阪神9000系
はんしんきゅうせんけい
阪神淡路大震災で被災した車両を補うために製造された車両で、6両固定編成5本が在籍。
川崎重工業製の車両で阪神電鉄では5201号・5202号「ジェットシルバー」以来のステンレス鋼製車両である。阪神急行用車両では初のVVVFインバーター制御車。メイン画像は登場時の白+バーミリオンの帯をまとった姿。
本車がステンレス製なのは被災廃車補充のため急造しなくてはならなかったことが原因。製造ラインに余裕があった川崎重工業兵庫工場で製造されたのだが、空いているラインがたまたまステンレス車の製造ラインだったため(209系などを作っていた)、工期を短縮するためにステンレス車となったという事情がある。この為、震災前に設計が完了し、先に登場していた5500系の設計を急行用にアレンジし、車内デザインは8000系と同等としている。
尚、武庫川車両製造はステンレス鋼の生産ラインを持たない為、次の9300系では鋼鉄製車体に戻ったが、武庫川車両製造解散後の1000系では再びステンレス製車体となっている。
1998年に直通特急が運行開始され、本形式も阪神8000系と共に直通特急に使われるようになる。その際対応する改造が行われ、長期試験を行っていたヨーダンパが取り外された。
後輩の1000系デビュー後、9000系はなんば線乗り入れ改造を行い、自社の球団と同じ色(白+ビバーチェオレンジ。1000系と同じカラーリング)の帯に変更した。種別・行き先表示機がフルカラーLED式となり、連結器も近鉄に合わせて廻り子式密着自動連結機となっている(厳密には連結器の交換だけ先に行われた後に近鉄対応改造が行われたので、近鉄直通非対応の状態で連結器だけ交換を終えた姿が短期間だけ見られた。その際干渉する部分は切り取られている)。またこのとき8両、10両運用ができるように1000系(2両の増結編成)への併結対応改造を行った。
3色LED案内表示器と一体で設置されていたマップ式停車駅案内装置も撤去され、3色LED案内表示器のみとなった。更に、2023年に入ってから9203Fの車内案内表示器が5500系武庫川線用リニューアル車と同タイプの3色2段表示(左右幅が拡大されている)に、側面方向幕が下段に次駅表示可能な機種に交換された。
原型
| 山陽姫路→ | |||||||
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編成表 | 9200 | 9000 | 9100 | 9100 | 9000 | 9200 | 竣工 | 備考 |
MT構成 | Tc1 | M' | M | M | M' | Tc2 | ||
9201F | 9201 | 9001 | 9101 | 9102 | 9002 | 9202 | 1996年 | |
9203F | 9203 | 9003 | 9103 | 9104 | 9004 | 9204 | 1996年 | |
9205F | 9205 | 9005 | 9105 | 9106 | 9006 | 9206 | 1996年 | |
9207F | 9207 | 9007 | 9107 | 9108 | 9008 | 9208 | 1996年 | |
9209F | 9209 | 9007 | 9107 | 9110 | 9010 | 9210 | 1996年 |
近鉄直通改造後
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電算番号 | 9200 | 9000 | 9100 | 9100 | 9000 | 9200 | 改造竣工 | 備考 |
MT構成 | Tc1 | M' | M | M | M' | Tc2 | ||
HQ02 | 9201 | 9001 | 9101 | 9102 | 9002 | 9202 | 2008年 | |
HQ04 | 9203 | 9003 | 9103 | 9104 | 9004 | 9204 | 2008年 | |
HQ06 | 9205 | 9005 | 9105 | 9106 | 9006 | 9206 | 2008年 | |
HQ08 | 9207 | 9007 | 9107 | 9108 | 9008 | 9208 | 2008年 | |
HQ10 | 9209 | 9007 | 9107 | 9110 | 9010 | 9210 | 2009年 |