概要
『装甲娘ミゼレムクライシス』メインシナリオシーズン2から登場するキャラクター。
何らかの手段でミゼレム側にデータを盗用された、AI科学の権威である大空遥博士と脳科学の権威である美都英輔博士によって開発された、育成することで人間同様の感情を持たせることができる新型AI「emotion AI」を搭載可能な第3世代型アンドロイド「サージェン」を素体として作られた疑似装甲娘軍団で、初登場時には少なくとも29体が製造されている。
アンドロイド用のLBCSを装備している為非常にタフで、初遭遇時には倒すことができなかった。
素体にはアンドロイドが使われているものの、AIの育成のためか痛覚はあるようで、製作者の悪趣味さを伺わせる仕様となっている。
現時点でも個体ごとの個性はある程度見られるが、AIが未成熟である為か、あるいは意図的なものなのか性格は子供同然で、戦隊ごっこが好きという意外な一面も。
だが全員名乗りが「ベクターブラック!」なのでイマイチ締まらない。
敵としては、格闘耐性が非常に高く、射撃中心にするなど対策が要る難敵。
更にはバフ消去の効果を持つ必殺ファンクション「ドリルスラッシャー」を連打してくるため注意が必要。
ウェポンタイプが両手銃のユニットを出撃メンバーに入れておけば、必殺ファンクション封じの効果を持つハンターのACCMを使用できるので、敵として出現した際の難度が大きく下がる。
兵器として
相当に悪辣な存在、その理由としては
- 子供の外見・人格をしている上に痛覚もあるので攻撃を躊躇させる、油断を誘う心理的攻撃効果。
- 人間以上の身体強度を持つため、より高スペックのLBCSを使用である他、「ディープシンクロ」及び「オーバーセンス」の負荷をある程度無視できる。
- 子供の人格は、LBCS適合者の資質をピンポイントで満たしている。
等がある為。
作中での活躍
2-2章
初登場。
この時点での性格はほぼ子供で、データ収集を任務としていたため積極的に攻撃してくることはなかった。
登場個体の性格は以下の通り。
- 005
ややサディスティック。
- 013
しっかり者の纏め役。
- 029
気弱で泣き虫。
2-3章
サージェンが盗用された可能性の検証の為、山野博士の依頼によりファーストケース、神威αが合同で捕獲作戦を実行し、013(通称13号)が鹵獲される。
だがそれはブラックミゼルの策であり…。
また、この章では既に100体以上が製造されている事(しかも軍隊のように統制のとれた集団になりつつある)、殆どの個体がネガティブな感情を中心にラーニングを始めている事、元の機体と同様に「ゴーストジャック」を使用可能であることが判明。
また、013鹵獲作戦後は全員のリミッターが解除され、攻撃性能が3.5倍に跳ね上がった。
2-4章
13号はアテナスの面々との交流を経て、他の個体が得られなかったポジティブな感情データを獲得、その結果人類を滅ぼそうとするブラックミゼルに疑問を抱くようになる。
だがそんな彼女の前にミューの姿でブラックミゼルが現れ、無慈悲に新たな命令を下す。
そして、それによりそれまでで最大の悲劇が起こることに…。
作中のキャラクターとの関係性について
ベクター達はブラックミゼルの誕生経緯故に、大空親子及びシータ、ブラックミゼルとの関係性が非常にややこしい。
具体的には
- 大空遥
母または祖母または曾祖母
- 大空ヒロ
兄(血縁関係もある可能性あり)または叔父または大叔父
- シータ
姉(血縁関係あり)かつ叔母または姪
- ブラックミゼル
父または兄または甥
といった具合である。
これにアダムとイブ、美都博士、美都玲奈、ハーデス(P・E・R・U)が絡むと更にややこしくなる。
余談
実は彼女たち、作中世界においてはトップレベルの技術がつぎ込まれた存在。
というのも、LBCSには山野淳一郎博士、オタクロス、霧島さんの3人、サージェンには大空遥博士、美都英輔博士の知識と技術が使われており、製作者も人類抹殺の為にその頭脳の全てを注ぎ込んでいる為。
完全な敵性存在として育ち切ってしまった場合、対処は非常に困難になるのは想像に難くない。
現時点では明確な個別設定があるエネミーキャラかつミゼレム側の存在であるのだが、撃破しても「ミゼレム図鑑」に登録されない。
また、SDキャラの顔グラフィックがマスク付きとマスク無しの2バージョン存在している。
これが意味するものは…?
関連タグ
ハンター/ミナセ リノ:作中作「ビバ!神主様!」の愛読者同士、本人たちは知る由もないが。
デ・ジ・キャラット:一部の個体の語尾が「にょ」であり、ブラックミゼルが感情学習用の教材として用意した各種資料の中に紛れ込んでいた可能性がある。