概要
2001年に登場した阪神電車最後の普通鋼製且つ武庫川車両の形式になっている。
6両編成3本のみの在籍し、3000系の置き換えを目的に製造された。
置き換え完了後は増備せず、武庫川車両は解散した。
阪神では久しぶりとなるクロスシート設置車となっており、山陽5000系と比べてロングシート車がメインだった阪神はサービス面で見劣りする為に、導入された。
更に、阪神初となるIGBT素子のVVVFインバーター制御車となっており、普通鋼だが腐食しやすい屋根や戸袋部、床下などはステンレス鋼が採用されている。
ちなみに、制御装置は慣例的に用いている三菱電機製ではなく東芝製。
塗装も大きく変更されており、上半身は「プレストオレンジ」、下半身は「シルキーベージュ」となっており、このカラーリングは8000系リニューアル工事のモデルになっている。
山陽・神戸高速直通対応で、8000系や山陽車に紛れて特急を中心に走っている。3本しかないので、見つけるのは至難のワザ。
しかし、この車両も塗装が原因で敵球団を連想させるもので阪神ファンから非難を浴びた(阪急との経営統合後の株主総会でもツッコミを入れられている)。
その為、次の形式である阪神1000系では株主総会での非難も受けて、タイガースカラーに変えられ、ステンレス鋼となっている。
因みに9000系もなんば線直通に合わせて1000系と同じ塗装に変更された。
編成表
←梅田/三宮・山陽姫路→
形式 | 9500 | 9300 | 9400 | 9400 | 9300 | 9500 | 備考 |
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MT構成 | Tc1 | M' | M | M | M' | Tc2 | |
9501F | 9501 | 9301 | 9401 | 9402 | 9302 | 9502 | |
9503F | 9503 | 9303 | 9403 | 9404 | 9304 | 9504 | |
9505F | 9505 | 9305 | 9405 | 9405 | 9305 | 9505 |