概要
2009年のショットショーにてKAC社が当時流行っていた人間工学的な銃を設計する技術デモンストレーションの一環で作り上げた銃。
ハンドガード両脇から上部に装着されているフォアグリップとピストルグリップではないチェーンソーの持ち手のようなグリップがついており、全体的な形状がチェーンソーに似ている事と、そこから分隊支援火器の略称である「SAW」を組み合わせてChainSAWという言葉遊びから名前が付けられた。
外見からわかるがサイトなどは装着されておらず、腰撃ちが前提の設計である。
基本的な機構はストーナー63を改良したKAC LAMGものが使われている。
プロトタイプのみ制作されたものであり、実用はおろか市販もされていない。
ちなみにショットショーで提出されたプロトタイプはスパイクタクティカル社のハボック37mmフレアランチャーが設けられているがこれがどういう意図で付けられたのかは不明であり、軍用で作っていたわけではないため強度が不足していたせいか装着するとハンドガードが自重で若干歪んで問題が発生するという本末転倒な仕様がある。
ある意味アメリカらしいといえばアメリカらしいロマンの塊な銃である。
プロトタイプであるが故、知名度は低いままマイナーな銃として終わるかに見られたが、2013年に発売されたゲーム「CoD:Ghosts」にて登場し、そのインパクトからか他のFPSにもたびたび登場していることがある。
また、ニール・ブロムカンプ監督作品『エリジウム』にもMk46ベースでモックアップしたChainSAWが登場している。
エアソフトガン用としてグリップキットが発売されており(もちろん非公式品)、実銃通りのストーナーLMGやMINIMIのグリップとストックを交換する事でChainSAW風にすることが出来る。