誘導・分岐
異世界『フォーセリア』の辺境、“呪われた島”と呼ばれる『ロードス島』を舞台とした「ロードス島戦記」シリーズに登場する設定の一つ。本項で説明。トールキン教授の神話・作品体系における上のエルフについても説明する。
コンピュータRPG『The_Elder_Scrolls』シリーズに登場する種族。→アルトマー
概要
ロードス島戦記における設定の一種。
エルフの上位種の事で、基本的な外見はエルフとそれほど変わらないが、全身が光に包まれており、より妖精に近い存在であることが分かる。ディードリットやエスタスがこれに当たる。上位種ではあるものの、主従関係にあるわけではないので、ハイエルフの命令に普通のエルフたちが従うかといえばそんなことはない。通常のエルフからは一応、畏敬の念を抱かれているが、どちらかといえば隔意に近い。後、決定的な違いとして任意で妖精界に帰還できるかどうか、というものがある。また対となる「ハイ・ダークエルフ」なる種族も存在する。
なお、初期のロードス島戦記は(クラシック版)D&Dを基にしているが、D&Dにハイエルフと言う種族は存在しない。後にグループSNE自身が制作した『ロードス島戦記コンパニオン』や『ソード・ワールド』にも登場しないため、プレイヤーはハイエルフを選択してのキャラクターメイキングはできない(そもそもハイエルフと言う設定自体が小説版以降の後付け設定である)。
すべてのファンタジーの祖でありファンタジーの神様と称されるJ・R・R・トールキンの神話・作品体系においてもハイエルフは存在する。
日本語訳では「上のエルフ」や「上古のエルフ」と表記される。
古代の未だ太陽と月のない時代に光を見たエルフ、即ち光のエルフとほぼ同意義だが、主に至福の地に住まう、または住んでいたエルフに対して用いられるようだ。
『指輪物語』に登場するエルフのうちハイエルフに該当するのはガラドリエル奥方、黄色い髪のグロールフィンデル、イングロールの息子ギルドールの三人のみ。銀の木のケレボルンも設定によってはアマン出身なのでハイエルフになる。