不沈艦

ふちんかん

沈没しない、または沈没したことのない艦船、及びそれに例えた比喩。

曖昧さ回避

1. 沈没しない、または現役引退までに沈没したことのない艦船。第二次世界大戦中の日本では、戦意発揚の狙いもあって前者の意味合いで大和型戦艦を「不沈艦」と呼んだりしていたが、坊ノ岬沖海戦にて殺到する米軍機の猛攻によりあえなく沈没。戦後は雪風やウォースパイトなど数々の激戦を潜り抜けた艦を称え、後者の意味合いで「不沈艦」と呼ぶ場合が多い。
2. 1から転じた、頑強・タフネス・敗北を知らない者などを指す比喩。

「不沈艦」とあだ名された対象には、以下の例がある。（個別記事のあるもののみ）

• スタン・ハンセン：プロレスラー。来日後の圧倒的強さから、古舘伊知郎が命名。
• 北の湖：大相撲力士。第55代横綱。初土俵から15年間無休だった頑丈さから。
• 大山康晴：棋士。十五世名人。対局終盤の堅固で粘り腰の差し回しから。
• ゴールドシップ：競走馬。船にまつわる馬名と、強烈な末脚で逆転する戦法から。