是露
ぜろ
CV:坂本真綾
概要
アニメ『半妖の夜叉姫』に登場する謎の美女妖怪。
人間や半妖を嫌悪しているが単純な一言では言い表せない複雑な感情を抱いており、殺生丸の母と人間でありながら犬の大将の寵愛を受けた十六夜にはかなりの遺恨を持っている模様。
当人曰く、「殺生丸の父親に袖にされた恨みがある」
物語が始まる500年前、飛来する妖霊星を迎え撃つ麒麟丸と犬の大将のかたわらにおり、撃退後、疲れて眠る麒麟丸を優しく見る彼女に犬の大将は、「そなたは変わる必要はない」と言いわたす。
時は流れ200年前、竜骨精との戦いにより弱体化した犬の大将を討つという、渾沌と窮奇からの作戦案を麒麟丸は却下し、理玖に薬草を届ける様に命じるなど敵に塩を送る行動に出るが、間に合わず十六夜と産まれたばかりの犬夜叉の命と引き替えに大将は命を落とす。
彼の死を知った是露は落涙、妖力を集約した七つの宝玉となって彼女は妖怪としての力を失い、宝玉は四凶や女禍の手に渡っていく。
半妖嫌いの理由はかつて四魂の玉に「麒麟丸を滅ぼすのは妖怪でも人間でもなく時空を超える者」という予言を受けた為、この予言を知る窮奇は夜爪に犬夜叉を監視させている。
当初は麒麟丸も歯牙にもかけておかず、是露も半信半疑だったが、半妖が存在したことによって妖怪でも人間でもない者として警戒をするようになったらしい。
また、とわとせつなを誕生直後に命を狙い、刺客を差し向けるなど暗躍を開始し、殺生丸は生まれたばかりの2人を森に匿い、邪見にその森に結界を張らせて是露の追跡を防止する事になった。
それから4年がかりで夢見の術によりとわとせつな(ともろは)の所在を突き止め、殺生丸の了解をとり、配下の妖怪・焔に命じ、姉妹の住む森に火を放った。(現時点で殺生丸がこの行為を許可した理由は不明)。
つまり、姉妹が両親と引き離される切っ掛けを作った上に、二人が生き別れになる事態を起こした真の元凶である。ただし、犬の大将に惚れていたこともあり、四魂の玉の予言が存在しなければ敵になっていなかったとも考えられる。
是露の、自分の命すらどこか軽視する姿勢や麒麟丸の後の彼女への対応は、今の彼女はかつての彼女と性格的に別物になってしまったとも推測できる。
犬の大将への恋心や大妖怪故に「死」や悲しみを受け入れるすべを持たなかった是露が、虹色真珠と共に「心」を無理矢理封印したことが、現在の是露の行動原理が滅茶苦茶になってしまった原因になったのかは不明。
側室ですらない十六夜との間に子を持ち、理由あれど遺産を全て愛人の子に譲って因縁を残し、孫の代まで因果が続いた結果、息子達の家族が引き裂かれる事態となる。麒麟丸とは別に腕試しのつもりで竜骨精を倒しに行った結果致命傷を負って最終的に死亡してしまうなど、お世辞にも完璧な存在とはいえない犬の大将だったので、大妖怪故に恋愛経験など殆どないだろうから恋愛に免疫がなく惚れた相手が悪かった、と是露にある程度同情を示す声もある。