キャラクター
夜叉姫たち
本作の主人公兼ヒロインの3人組。
楓の村でほぼ同じ時期に産まれたが、ある理由から誕生直後に村や両親と離れる事になった。
それから14年後に邂逅し、共に凶悪な妖怪や麒麟丸一派と戦いつつ、夢の胡蝶を捜索する。
物語はいきなり両親と離れて生きる彼女達の場面から始まり、ファンの間では少々混乱が起きたが、話が進むにつれて彼女達は様々な人々から支援を受けている事が明かされ、犬夜叉一行や殺生丸一行の面々は勿論、彼らの協力者である楓や冥加、阿波の八衛門狸に妖狼族。更に令和の日暮家と、正に親族・友人・知人がほぼ総出になって彼女達の成長を支えている状態にある模様。
ちなみに、それぞれの祖父母のほとんどが故人で、存命なのが祖母一人という共通点がある。
殺生丸の娘の双子の姉妹である姉。中学2年生。
森の火事に巻き込まれて現代へとタイムスリップし、かごめの実家である日暮家で10年間育てられた。聖ガブリエル学園の生徒で、男装している。
武道が強く、不良とケンカ沙汰を起こしては転校を繰り返していた。
殺生丸の娘の双子の姉妹である妹。冷静な性格で、その性格は「殺生丸譲りと思われる」と推測されているが、手段を問わないところもある。
とわと離れ離れになった後に妖怪退治を生業とし、10年後に姉と再会したが、夢の胡蝶という精霊に眠りを奪われたために幼い頃の記憶が無い。
日暮かごめと犬夜叉の娘。性格は父そっくりの明朗快活なガキ大将気質。
幼い頃から両親の顔は知らず一人で生きてきた。
現在は「化け殺しのもろは」として知られる賞金稼ぎとなっている。
夜叉姫の協力者
翡翠の叔父にして妖怪退治屋の頭。
神通力を復活させるため千日の修行に入った弥勒に同行した姉・珊瑚に代わって妖怪退治屋の頭目となり、里を復興させている。
既に30代となり、風貌こそ若々しいが鼻の頭に傷痕があるなど貫禄のある顔つきになっている。
性格的にも少年時代の甘さは見られず、状況を冷静に判断し、配下に指示を与える。
配下としては、姉・珊瑚の長男・翡翠、長く行動をともにした大妖怪・殺生丸の娘・せつな、六太と七助をはじめとする多くの配下を従える。
姉の使い魔・雲母と飛来骨が翡翠に引き継がれたほか、大型の投石器が数台あつかえるほど、組織が大規模化している。
せつながもろはと双子の姉・とわをつれて遠い未来(令和時代)から帰ってきて以後、客分としてもろはととわが加わることが多くなった。
もろはとは長らく面識がなく、姉夫婦(珊瑚、弥勒)の仲間夫婦(犬夜叉、かごめ)の娘ということは知らなかった様子。
タヌキと人間の子供を足して2で割ったような姿をしたお子ちゃま妖怪。弟に将軍の狸平菊之助がいる。
賞金屋の仲介人で、もろはと竹千代の上司。理玖とつながりがある。
村を治める隻眼の老巫女。見た目は全く衰えていない。
珊瑚が手なずけていた妖怪。飛来骨とともに翡翠に引き継がれる。
いずれも琥珀の部下。翡翠、せつなたちの仲間。
もろはに仕える蚤の妖怪。彼女の父・犬夜叉にも仕えていた。
弥勒と珊瑚の双子の娘で、翡翠の姉。珊瑚や七宝からは纏めて「きんぎょ」(「きんう」と「ぎょくと」から)と呼ばれる。犬夜叉や七宝に懐いている。
金烏は父の後を継いで法師となり、玉兎は千日行に入った父を待つ母・珊瑚と里で暮らしている。
かごめからもろはを託され、妖狼族に送り届ける。
蛾ヶ御前との戦いでは、弥勒とともに紫織が治める里まで後を追う。
鋼牙 (CV:なし)
妖狼族の頭、かごめから逃がされたもろはを阿波の八衛門狸から預かり、彼女をかくまう。
妖狼族のひとり、鋼牙からせつなの養育を託され、彼女に戦う術を教える。
現代(令和)
とわの養父。本編より10年前にタイムスリップ直後のとわと出会い、その雰囲気から犬夜叉と同じく戦国時代から来た者だと直感。
大体の状況を把握し、せつなと離ればなれになってしまった彼女に優しく接する。
その後、とわを養女として引き取り、実家の日暮神社を出て近所に立つ高層マンションで4人家族で暮らしている。
戦国時代からタイムスリップし、行く当ての無いせつなともろはの面倒も一時的に見ることになり、母からもろはが姉・かごめの娘…即ち自身の姪である可能性を告げられており、親戚として彼女達を受け入れている。
とわに対しては、半妖の力を人前で使うのを禁止する約束も取りつけている。
草太の娘、義姉のとわを慕う。
草太の妻。
かごめと草太の母。相変わらず名は不明である。
前作から18年経っているにもかかわらず、容姿が全くといっていいほど変わっておらず、髪の横側が一部白くなっただけ。皺も見当たらない。
孫娘の芽衣ととわに「大ママ」と呼ばれる他、新たにタイムスリップしてきたもろはにかごめの面影を感じ、彼女がかごめの娘…即ち孫娘であると直感する。
かごめ・草太の祖父。もろはと芽衣の曽祖父にあたる。相変わらず名は不明である。見た目は全く衰えていない。
聖ガブリエル学園でのとわの担任だがその正体は…。
重要人物
せつなから眠りを奪った精霊。
海賊を自称する謎の青年。青い虹色真珠を隠しもち、不審な動きを見せる。
麒麟丸曰く「忠実な部下」とのことだが・・
時代樹の精霊。時代に仇なす麒麟丸の討伐をせつな、とわ、もろはに依頼する。
もろはの両親にして前作主人公&ヒロイン。
四魂の玉を巡る戦いが終わった後、夫婦となり娘のもろはに恵まれるが、そのもろはと姪の双子姉妹の命を麒麟丸一派に狙われ、やむを得ず交流のあった妖狼族の里へもろはを預けた後、麒麟丸と対決するが、何故か麒麟丸側に加勢する殺生丸に黒真珠の力で父の墓がある世界へ二人揃って飛ばされる事になり、以後は消息不明となる。
そのままそこで14年の歳月を過ごす事になるが、第2期で無事に娘もろはと姪である双子姉妹と再会。「人頭杖の池」から時々もろはの成長の様子を見ており、そのお陰で再会して直ぐに娘である事を明確に認識できた。特殊な世界で長期間過ごした影響もあってか、半妖の犬夜叉は勿論、少なく見積もっても30代後半のかごめですら外見があまり変わっていない。
ただ、子供の親としての貫禄を得ており、双子に対しては「親戚のおじさんとおばさん」らしく接している。
犬夜叉夫婦の盟友夫婦。
現在は30代後半と思われるが、二人とも少し貫禄が付いた程度であまり外見が変わっていない。
弥勒はある強敵との戦いで苦戦を強いられた経験から更なる法力を得んと、2年前から千日行の修行で修験の山の麓へと一家で引っ越し、フィールドワークや滝行、瞑想で精神の鍛練を続けていた。せつなとは蛾ヶ御前の隙を窺って紫織の里まで後を追ったおり、半妖の力を暴走させたせつなの力を再び解放させないように右手甲へ呪法で封じていた。
珊瑚はかつて双子の出産にかごめと共に立ち会っており、殺生丸が産まれたばかりの双子と母親のりんを引き離す決断をした際には同じ母親として強い難色を見せている。
現在は弥勒が籠る山寺近くの里に玉兎と暮らし、犠牲になった退治屋や斃した妖怪を弔うため、自宅わきにある供養碑に祈りを捧げる日課を行っている模様。
ご存じ子狐妖怪。根の首事件以降の動向は一切不明だったが、第2期後半にて満を持して登場する。
犬夜叉やかごめの行方を探しつつ、老齢の姿に化けて狐妖術の講師を行っていた。女性の前では大人の姿に化けているが、本来の姿は子供の姿のままである。階級は「正七位上」のままで頭打ちとなっている。
とわ・せつなの両親にして、犬夜叉の兄夫婦。
成長したりんを嫁として受け入れ双子の娘を儲けるが、誕生した直後に麒麟丸一派が子供達の命を狙っている事実が判明。とある森へと連れて行き、結界を張って匿う選択をする。
しかし、その後は何故か麒麟丸の側に味方して犬夜叉達と敵対する姿勢を見せ、弟夫婦を黒真珠の力で父の墓がある世界へ飛ばすなど、不可解な行動を取り始める。
そして、現在のりんも何故か時代樹の元で長い眠りについている状態にある模様。
殺生丸の従者。
殺生丸とりんの間に生まれた双子姉妹を麒麟丸から守るため、育て場所に選んだ森一帯に気配を遮断する結界を張り、その中で乳飲み子だった2人を育てた。
ゴマすりなどの態度は相変わらずだったが、殺生丸の妻となり彼の子を二人同時に出産する大役を果たしたりんを労い、子供らを案じる彼女に「後は任せろ」と答えるなど、精神的に成長した様子も見せ、山火事でとわとはぐれたせつなを紫織のもとへ送り届けている。
10年ぶりの再会を果たしたおりには「よくぞ、ここまで」と感動した様子も見せた。
殺生丸と犬夜叉の父にして、夜叉姫達の父方祖父。
既に故人ではあるが、「数多の妖怪達との因縁」という形で影響の大きさを見せていた前作同様、今作でも大妖怪・麒麟丸や妖霊星との因縁が明かされており、遂に孫の代にまで影響を及ぼす事態になってしまった。
鉄砕牙・天生牙とも異なる第三の妖刀を持ち歩いており、この刀で奥義を放つ姿が描かれているが、劇場作品で描かれた第三の牙と同一のものかは明言されていない(ファンサービス的な登場とも言えるが、この劇場作品とまるきり同じ出来事が過去に起きていた場合、一部設定の整合がつかなくなってしまう)。
犬の大将の妻にして殺生丸の母、そしてとわとせつなの父方祖母。
息子への対応と同じで、孫娘であるとわとせつなにも特に言葉はかけていない。
尚、初対面の際に一緒に来ていた犬夜叉の娘であるもろはにはややにらむような微妙な反応を見せた(夫の妾の孫なのだから当然であり、邪見も紹介する時は言いずらそうにしていた)。祖母と孫という情が無いような対応であったが、とわが使う斬星剣にかけられている呪いに気付いて捨てるようにと忠告をしているあたり、情が皆無というわけでは無い様子。
麒麟丸一派
本作のヴィラン勢力。
頭目は麒麟丸で、その姉であり参謀格の女妖怪・是露、そして幹部連である四凶とその配下達で構成されている。
四魂の玉の予言から殺生丸や犬夜叉達の動向を警戒し、物語開始の18年前から彼らを見張るなど暗躍していた。
- 首領格
かつて西の地を治めていた犬の大将と同格の東の地を治める大妖怪。
麒麟丸の姉。犬の大将に恨みを抱いており、とわ・せつな姉妹が生き別れる事件を起こした黒幕。
四凶の一体である猪型妖怪。既に何者かに倒されている。
四凶の一体である翼の生えた女妖怪。夜叉姫達を狙っている。
四凶の一体である妖怪。道士のような衣服をまとい、呪術を得意とする。夜叉姫達に一敗地にまみれたことで復讐を誓う。
四凶の一体である妖怪。人喰い妖怪として恐れられている。
- 配下
窮奇の配下。四ツ目の梟の姿をした妖怪。以前からかごめたちを見張っており、10年以上経って現れたとわにも探りを入れるなど、何らかの思惑のもと行動している。
檮杌の息子。もろはを父の敵と思い込み、復讐を目論む。
炎を操る妖怪。是露に命じられ、せつな・とわ姉妹が幼いころ住んでいた森に火を放つ。
渾沌の配下。人間から妖怪に変じた大妖怪。3人の夜叉姫が虹色真珠を持っていることを知った渾沌が刺客として差し向ける。
禍一族の頭領。是露に命じられ、とわ・せつな姉妹をつれた殺生丸を襲うが返り討ちにあい、虹色真珠を奪われる。
その他の人物
関東管領。菊十文字窃盗の犯人としてとわを疑う。
人喰い沼で両親を失い、復讐のため沼へ立ち向かう。
彦丸の妹。復讐に燃える兄を引き止める。
彦丸と千代のおばあちゃん。
扇谷柊弾正の娘。せつなともろはに着物を汚された過去があり、復讐のため2人の合戦を企てる。
その他の妖怪
かつて桔梗に封印された妖怪。本来ならば取るに足らない雑魚妖怪。
しかし、第三者の企みにより、雑魚妖怪には分不相応な途方も無い能力を得ることになる。
敗北後も完全には滅んでおらず、夜爪に本体の欠片を回収され、それが時代樹の根に絡まされたおかげで生き延び、その次の世代の者達に大きく関わる。
本編開始の時点では、既に時を超える能力を獲得しており、骨喰いの井戸の次世代としてタイムマシンのワームホール同然に時空の穴を開き、吸い込んだ者達を未来である現代世界に放り出している。
しかし、時代樹の意思である樹の精霊までは掌握できず手玉に取られ、夜叉姫達の帰還に利用された挙句、とわの攻撃でトドメを刺され再度倒された。
強大な甲羅を持つ大妖怪。混沌に襲われ、甲羅を奪われる。
冥福 (CV:広橋涼)
冥王獣の子。まだ幼く、渾沌に捨て置かれる。
金禍 (CV:興津和幸)
銀禍 (CV:大須賀純)
禍一族に属する双頭の妖怪。とわ・せつな姉妹から虹色真珠を奪い、女禍に献上しようとするが…。
理玖の要請により新たな黒真珠を作り、材料に使った「十六夜の紅」と共に犬夜叉・かごめ夫婦に引き渡す。
人喰い沼に棲息する妖怪。毒蛟が沼の水を吸収した姿。仮面状の顔に水の渦状の体を持つ。
蛾の妖怪。半妖を喰うため、兼光の巴を操り半妖の里を襲撃する。
かつて犬夜叉一行に助けられた百鬼蝙蝠の血を引く半妖。
風太 (CV:渕上舞)
雷太 (CV:富樫美鈴)
半妖の隠れ里で暮らす半妖の子。
その名のとおり、風太は「風」、雷太は「雷」を操るが、妖怪・蛾ヶ御前の一党の襲撃に苦戦するがせつなが殺害、直後に暴走するせつなに襲われそうになってしまう。