CV:水橋かおり
概要
紫織とは、高橋留美子の漫画・アニメ『犬夜叉』の登場人物である。
妖怪・百鬼蝙蝠の月夜丸と人間の娘・紫津の間に生まれた半妖であり、百鬼蝙蝠の長である西国の大妖怪・大獄丸の孫娘。
一族特有の銀色の髪と浅黒い肌、夜目が利き光る眼を持つ少女である。
人間や半妖を侮蔑する祖父でさえ、「半妖とは思えぬほど」の強力な結界を張ることができると認めており、「守り役」として百鬼蝙蝠の正当後継者となることを望まれている。
鉄砕牙に結界を斬る力を与えるためにやってきた犬夜叉一行と出会うが、そこで大獄丸が月夜丸を殺したことを暴露したため激怒。犬夜叉の大獄丸打倒に貢献した。
事件後「たとえ力を得るためだとしても、罪のない幼子を斬ることはできない」と結論付けた犬夜叉たちは去ろうとしたが、彼らを呼び止めて歴代「守り役」の力を溜め込んだ宝玉「血玉珊瑚」を斬ることを提案する。途中、血玉珊瑚に込められていた大獄丸の怨念に襲われそうになるが、同じようにして宿っていた月夜丸の魂が守ってくれたこともあり血玉珊瑚は破壊され、鉄砕牙は対結界能力を持つ「赤い鉄砕牙」の力を授かった。
サンデー公式ガイドによると作中でもトップクラスの妖力の持ち主で妖力に関しては殺生丸や奈落に並ぶほど強力の様だ。
『半妖の夜叉姫』では、成長した姿で登場。
母・紫津の病死後、身寄りの無い半妖の子供達を集めた「半妖の里」を結界で守り、彼らが独り立ちできるまで世話をしている。
記憶を失って間もないせつなもその一人で、6年ほど面倒を見ていた。
ただし、蝕の日(日食)には妖力を失って黒髪に白い肌へと変貌し、結界も解けてしまう。
その隙を狙った蛾ヶ御前に里を襲撃されるが、戦いの中でせつなが暴走し、敵味方に見境無く襲いかかる。駆け付けた弥勒の助けもあって何とか眠らせた後、薙刀・兼光の巴を媒体としたせつなの血の封印に立ち会った。
その後、せつなは里を離れるが定期的に見回りに訪れており、直接会うことは無いものの、紫織はその気遣いに感謝している。
関連人物
- 月夜丸(CV:鈴木琢磨)
父。人間を積極的に襲う百鬼蝙蝠の中で数少ない穏健派だったが、裏切り者として父である大獄丸に殺された。
- 紫津(CV:山口由里子)
母。妖怪と子を成したことで住んでいた村から迫害されていたものの、愛情をもって娘を育てている。後に病死。
- 大獄丸(CV:槐柳二)
父方の祖父。人間を見下しており、月夜丸から守り役の力を引き継いでいた紫織を道具として利用していたが、月夜丸殺しの真相を明かしたことで見限られ滅びることになった。
- せつな
半妖の里で育てていた半妖の少女。どう生きるのかを教えた。