マガタノゾーア
まがたのぞーあ
データ
別名 | 闇ノ魔王獣 |
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身長 | 200m (※) |
体重 | 20万トン (※) |
※ウルトラマンフュージョンファイト!カプセルユーゴー1弾のカード裏面の記載で初めて判明。
概要
ウルトラマンオーブ第4話「真夏の空に火の用心」で初めてその存在が示唆された闇を司る魔王獣の一体であり、ガタノゾーアの亜種。「夜になおざわめくもの」「いにしえの名状しがたき神」とも呼ばれる。
外見はオリジナルのガタノゾーアとほぼ変わりはないが、体色がやや変更されているほか、貝殻や体節の隙間から怪しげな光が漏れている。
更に両目の間に、魔王獣共通の意匠である赤色結晶マガクリスタルが大角のように配置されているのが最大の特徴。
活躍
現時点の映像作品内では怪獣カードしか登場していないため、詳細に関しては不明な点が多い怪獣である。
設定だけは存在しているが登場は出来なかったことから田口監督からは不遇の魔王獣と評された。
着ぐるみは20年以上前のもので劣化して使えず、新造しようにも予算が無かったためと思われる。
書籍「ウルトラマンオーブ完全超全集」では、短編記事の一つである「ウルトラマンオーブクロニクル」のエピソード4(偶然にもオーブでの初登場話と同じ数字)「激闘!イシュタール文明」編にて、マガタノゾーアがオーブとどう関わったかが明かされている。
それによると紀元前1800年、一大都市として栄えていたイシュタールには大昔から「砂漠の彼方にはマガタノゾーアと光の巨人が戦った」という伝説が存在していた。
(この戦いの中で、ティガの力によりマガタノゾーアは封印されている)
そのイシュタールでは最近になって謎のオーロラ現象や干ばつなど滅亡の兆しが次々と現れており(マガタノゾーアの力が引き起こした災い)、街では不安に駆られた人々の心に付け込んだ怪しげな宗教マガ教が流行り始める。
そしてマガ教の司祭ヌル・ラ・ホテップによってマガタノゾーアは復活させられ、イシュタールを救うために現れたウルトラマンオーブと激突。
無数の触手を繰り出すなど終始オーブを圧倒したマガタノゾーアだったが、その死闘の末に倒されている。
しかし戦いの影響でイシュタールの周囲の砂はガラス状になり、建築物も大破したりとほぼ壊滅状態となってしまい、民は様々な地方へ去ってしまった。
そしてその跡地は死の丘(ケマティ・ブキ)と呼ばれ、4000年後の現代では超科学戦争の痕跡では無いかと言う噂まで出ているほどになった
オーブオリジン単独の力で退けられたとはいえ、結果的に文明一つを滅ぼすことになったのは流石邪神の亜種といった所だろうか。
(しかし、文明崩壊の直接の原因はマガタノゾーアの技の影響とは考え辛く、後の戦いを見る限り制御し切れなかったオーブスプリームカリバーの余波によるものだと思われる。)
その後、怪獣カードは目論見通りジャグラスジャグラーの手元へと渡ることになり、最終的に魔王獣たちを束ねる存在マガオロチの復活に利用されることとなった。
TVシリーズでは上記の通り怪獣カードの1枚として登場したほか、すべての魔王獣の能力を行使出来るマガタノオロチがマガタノゾーアの力である「マガ触手」を使用している。
データカードダス『ウルトラマンフュージョンファイト!』ではプレイアブルキャラとして登場。
その巨体ぶりも再現されているほか、こちらでは口から吐く闇「マガ冥闇(めいあん)」を必殺技としている。
名前について
第4話でその存在が判明して以来、ファンの間では既存怪獣モチーフの魔王獣の命名法則「マガ+(モチーフ怪獣名)」に従い「マガ+ガタノゾーア」から「マガガタノゾーア」の仮称で呼ばれていた。
プレミアムバンダイで発売決定したDXダークリングに怪獣カードが付属する事が発表され、それに伴い正式名称がマガタノゾーアであることが判明した(参考リンク→http://p-bandai.jp/item/item-1000106461/)。
余談
- マガタノゾーアが猛威を振るった古代文明イシュタールの元ネタは、恐らく名前の由来がイシュタルである事からメソポタミア文明と思われるが、死の丘というワードからインダス文明も元ネタの一つなのかもしれない。
- 劇中ではカードのみの登場だったが、オリジナルのスーツ画像を加工したデザイン案も用意され、複数の配色パターンが検討されていた。更に劇中の魔王獣解説シーンなどでも使用された専用の鳴き声も存在しており、こちらはフュージョンファイト!内やDXオーブリング&DXダークリングでも聞くことができる。
- フュージョンファイト!では参戦しているものの、バトルスピリッツのコラボブースター『ウルトラヒーロー大集結』ではあのマガゼットンを含めた魔王獣が総動員されているのに、マガタノゾーアは劇中に登場しなかった事が理由なのかハブられてしまった(一応本家のガタノゾーア自体は参戦してはいるので、そちらで代用してみてもいいだろう)。