NO FUTURE
概要
T260Gの破壊目標(任務)であるRB3(リージョン破壊兵器「リージョンバスター3型」)のコアである。
RB3そのものは巨大なシップであるためそこから隠されたコアを見つけ出し直接叩くのは不可能。
そこで「T260」の機能を使い精神を電気信号に変えてRB3のプログラムの世界に潜入し内部から攻撃するのだ。
ヴァーチャルシフトを繰り返し、その都度攻撃手段・形状・属性等が変化する。
戦闘開始時のHP基本値は25000(敵ランクによって変動)だが、直後にヴァーチャルシフトを使用する。ヴァーチャルシフト使用後は形態毎にHP基本値5000、メインルームではHP基本値5000〜6892となる(敵ランクによって変動)。
ヴァーチャルシフト空間で一定ダメージを与える毎に、仮想空間が破壊され、背景モニターの数割が砂嵐になっていく。合計3回仮想空間を破壊すると最終段階へ移行し、ここでHPを削りきれば勝利。
メインルームからヴァーチャルシフトする際に使用するカーネイジは、防御無視で全体に400前後のダメージを与えるジェノサイドハートの代名詞ともいえる強力な攻撃である。
カーネイジ以外にもメイルシュトローム・塔・磁気嵐・死人ゴケなどといった強力な攻撃を使う。特に塔はこのゲームの敵の攻撃の中でも最大級のダメージ。まさにオーバーキル。最も明快な対処法は、雷耐性を極限まで上げること。メカなら鎧を多重装備させたり、モンスターならサンダーバリアを覚えるといった方法で可能。
リマスター版ではヒューズ編だと強化バージョンと戦うことも可能。
メインルームとヴァーチャルシフトの行き来は同じなのだが、ヴァーチャルシフトを使い切るとセキュリティを修復。砂嵐になっていたモニターが全て元通りになり、仮想空間との戦いが3回分おかわり追加となる。
しかし最大の問題は、それら全てを破壊した後。
T260Gも最終形態ボディで使えていたV-MAXを使用し、コスミックレイヴで単体に致命傷を与えてくるようになる。考えてみればT260GとRB3は同時代に作られた産物であり、技術的に同じことができるのは道理だが、主人公の最終形態の専用技がラスボスにそっくりそのまま使われるというのはなかなかの衝撃。
また、磁気嵐でメカ全員に致命傷を与えてくるのも問題となる。ヴァーチャルシフトでも使ってはきたが砂漠限定だったのに対し、強化バージョンでは最終段階でも使用するため、最後の最後で戦線が半壊する可能性もある。
V-MAXの弱点であるV-ENDを誘発させるよう、特殊効果を打ち消す攻撃を持ち込むといいだろう。
カーネイジ
ジェノサイドハートが使用してくる攻撃。
画面に大きく「NO FUTURE」の文字が現れた後、本体から光線が放たれ、それが周囲のディスプレイに反射されながら最終的にターゲットに命中する。
全体攻撃であり、ターンとターンの間に撃ってくるので防御不能。気絶の追加効果もある。
(デュラハンの盾やシャドウサーバントなどで防げるため、回避手段が無いわけではない。
また、エネルギー属性なのでエネルギー属性防御を上げればダメージは減らせる)
ジェノサイドハートが最終形態になると通常の攻撃としても使用してくるが、こちらは防御可能。
演出が秀逸であり、効果音もスピーディーで聴いてて爽快なものであるため、作中でも人気が高い。
名前の由来は英単語carnage(「大虐殺」の意味)であると思われる。
ちなみに、FF14のボス「マニピュレーター」がこれのオマージュと思しき技を2つ使う。
片方の技名はそのまま「カーネイジ」で、プレイヤーの一人に狙いを定め、周囲に展開したビットに向けて3発の光線を放ち、反射させて目標に命中する。
射線の間に割って入ることで1発分身替わりになることができ、これをしないと狙われたプレイヤーは3発全て直撃して死にかねない。
もうひとつは「カーネイジ・ゼロ」。周囲にビットを展開するのは先ほどと同様だが、狙いの予兆線がない。
光線が多数のビット間を激しく反射してからランダムな3人に着弾、爆発する小範囲攻撃。こちらの方が原典に近いかもしれない。
Last Battle -T260G-
ジェノサイドハート戦戦闘曲。作曲者は伊藤賢治。
戦闘曲としては珍しいレトロ系テクノサウンドである。
サガフロンティアのラスボス戦としては異色な曲で起伏が乏しく同じメロディが淡々と繰り返し流れる。
しかし「無機質なロボット同士の戦い」としては非常にマッチしている。
一度聴いただけでは物足りなさを感じるかもしれないが、繰り返し聴くと中毒性を発揮し病みつきになる。
このためサガフロンティアのラスボス戦の曲の中で群を抜いて人気が高い。
この曲は後に音楽ゲーム『シアトリズムファイナルファンタジー カーテンコール』の有料DLC曲としても配信され、背景は原作のジェノサイドハート戦を再現し、なんと「NO FUTURE」の演出まで組み込まれている。
裏解体真書の小説
「ヒューズのクレイジー捜査日誌」ではT260Gと相対することなく、ヒューズ・泥酔したゲン・ナカジマ零式の人格をマリアージュし、T260Gの探知能力を兼ね備えた予測不能な行動を取る最凶最悪のコンピューターウイルスをレオナルド博士に仕込まれて、RB3は呆気なく爆散した。当然ジェノサイドハートの出番もなし。