣装となった。
2024年11月から実装されたメインストーリー34章でこの姿が初めて登場。2025年1月1日よりPCとして実装された。
実装に際して、キャラクターデザインがリメイクされており、特にスカートがプリーツスカートからスリット入りのタイトスカートに変更された点が大きな違いである。
それに合わせて、メインストーリーの立ち絵も更新されているが、イベントスチルやアニメでは旧デザインのままだったりする。
性格
自信がついたためか公私両面で積極性が増しており、仕事に於いて他者と協調や分担を試みたりと対人関係に大きな変化が見られる。
指揮官に対する態度の変化は最たるものであり、事あるごとに手を繋ぐことを求め、二人きりの時間を楽しむなど少女らしい言動が多分に増えた。
一方で部下への態度の甘さを指摘したり、食事に関して不満を述べたりと苦言を呈する場面も増えており、ニケと指揮官という枠組みを超え、女房役としての成長もうかがえる。
武器
使用武器である『セブンスドワーフゼロ』のモデルは、アメリカのナイツアーマメント社が開発した試作型軽機関銃『KAC ChainSAW』。
2009年のショットショーにて、KAC社が当時流行っていた人間工学的な銃を設計する、技術デモンストレーションの一環で作り上げた銃である。
ハンドガード両脇から上部に装着されている、フォアグリップとピストルグリップではないチェーンソーの持ち手のようなグリップがついており、全体的な形状がチェーンソーに似ている事と、そこから分隊支援火器の略称である『SAW』を組み合わせてChainSAWという言葉遊びから名前が付けられた。
本銃のプロトタイプのみ制作されたものであり、実用はおろか市販もされていない。
恐らく名称のゼロはプロトタイプである本銃から因んで名付けられたと思われる。
ラピの物はモデル元のChainSAWよりも、巨大かつ大口径マシンガンであり、『機関銃』ではなく『機関砲』に区分されるべきサイズ。
ニケの身体能力を持ってしても持ち上げるのがやっとという重量であり、そのため両手持ち用のキャリングハンドルが装着されている。
銃のトリガー及びグリップは、機関内部に直接内蔵した様な仕様になっており射撃する際は、まるで腕と銃が一体化した様に見える。
またレシーバー側面には、防御用のシールドが取り付けられている。
前方には巨大なマズルブレーキが特徴的な長い銃身が一本、その隣に『ミリタリア』と同じく、やや短いグレネードランチャーと思われる銃身が搭載されている。
これは元モデルのChainSAWにも、スパイクタクティカル社のハボック37mmフレアランチャーが搭載できる仕様と同じである。
しかしプロトタイプの為、銃本体の強度が不足していたせいで、装着するとハンドガードが自重で若干歪む問題が発生し、完全にいらない子装備となっていた。
大きな特徴として銃の後部にジェット推進機能があり、ラピはこれを使いこなす事で戦場を縦横無尽に飛び回っていた。
ゲーム内のカテゴリはマシンガンだがドリル型榴弾の発射も可能、これはスキル2「粘着グレネード」にてゲーム内でも再現されている。
更に銃口付近にドリル状のエネルギーを発生させ、敵に突撃することも可能である。
性能
「セブンスドワーフゼロ、レディー!」
レアリティ | SSR |
---|---|
クラス | 火力型 |
コード | 灼熱 |
武器 | マシンガン |
バースト段階 | Ⅲ |
スキル1 戦況把握
ラピのバースト段階はスキル1の効果によってバーストⅠ及びバーストⅢを使い分けることが可能。
部隊を構成する際ラピ以外にバーストⅠのキャラがいない、もしくはティアやレッドフードなどの特殊なバーストⅠ性能を持つキャラのみ編成されている場合ラピのバースト段階はⅠに。
バースト段階が通常のⅠであるキャラのみ編成されている場合ラピのバースト段階はⅢとなる。
スキル1はラピのバースト段階で得られる効果が変化し、バーストⅠの状態ならフルバーストタイム発動時「バーストスキルCT短縮」「攻撃ダメージ増加」の効果を得る。
バーストⅢの状態ならフルバーストタイム発動時「攻撃力増加」「阻止部位攻撃ダメージ増加」の効果を得る。
スキル2 粘着榴弾
ラピ:レッドフードのコードは灼熱なので、弱点ダメージを与えられるラプチャーのコードは当然風圧コード……と思いきや、このスキル2の効果で電撃コードのラプチャーに対しても弱点ダメージを与えることができる。
更に120発射撃するごとに「粘着榴弾」を発射する。
システム上は「粘着」と表現されているがドリル型の榴弾であり、突き刺さって大ダメージを与え、更にフルバーストタイム発動と同時に起爆して再度ダメージを発生させる。
バーストスキル 継承される力
バーストスキルもスキル1と同様にラピのバースト段階によって性能が変化する。
段階Ⅰで発動した場合、自分に「バーストスキルCT20秒ダウン」「粘着榴弾の爆発範囲上昇」を付与し、味方全体に「スキル発動者基準で攻撃力上昇」を付与する効果となる。
ラピ:レッドフードをバーストⅠで運用する際は、実質CT20秒のバッファーと捉えるといいだろう。
そして段階Ⅲで発動した場合は、照準線の最も近い敵一機に「最終攻撃力計算のダメージ」を与え、自分に「爆発範囲上昇」「発射体付着ダメージ上昇」「スキル2の粘着榴弾発動回数条件を60回に緩和」を付与する。
バーストⅢ運用の場合は「最終攻撃力計算のダメージ」の倍率が数千%と非常に高い倍率であるため、モダニアやレッドフードといった他のバーストⅢフィニッシャーとも肩を並べる性能と言えよう。
ただし前述した2名と比較した場合は、超攻撃力を持つ一発しか発射されない点には注意が必要。
とはいえ、追加効果としてラピ自身に付与されるバフも強力であるため、仮に外したとしてもガンガン攻撃を加える手を緩めないようにしたい。
関連イラスト
関連動画
NIKKE紹介 - ラピ:レッドフード(Rapi: Red Hood)
NIKKEモーション紹介 - ラピ:レッドフード(Rapi: Red Hood)
バージョンPV - FOOTSTEP, WALK, RUN
FOOTSTEP, WALK, RUNストーリーイベントBGM - 『Rising Higher』
ニケと指揮官のこの一日
ASMR - おやすみ、ありがとう【ラピ:レッドフード】
声優インタビュー
関連タグ
以下、メインストーリー31章以降のネタバレがあります。
変身に至るまでの経緯
31~32章、アブソルート部隊と共に、クリスタル地帯の探査を続行していたラピたちカウンターズと指揮官だったが、クリスタル地帯を造り出した張本人であるヘレティック・ベヒモスが姿を現し、彼女と戦闘になる。
ラピはレッドフードの力を借りて、アークに侵入したヘレティックのニヒリスターとインディビリアとその配下であるトーカティブを同時に相手にし、地上エレベーターに無理矢理詰め込んで地上へ送り出した程の力を有していた。
この時にレッドフードの力を使いすぎて、ボディがレッドフードに変身してしまっていたが、彼女の意志により注射を打たれて消滅していた。しかしラピのコア付近に未知の小さなエネルギー反応が見つかり、指揮官はこれを「(レッドフードとの)思い出のようなもの」と推測する。
それ故、レッドフードの力を使用して戦うも、以前より力が弱まっていたのか、ベヒモスに全く歯が立たず敗北。エリシオンの最強部隊と云われるアブソルートの隊員も次々と倒されてしまう。
その後は、復活したシンデレラがベヒモスを一次的に退ける。
この出来事はラピにとって相当屈辱的であり、ベヒモスに対して闘志を燃やしていた。
そして33章、ベヒモス討伐のためにカウンターズと指揮官は、アブソルート部隊、シンデレラとグレイブのペアと行動を共にする。
ラピは作戦に出る前に、グレイブからセブンスドワーフゼロを預かる。
アブソルートの隊員たちは、タクティカル・アップ計画の実施により、以前よりもパワーアップされており、対ベヒモス用の装備を持ってきていた。実際、ベヒモスと会敵した際は余裕で対抗できる程までに強くなっていた。
また、シンデレラとグレイブの諦めない姿から、「レッドフードになることに諦めた」自分と見比べ、強い劣等感を抱くようになる。
その事もあって、ラピはさらにベヒモスを倒すことに固執して冷静さを欠くことになり、その結果、無謀な突撃を行って部隊を危険に晒してしまった。
自分の存在意義に悩むラピに対して、指揮官とアニスとネオンは彼女の言動が普段と違うことに気付き、部隊の仲間として救いの手を差し伸べて、サポートすることを伝える。
さらに、ウンファとグレイブからの助言もあり、前向きに行動するようになった。
34章で、ベヒモスはアブソルートによって消し炭のような状態になるまでダメージを受け、レヴィアタンもシンデレラとグレイブにより追い詰められた。
だが、指揮官の血(未精製のアンチェインド)を体内に摂り込んでいたベヒモスは「レヴィを守る」と言う強い意志により、ナノマシンが活性して突如巨大化する。
巨大化したベヒモスは、変身に慣れていなかったため簡単に倒されたものの、彼女のボディは完全に修復されていた。
さらにベヒモスはコーリングシグナルも使用可能となっており、ラプチャーの群れを呼び寄せて形勢逆転。2人は指揮官を連れ去ろうとする。
カウンターズの面々は止めようとするも、レヴィアタンの「黒い海」に呑まれてしまった。
ラピ:レッドフードに変身
レヴィアタンはカウンターズの精神破壊を試みようと、まずラピのNIMPHに入り込んで、彼女に戦意を削ぐ言葉を語りかける。レヴィアタンの言葉に惑わされるラピ。
危うい状況に陥るも、レッドフードが突然現れ、レヴィアタンの顔面にパンチを食らわして殴り倒した。ラピのコアに僅かに残っていたレッドフードの精神がそうさせたのかもしれない。
そしてラピとレッドフードはお互いの拳を合わせると、ラピは彼女を取り込んで、「ラピ:レッドフード」に変身した。
黒い海から飛び出たラピは、ラプチャーの群れをものともせずにベヒモスに接近。
セブンスドワーフゼロをここで初めて使用し、ベヒモスに猛攻をかける。ベヒモスは大ダメージを受けて、コアだけの状態になってしまう。
レヴィアタンはベヒモスのコアを拾い上げ、捨て台詞を吐いてその場から撤退した。
こうしてベヒモスに勝利したラピは、ようやく自信を完全に取り戻したのだった。
セブンスドワーフゼロ誕生の経歴
もともとスノーホワイトが、レッドフードの「カッコイイ武器を作ってくれ(ほとんど軽口に近い)」という要望を受けて開発していた武器。
銃口付近にドリル状のエネルギーを発生させるギミックは、レッドフードの強い要望から搭載された物(曰く小さい頃に観た「ドリルの出てくるアニメ」)。
突拍子のないレッドフードの要求に、困惑しつつも「それでも時間はかかるが必ず作る」と約束するスノーホワイト。
この武器制作はレッドフードが飛び出すような形でゴッデスを去った後も続けられ、スノーホワイトとリリーバイスとの会話の中では反動を抑えるため台尻に逆噴射装置を応用したこと、セブンスドワーフの機能を一つに合体させようと試みていた事が語られている。
2種類の弾種で遠・中距離に対応しつつ銃口の先にドリル型のエネルギーで近距離にも対応でき、本家セブンスドワーフが持っていた『全局面対応』という設計思想が見て取れる。
100年越しの思い
レッドフードと再会し最後の別れの時には、現在もその武器制作を続けており、いつか必ず取りに来てほしいというスノーホワイト。
必ず取りに来ると約束し、レッドフード故郷への帰途についた。
グレイブによれば当時スノーホワイトは汎用型の様々な武器制作を請け負っていたが、ある時期からそれら辞め「特別な武器」を作るために工房に籠もっていたらく、この特別な武器がレッドフードのために作っていたセブンスドワーフゼロではないかと推測される。
その後、長い年月の間にスノーホワイトは思考転換を、武器は工房を訪れたグレイブの手に渡りシンデレラを守るための力となった。
グレイブの手に渡ったセブンスドワーフゼロはレッドフードを継承したラピに受け継がれ「必ず取りに来てください」という約束は100年以上の時を経て果たされるのだった。