以下には、「ひぐらしのなく頃に」のネタばれを含みます。閲覧には十分ご注意ください。
CV:かないみか
概要
無印『祟殺し編』のヒロインであり、アニメ解のオリジナルエピソード『厄醒し編』の主人公(これだけは原作通りにしたかったため、恐らくはその設定のためアニメ版では鬼隠し編から登場する5人の主要キャラで、唯一キャストクレジットで1番手になっていない)。
容姿
髪はイエローのショートで、黒いカチューシャをつけている。
ただし、原作者によればこれは、金髪や染めているわけではなく、キャラクターを区別するための配色であり、キャラクター本人が金髪というわけではないとのこと。
口からのぞく八重歯がチャームポイント。キャラクターデザイン、原作担当の竜騎士07曰く「生意気キャラは八重歯がデフォ」
年齢は梨花同様、一般的には小学校高学年ぐらいと予想されている。また、身長は古手梨花より高いと思われる。
また、梨花とは違い、年齢の割に胸の発育が良好。
制服としては、ライトグリーンの、セーラー服の様な大きい白い襟のついたスモック型のワンピースを着用している。(「ひぐらしのなく頃に」に登場する学校は制服の規定がないが、主要キャラクター達は『各自気に入った制服を着用して登校』している。)
胸元のタイは黄色で、黒いストッキングを穿いている。関連商品のデザインではパンスト型。
私服はピンクのノースリーブに、デニム地と思われるショートパンツを着用。白いベルトで、腰の左側に白いウェストポーチをつけている。
人物・性格
所謂生意気な性格で、年上である男子同級生(彼女らが通う雛見沢分校には、学級が一つしかない)の前原圭一に、事あるごとにちょっかいをかけたり、憎まれ口を叩いたりしている。
古手梨花とは大の親友で、互いに両親を亡くした者同士、寝食を共にする仲である。
ただ、これらの性質は、様々な苦しい境遇の中気丈に生きる彼女の強がりを含み、彼女が何の悩みや苦しみも味わわずに成長していれば、また違った彼女がいたであろうとされている。
失踪中の兄、北条悟史を強く慕っており、圭一・レナぐらいの年齢になるまで兄貴分・姉貴分の人が居ないと親の居ない寂しさや日頃のストレスに耐えられない事がプロティールで示唆されている。
そのためかどうかは不明だが、兄のやっていた野球では、圭一が事前交渉で投げさせたスローボールを見事に逆転本塁打している。元々活発で、運動神経は大変良好という設定である。
「勝利のためには、あらゆる努力を尽くしなさいませー!」
「悩み事があるなら『仲間に相談する』‼︎それが一番ですわ!」
「過去がなんだろうと、今が素晴らしい人間であるならば、どうして恥じることがございますの?もし過去の過ちを一生取り戻せなかったら、…私たちは何のために生き続けますの?」
トラップマスター
彼女の特徴は、様々なトラップを自在かつ効果的に駆使する戦闘スタイルにある。
状況、目的、対象の心理状態を的確に分析し、大小単複様々なヴァリエーションで、時にはそれらを多数組み合わせて使用する。
彼女は、そのトラップワークに独自の価値観とプライドを持っている。ゲーム中に使用する際も、「仕掛ける罠は一つ」「相手が勝利を確信したときに使用」等、ポリシーを持った運用を心掛けている。また、その対戦相手の思考パターンを読み取る能力は、トラップ敷設以外にも、戦術立案等に力を発揮する。
トラップワークの凄まじさは、実際の軍隊を相手に山中への籠城を可能にし、本物の軍事関係者を驚嘆させるほどという。
彼女と梨花の住居の裏山には、沙都子が数年がかりで仕掛けたトラップの数々(発砲音を模した癇癪玉から、先端に不潔物を塗布した竹槍など、危険度も千差万別)が、今も可動状態にある。
なお、彼女自身はそのトラップを全て把握している。このトラップは彼女の実家にもドロボウ対策として使用してほしかった。
ただ、学業等通常の知識はイマイチで、ブロッコリーとカリフラワーの区別が未だにつかない。また、かぼちゃが苦手。
雛見沢村との関係
かつて雛見沢村では、当地をダム湖に沈める雛見沢ダム建設計画が進行中で、多くの住民がこれに強硬に反対、抵抗していた。また、これに対し公共事業側も例によって卑劣な嫌がらせで応じ、反対運動はエスカレート。違法ギリギリの苛烈な抗議活動や妨害行為、夜間には破壊工作が行われたり、実力行使による衝突も相次いでいた。
彼女の実家である北条家は、ダム計画に一貫して賛成を主張した事により裏切り者扱いされ、村内の他の住民との強い確執があった。これにより、北条家は村八分状態となり、その対応は、子どもである悟史や沙都子にまで及んでいた。
その後、北条家の大人、即ち彼女の両親は、旅行先で不慮の事故により死亡しており、現在ダム計画も凍結されている。
しかし、彼女に対する村人達の冷たい対応は今も続いている。
悟史との関係
彼女は、失踪中の兄・悟史を『にーにー』と呼び慕っている。元々お兄ちゃんっ子で、彼女を巡る過酷な境遇もあって、兄に頼りっきりだった彼女は、彼が居なくなってしまったのは、自分が兄を頼ってばかりいて、彼を追い詰めたからだと信じている。
そのため、自分が苦しい境遇に置かれても、他人に助けを求める事をよしとしない気持ちが人一倍強い。
ただ、悟史の失踪に関しては不可解な点が多く、彼の失踪の真相は、彼女以外の者達には、この事のみにおいては語れないであろうと考察されている。
両親・親族との関係
後に事故死する父とは血はつながっておらず、幼い沙都子は彼を受け入れる事が出来ずに反抗的な態度を取り続け、仲は上手くいっていなかった(つまり彼女達兄妹は元々北条家とは無関係だったにも関わらず実母と継父共々村八分にされてしまう)。
ついに彼女は、虐待を受けていると偽って児童相談所に通報、職員が訪問する事態となった。しかし、これを機に継父も自分の態度を反省。少しずつ、沙都子に歩み寄る努力を始めた矢先に柵の老朽化が原因で事故に遭ってしまう。
その後、沙都子達を引き取った叔父夫妻は、チンピラまがいのガラの悪い夫婦だった。叔父の北条鉄平は派手な柄のシャツを着た、チンピラそのものの格好。恐喝や、役所に障害者であると虚偽の申請をして生活保護費を給付させる等の、ヤクザまがいの犯罪行為を繰り返していた。
また、叔母はヒステリックな性格で、下町からなかなか戻ってこない鉄平との喧嘩等のストレスを、血のつながらない子どもたちに向けて始終発散していた。幼い沙都子はこれを受け流すすべを知らず、反抗的な態度を取っては火に油を注ぎ、いつも悟史が間にはいって苦しい想いをしてきた。また、鉄平の脅迫や先述の理由により、児相への通報は難しかったものと思われる。
前原圭一が転校してくる、すなわちひぐらしのなく頃にで主に描かれる物語の一年前、その状況はピークに達していた。
その時、叔母は突如何者かに撲殺され、これを機に叔父は、北条家に風当たりの強い雛見沢から、下街に活動拠点を本格的に移した。そして、その数日後悟史が不可解な失踪。沙都子は、これを自分が悟史に迷惑をかけ続けた結果と信じ、一念発起し強い自分を演じる様になって現在に至る。ただ、悟史にとっては一番のストレスである叔父夫妻が自分達から離れたにもかかわらず、ストレスから失踪するのは不自然である。その他の状況証拠からも、彼の失踪については謎が多い。なお、叔母を撲殺したのは精神異常者の犯行だったことが分かっている。
前原圭一との関係
転校当日に、強烈なトラップをお見舞いされた圭一であるが、良き友として沙都子とは良好な関係を築いている。
雛見沢に他に居ない、失踪した悟史と同年代の男子とあって、心の中では本当の兄の様に慕う描写も描かれた。しかし、素直になれない沙都子は、圭一に対してはツンデレる事が多い。
入江京介との関係
入江京介は、雛見沢村唯一の医療施設である入江診療所を運営する若い医師。雛見沢村にとって外様であり、正義感の強い入江は、一年前の北条家の状況を見かね、悟史にとって多少でもストレス発散になればと、彼を自身の運営する少年野球チーム「雛見沢ファイターズ」に誘った。これは、普く村人やお魎からも信頼の厚い自分なら、この程度の事は咎められないだろうと計算しての事でもあった。
悟史は、村人との確執も関係ない子どもたちばかりのチームにおいて、チャンスに弱い一番打者として活躍。沙都子も、これを通じて少しずつ入江に心を開くようになる。
その矢先、叔母撲殺事件に続き、悟史は失踪する。
現在入江と沙都子は、定期健診で世話になる医者と患者の関係。沙都子は入江を監督(野球チームの監督であるのでこう呼ばれる)と呼んで慕う。
入江と圭一とが会話した際には、何とか沙都子の力になろうと熱い約束をかわす。入江は事あるごとに沙都子に、自身の萌え属性であるメイド服を着せようとしたり、求婚しようとしたりするが、これも沙都子の緊張やストレスを和らげるための彼なりの努力……だと思いたい。
スージー スジ姫
原作出題編で一番の大作、祟殺し編に詳しい。
関連イラスト
名言
以下名言は原作・旧版アニメ・コミック・ゲームから抜粋
- 勝利のためには、あらゆる努力を尽くしなさいませー!
- 家族で水入らずの食卓を囲みなさいませ!
- 私だって胸が張り裂けそうなんですのよ。詩音さんは私の…ねーねーなのに…!
- 私、まだ頑張れますから…
- 私を…私を助けて‼︎
- あんたなんか大っ嫌い!ここは私とにーにーのうちですのよ!ここから出てってくださいまし‼︎
- 私は絶対に、にーにーに甘えたりしないの!泣けばにーにーが来てしまう!呼ばない!泣かない!叫ばない!だから、一人で耐えて見せるんですのよ!にーにー、見てくれてますわよね⋯。沙都子はこんなにも強くなったんですわよ⋯。こんな⋯この程度で私は泣かない、助けを呼ばない⋯。にーにーが私に代わって傷ついてくれた痛みには⋯こんなの遥かに及ばないんだから⋯。
- 悩み事があるなら『仲間に相談する』‼︎それが一番ですわ!
- 私、やる時はちゃあんとやるんですのよ。
- トラップは最後の最後でほんのひとつ、ささややかに。
- 私も梨花も両親を失って一人ぼっちでしたけれど、今日までそれを嘆いた事はありませんでしたわ。皆さんが、仲間という家族がいたから…これからも皆さんと家族でありたいと思ってますのよ。今日、互いの罪を許しあう機会に恵まれた事にも、感謝していましてよ。私はレナさんの罪を許します…どうか私の罪も許して下さいませ。
- 過去がなんだろうと、今が素晴らしい人間であるならば、どうして恥じることがございますの?もし過去の過ちを一生取り戻せなかったら、私達は何のために生き続けますの?
関連タグ
ひぐらしのなく頃に解 / 目明し編 / 罪滅し編 / 皆殺し編 / 祭囃し編
部活メンバー / りかさと / 詩沙 / さとさとしおん / はにゅりかさと / 北条兄妹 / 入沙都 /さとりか
ひぐらしのなく頃に業において
この先、ひぐらしのなく頃に業における重大なネタバレが含まれます。閲覧する際は十分ご注意ください。
本作品では彼女が鍵となる人物なのだと海外での原作者へのインタビュー記事で明言されている。
祭囃し編が終わりを迎えた後の5年後に梨花と彼女の身に起きたある出来事こそがこの作品の始まりだとされている。
“業”における彼女は全体的に従来のシリーズからすると不自然な行動の数々を見せている。
- 祟殺し編でL5再発時には圭一に頭を撫でられただけで、即座に叔父夫妻を想起させての発狂だったが祟騙し編で同様のシチュエーションになった時は撫でられたということから何泊か置いた後に発狂したような描写となっている。これは撫でられたことを確認しての発狂の演技ともとれる。
- 祟騙し編の終盤ではシャワーシーンがあるが、鉄平帰還という最悪の賽の目を引いた場合は鉄平からの虐待による痣があるはずが痣が無かった。つまりは祟騙し編では鉄平からは虐待なんて受けておらず、虐待を受けたという狂言をしていることに他ならない。
- その最たるものはいずれのエピソードにおいても相討ちという形で死亡する異常な死に様を見せている。
- “業”での死亡パターンが一定していない梨花に対して、彼女だけがその異常な死に様だけは一貫している。
- 猫騙し編では梨花への怒涛の4回連続死亡の主要場面ではその表情を見せず、5回目では他のL5発症者とは違い、未来のことを口にしながら雛見沢を離れようと願っていた梨花を殺害した。
それらの点から、視聴者の間では沙都子こそが一連の惨劇の黒幕ではないのかと様々な考察がされていた。
そして……
猫騙し編ラストにて、ループ能力者でしかあり得ない、違う世界の経験という反応をしたことによってついに判明した。
それがバレた瞬間に梨花へと拳銃を向ける、普通ではない目つきをした沙都子。
即ち、沙都子こそが“業”における梨花へと降りかかる惨劇の黒幕であった。
羽入の消滅、入江の研究の成果もあり、結果として沙都子の雛見沢症候群は完治。沙都子達は惨劇を乗り越え、平穏な日々を謳歌していた。
昭和59年、分校を卒業した魅音は進学先で新しく"部活"を作った為、沙都子達とは疎遠になってしまった。沙都子にとっては初めて味わう「進学進級による人間関係の変化」であった。
圭一が"部活"の部長に就任、下級生が"部活動"に参加するようになったのだが、圭一は新メンバーの為に部活規則に「ダーティプレイ禁止」を加えた。
元々学業等の一般知識に弱い沙都子であったが、ここで「正攻法が苦手」という本人も知らなかった弱点が発覚する。また、かつての部活を好む沙都子は今の部活に多少の不満を感じていた。
ある日、梨花と共に本屋へと向かった沙都子。そこで梨花は聖ルチーア学園の赤本を手に取り、雛見沢の外へ出て、今まで経験していない暮らしをしたいと夢を語る。沙都子は梨花の意思を汲み取り、圭一やレナの協力を受け、受験勉強へと励む。
その努力は実り、梨花と沙都子は共に合格し、聖ルチーアへと入学する。
しかし……
無事入学出来た沙都子だが、百年越しの夢の場所である梨花に対して、梨花の夢だからという理由で進学した沙都子。その意欲の差異が表れ、元より嫌いな勉強に励めず、お嬢様学校という校風にも馴染めずに落ちこぼれ、逆にルチーアに馴染んだ梨花とも疎遠になってしまう。
それらの事もあり、少しでも梨花に昔の魅音達との部活の頃を思い出させようと学校のシャンデリアにタライを仕掛け、トラップを作る。
しかし、梨花に対して行ったそのトラップは、結果的に梨花と親しくする他の生徒に怪我を負わせてしまうこととなる。
梨花も沙都子に対する周囲からの印象を少しでも変えようとしていた他、トラップの際も庇ったものの、結果として空回り、沙都子は学校にある独房の様な部屋に入れられてしまう。その際に教師のした沙都子がトラップを作るのが上手いということを生徒から言われたという発言から梨花が教師に教えたと考え、二人の溝は更に広がってしまう。
そんなある日、魅音から部活メンバー達へと集合が掛かり、雛見沢分校にて同窓会が行われる。久しぶりの5人だけの"部活"にて、かつての部活の日々の楽しさを思い出す。
そんな久方ぶりの部活を終え、沙都子は1人で雛見沢を見て回る。そこで沙都子は分校の取り壊しが決まったこと(魅音の同窓会主催の理由と思われる)、梨花と共に暮らした家は大雪で潰れ、嫌な思い出しかない生家すら住める状態ではなくなっていた。
それらを見て、最後に沙都子は古手神社の祭具殿へと訪れる。そして、過去を振り返っていると中から奇妙なものを感じた沙都子は祭具殿の中へと入り、原因と思われるオヤシロ様の像へと触れる。
すると像はヒビ割れ、内側から謎の角が現れる。そして、それに触れると……。
角に触れた沙都子は、謎のカケラが空中に浮かぶ謎の空間。そしてそこに居た謎の女性と出会う。
理解出来ないことを語る女性は沙都子の心の内を見抜き、自らが求める面白いものの鑑賞の為、それを対価にカケラを渡り、幾多の世界を死によって繰り返す力を沙都子へと与え、沙都子を繰り返す者とする。
沙都子はその力を使い、梨花がルチーアに行くことを引き留めようとするものの、梨花の百年の時の間に蓄積された外へ行こうとするその意思は固く、沙都子は何度も世界を繰り返す。
そしてある時、沙都子は謎の女性より梨花も繰り返す者であること、沙都子達が昭和58年の惨劇乗り越える為に梨花が百年の時をかけたこと、それ故に外へ出ることに絶対の意思を持つこと、惨劇を乗り越える過程で何度も挫けたことを明かされ、そのカケラの一部を見せられる。
繰り返す力を持ってしても全てが思い通りに行く訳ではないことを理解した沙都子は、梨花の辿った百年、その全てのカケラを見て、部活メンバー達や住民達を襲った惨劇の全てを知り、そのルールの全てを理解する。
雛見沢を取り巻く全ての惨劇のルールを理解した沙都子は、繰り返す者であっても心の死からは逃れられないことを理解し、謎の女性の力により、梨花の死後、自身が死ねば同じカケラへ辿りつく力を加えられ、梨花の心を追い詰めることを目的に動き出す。
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ベアトリーチェ(うみねこのなく頃に)・????…大切に想っていた者の無自覚な仕打ちの為に魔道へと堕ちた「07th Expansion」キャラ繋がり。
謎の女性の正体?フェザリーヌ・アウグストゥス・アウローラ
沙都子との関係疑惑ラムダデルタ