概要
「すみっコぐらし」とは、San-X(サンエックス)のキャラクターシリーズ。
何をするにしても「隅っこ」にいたがる日本人にあやかって『すみっこがおちつくちょっぴりネガティブなキャラクター』をコンセプトに作られた。
メインキャラとなる「すみっコ」と、サブキャラにあたる「みにっコ」や「わきやくすみっコ」がいる。
キャラクター達は非常にカワイイが、販売戦略は正直カワイくない。むしろエグい。日本中のファンシーショップの“すみっこ”どころか”メイン棚”を占拠しており、もしも――歴史のもしもはない、のだが――2019年に『鬼滅の刃』が世に出ていなければキャラクタービジネスの全国(テッペン)とってた可能性すら視野に入る猛者達である。
すみっコリスト
【すみっコ】
- 《しろくま》
北から逃げてきたさむがりでひとみしりの白熊。それゆえに温暖な地域や温かいお茶を好む。
- 《ぺんぎん?》
はたして自分がペンギンであるかすらの確証が持てない緑色のペンギンらしき生物。しかし、「昔はあたまにおさらがあったような…」「川を流れていたような…」など、かつて自分が「河童」であったことを仄めかす供述をしているが、本人が昔の記憶をなくしているので、真実は誰にもわからない。きゅうりが好物。
- 《とんかつ》
トンカツそのものではなく、「油っぽい」からという理由で残された《とんかつのはじっこ》。その身の割合はお肉1%で脂肪99%…。
ちなみに口に見える所が1%の肉。
- 《ねこ》
はずかしがりやの猫で、3きょうだいのうちの一匹。この子以外のきょうだいは拾われて飼い主の元で生活している。
昔はきょうだいそろってスリムだったが、今では3匹ともスリムの「ス」の字も見当たらないほどに丸く太ってしまった。
- 《とかげ》
実はきょうりゅう。捕まってしまうことを恐れてトカゲのふりをしている。おかあさんが大好きで、寝る時もおかあさんのぬいぐるみを抱いている。
見た目がポケモンのあれに似ていると言われている。
【うみっコ】
【うみっコ】とは、海に生息している「すみっコ」であり、ここで紹介しているより多数の存在が確認されている。
- 《ぺんぎん(本物)》
世界中を旅する本物のペンギン。誰ともすぐに仲良くなれるフレンドリーな性格で、しろくまとは旧知の仲。
- 《ひとで?》
体から光を放つヒトデらしき存在。実は天空から海中に飛来して来たお星さまで、それゆえにヒトデと一緒くたにされるのは心外だと思っている。
- 《ひとで》
海に生息する本物のヒトデ。お客様である《ひとで?》を仲間として温かく迎え入れている。
- 《はりせんぼん》
突然変異で生まれた針のないハリセンボン。見た目ではフグと区別がつかないため、よくフグに間違われる。
- 《うみねこ》
海の猫…ではなく、ウミネコという鳥類の一種。丸く太っていて、墜落せずに海面ぎりぎりを飛行するという、ある意味すごい特技を持つ。
- 《うみがめ》
海に住んでいるカメ。臆病な性格で、殻にこもりたいお年頃であるがゆえに、首を引っ込められる陸に生息している亀に憧れている。
- 《くまのみ》
イソギンチャクという名の隅っこに隠れていたクマノミ。クマノミの習性からか、隠れているほうが落ち着くらしい。
- 《くらげ》
海をカラフルに彩る普通のクラゲ。海流に流されたくなくて隅っこにとどまっている。
【わきやくすみっコ】及び【みにっコ】
- 《たぴおか》
もともとタピオカミルクティーに入っていたが、ミルクティーだけ先に飲まれて、「吸いにくい」だの何だのという理由で残されたカラータピオカの粒。ピンクと水色と黄色など色については多種多様。中にはブラックたぴおかという、さらにひねくれ者な仲間もいる。
- 《えびふらいのしっぽ》
身だけ食べられて残されちゃったエビフライの尻尾。仲良しすみっコはとんかつ。
あじふらいのしっぽとお店で出会って友達になった。
- 《あじふらいのしっぽ》
身だけ食べられて残されちゃったアジフライの尻尾。お店に来たえびふらいのしっぽと友達になる。
《あじふらいのしっぽ》自身は、「残されてラッキー」だと思っているポジティブな性格。
- 《とかげのおかあさん》
《とかげ》の母親で、【すみっ湖】という湖に生息している『スミッシー』と呼ばれるきょうりゅう。「とかげとおかあさん」テーマで再会するまで、わけあって我が子と生き別れていた。とても優しい。
スミッシーの元ネタはもちろん有名な……って、2010年以降生まれは、どう考えてもネッシーを知らないだろ!!!と突っ込んでしまうと負けである。
- 《とかげ(本物)》
過去にも《とかげ》の友達として何度か登場している、森に住む本物のトカゲ。
細かいことは気にしない性格。《とかげ》が恐竜であることは知らない。知ってても気にしなさそうではある。
- 《きのこ》
森でくらしている。大きなカサを被っているが、実は小さいカサを気にして大きいのを被っているだけ。にせものどうし?ということでにせつむりと仲良し。
- 《ざっそう》
「花屋さんでブーケにしてもらう」という途方もない野望を秘めているポジティブな草。仲良しすみっコは「ねこ」。
- 《ふろしき》
しろくまの荷物。防寒、クッション、レジャーシート等幅広く活躍する。たまに洗濯される。
- 《ほこり》
すみっこによく溜まる
- 《にせつむり》
カラをかぶってカタツムリに擬態しているナメクジ。そのため、常に後ろめたい思いをしている。仲良しすみっコはとかげ。きのことも仲良し。
- 《スズメ》
ただのスズメ。よくとんかつをついばみに来る。
- 《おばけ》
屋根裏の隅に住むお化け。怖がられるのを恐れひっそりと暮らす。まめマスターのコーヒーを気に入りきっさすみっコでバイトしている。面白いことが好きだが笑うときに口を開いて怖がられるので普段は口を閉じてる。
- 《まめマスター》
きっさすみっコのマスター。口数が少なくこの世で一番うまいと評判のコーヒーを入れられる。
- 《ふくろう》
すずめと仲良し。夜行性だが仲良しのすずめと過ごすため寝るのを我慢して常に眠い。
- 《パン店長》
パンやすみっコの店長でパン作りの際には真剣な表情をする。元々は売れ残りのフランスパンでパンのおいしさを伝えるべくパン屋を開店。パン教室を開きすみっコにパン作りを教えている。
- 《もぐら》
元々は地下のすみっこで暮らしていたが騒がしい地上が気になり地上に出てきた。見つけて履いた赤い長靴を気に入っている
- 《かわうそ》
ぺんぎん?がソロキャンプをしているときに出会った好奇心が旺盛な絶滅種のかわうそ。捕まらないように各地を移動している。
- 《アーム》
クレーンゲームのアームの形をしていて、すみっコをつまんで移動させる役割を持つ。
- 《すみ神様》
5年に一度現れると噂される、すみっコたちの神様。すみっこに適した体系で黄金のアームを持っている。
- 《ひよこ?》
映画に登場。どこからきたのか、じぶんがだれなのかもわからない。
よこみぞゆり
デザイナー。控えめに言って天才。
2011年4月入社、2012年9月『すみっコぐらし』商品展開開始という超スピードの(と言うか、異様な)経歴を有しており、日経ビジネスのインタビュアーに「えらい早咲き」とツッコミを入れられ、『キャラクターの神様(が憑いている)』と評されている。
日経ビジネス含めたあらゆるインタビューに“社内コンペに苦し紛れで昔の落書きを出しました”という、何の役にも立たない話を臆面もなく披露する、最早ソレスタルビーイングか天竜人の域。ついていい嘘はあるだろ!!
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映画
正式タイトルは「映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」。
2019年11月8日公開された。
キャラクターに声を入れず、ナレーションのみという大胆な構成になっている。
口コミで人気が広がり、2019年12月22日時点で興行収入10億を超えるヒット作となった。
制作:ファンワークス
配給:アスミック・エース
主題歌:原田知世「冬のこもりうた」
監督:まんきゅう
脚本:角田貴志
予告編
外部リンク
San-Xネット内『すみっコぐらし通信』