石和温泉
いさわおんせん
山梨県笛吹市にある温泉地。
概要
山梨県では古くから「信玄の隠し湯」という古くからの温泉地が点在していたが、この石和温泉の歴史はわりと浅く、1956年に旧石和町の農場敷地内で井戸を掘削しようとしたところ、突如大量の湯が湧出したのが始まり。その後県や民間があちこち掘ってみたところ所々で温泉が湧き、市民が露天で入浴する光景も見られた(ちなみに最初に湧出した場所は現在JRAの馬券売場になっている)。
丁度高度経済成長期に突入し、社員旅行ブームが到来。中央本線沿線という好立地ということもあり「乗るしかないこのビッグウエーブに」といわんばかりに旧石和町では温泉旅館が次々と乱立することになった(客室数が県庁所在地の甲府市よりも多かった時期がある)。しかし社員旅行向けに特化しすぎたため温泉街というよりは風俗街と化してしまい、家族連れにはハードルが高くなってしまった。さらにバブル景気が終焉すると社員旅行をとりやめる企業が続出し、一気に衰退してしまう。
現在では家族連れ中心に転換し、風俗店を潰していると同時に葡萄狩りやイチゴ狩りの設備を設置したり、春頃には川中島の戦いの再現イベント、夏場には鵜飼いのイベントを実施している。