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グリニデの編集履歴

2021-03-03 00:27:04 バージョン

グリニデ

しんりょくのちしょう

グリニデとは、『冒険王ビィト』のキャラクター。

概要

CV:大友龍三郎

グリニデとは、『冒険王ビィト』のキャラクター。


深緑の智将グリニデとは、『冒険王ビィト』前半にて登場した強力な魔人(ヴァンデル)。

その中でも最強クラスに位置する七ツ星の魔人であり、奸智に長けた強敵である。


粗暴で品性に欠ける者が多い魔人という種族の中では珍しく、紳士的でインテリジェンスを感じさせる異名通りの”智将”。

性格は怜悧冷徹でカリスマ性にも富み、魔物のみならずスゴ腕の魔人、果ては人間をも配下に従えている。


繁殖力に優れた植物系・昆虫魔物モンスター)を駆使して”黒の地平”と呼ばれる地域を荒らし回っており、その巧妙かつ情け容赦のない攻撃によって黒の地平の人口は10分の1にまで激減してしまった。

この功績を評価され、作中で六ツ星から七ツ星に昇格している。


こうした理詰めの戦い方を好んではいるものの、実は大変な激情家かつ怪力の持ち主でもあり、力任せに暴れられると誰も手が付けられなくなる。

そうして激怒しそうになると部下のダンゴールに八つ当たりすることで冷静さを取り戻す一幕も。


自分の本性を知りつつも、それを押さえつけて理想の自分にならんとしている努力の人でもあり、こうひた色々と個性的なキャラクター造形から、読者人気も高いお方。


部下達

ロズゴート

グリニデ配下の五ツ星魔人。蛾のような姿が特徴的な冥撃使いであり、グリニデの信頼も厚い忠臣である。

配下になったのはグリニデから勧誘されたのが切掛であったが、会談の末に起こった事からグリニデの力量に感服して従うようになった。

故に強い者に従う事を正しいことだと信じて疑わない人物である。


フラウスキー

”鮮烈の紅弾”の異名を持つ五ツ星魔人。凶悪な殺し屋として名を知られており、グリニデからも切り札として重宝されている。

植物のような姿をしており、体全身に銃火器を満載した強敵である。・・・が、一方でカワイイ生き物をこよなく愛するおかしな性分の魔人でもある。


ベンチュラ

偵察を仕事にしている三ツ星魔人。虚仮威しと大言で自分を言い飾る典型的な小物であり、グリニデからも「明日の小遣いしか頭にないタイプ」と言われる始末の情けない魔人。

グリニデの部下になったのも、彼に捕まって無理矢理従わされたからに過ぎない。


キッス

グリニデの知恵袋をつとめる人間の少年。グリニデが押さえている古代遺跡の解析や諜報活動を担当している。

ビィトの親友であったが、彼と別れた後に組んだチームの人間から捨て駒にされたことで人間不信に陥り、当て所なく彷徨っていたところをグリニデに捕らえられて部下にされた。

後に裏切った際は大激怒したものの、それでも怒りを抑えながら言い分を聞いて寧ろ冷静さを取り戻す等、非常に高く買っている。


ダンゴール

グリニデの副官を務めるモンスター。グリニデの身の回りの世話から仕事のサポートまで幅広くこなす執事のようなポジションである。

だが、真の仕事は癇癪を起こしたグリニデの八つ当たり相手を務めること。そのため、体を丸めるとどんな攻撃にも耐えることが出来る能力を持っている。

小柄で可愛らしい容姿をしており、健気で素朴な性格をしている。


関連タグ

冒険王ビィト


















ロズゴート「・・・おまえの記事だけで説明されてもなぁ・・・」










「・・・お・・・・ま・・・・・え?」











『おまえ』だとおオオオオオオォォオオッ!!!?






ネタバレ

血塗られた獣グリニデ


”深緑の智将”・・・・それは自分の本性を忌み嫌ったグリニデ自身が努力によって己を律した姿である。

彼の本性は、獰猛な戦闘本能と底なしの怒りによって暴れ狂う”最も魔人らしい魔人”なのである。


普段のグリニデは凶暴な本性を抑えるために精神安定作用のある薬草トラキラの樹液に体を漬け込んで緑色の外皮をまとい、精神を落ち着けていたのである。

だが、ひとたび怒りが頂点に達すると体の筋肉が異常膨張し、カブトムシを思わせる真っ赤な本体があらわになるのだ。


本当の通り名は、真っ赤な血潮にその身を染めた様から名付けられた”血塗られた獣”。

この状態になると冥力の全てを肉体強化に活かしたことで得た超怪力で所構わず暴れ回るため”厄災”としか言いようのない被害を周りに撒き散らすことになる。


肉体の頑丈さも魔人の中で最強クラスであり、上位天撃をまともに受けても意に介さず、生半可な攻撃では傷もつけられない。炎の天撃ならまだ幾分かダメージは通るものの、それさえ決定打には至らない。

単純だがそれ故に厄介極まりない能力であり、ベルトーゼですらまともに戦えば圧倒されてしまうその超怪力と凶暴性は、力量で劣っていたビィト達を半死半生にさせた。



…しかし、怒りの赴くままに暴れまわるしか能の無い野獣であった自分を厳しく律し、深緑の智将と自称しうるまで知略と度量を磨き続けたグリニデの苦労を思うと、いささか胸が痛む姿でもあった。

実際、怒りにまかせて長年の努力の結晶を破壊してしまった際のやるせなさは言語に絶するものがあり、悔し涙と無限に吹き出る怒りで暴れ狂う彼の背中は、凄絶と言うよりどこかもの悲しいものであった。


そのインパクトのある容姿と、どこか哀愁の漂うキャラクターから、グリニデは読者にとって忘れがたい人物の一人になったと言えるだろう。


本人も「魔人の典型」と自嘲した凶暴な本性を持つ一方で、その凄まじい暴虐さを自ら律していた理性、そして優れた知性を有していたのは紛れもない事実であり


・古代の魔人の古文書をキッスに解読させ、魔賓館に頼らないモンスター製造技術の復活を目指す

・その古代技術の確保の為に黒の地平の広大な土地を自らの支配地とする

有能であれば人間でも同族である魔人とほぼ同じ待遇で迎え入れる

・製造技術の実験と勢力拡大を兼ねて、戦闘力は低いが繁殖力の高い樹の章の魔物を制覇する

・基本的に魔札は札束のまま出す魔人の中では珍しく小出しで魔物を買い、自前で増やすことで研究費用などの必要経費を確保する


という他の魔人ではまず見られない行動を見せており、魔人博士ノアなど他に研究面で優れた魔人は存在しているが、ここまで戦略的に動いたのはグリニデただ一人である。


そのせいか、魔賓館館長であるシャギーからはその知略家としての面をもどかしく思われていたようで、作中ではビィトをぶつける事でわざとグリニデを怒らせようとしていた節があり、グリニデが激怒し本性を露わにした際は非常に喜んでいる。


最終的にビィト戦士団に破れ、死の間際に理性を取り戻した彼がかけた言葉は「よくぞ私を倒してくれた」という感謝と称賛の言葉だった。


グリニデ語録

「・・・私は・・・常に冷静クール)だ・・・」

「Be Cool・・・Be Cool・・・」

「・・・『節度』!私の非常に好きな言葉だ。知的な者とそうでない者を分ける境界線と言ってもいい・・・」

「さぁ話し合おう・・・君にも言い分はあるだろうし・・・ね!

お前の耳には穴が開いてないのか!!?それとも粘土でもつめてやがんのか!!?ひきちぎったら少しは聞こえるようになるのか!!? ああっ!!?

「・・・お・・・ま・・・え?『おまえ』だとオオオオオオォォオオッ!!!?

「オレが一番嫌いなのはなッ・・・!!おまえみたいな・・・アッタマ悪いヤツだぁあーーーーーーーっ!!!!

「・・・ではGOOD LUCK!!」

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