曖昧さ回避
- 凱風(がいふう、やわらぎ):《「凱」は、やわらぐ意》南からやわらかに吹く風。おだやかな風のことを指す。
- 擬人化作品「凱風列島四十七」
- 葛飾北斎の作品「凱風快晴」
- アニメ『半妖の夜叉姫』の登場人物。本項を参照。
概要
CV:白石涼子
狼と共生する妖怪「妖狼族」の女性。もろはの師匠であり、倶利伽羅丸の前の持ち主。具体的な年齢は不明だが、もろはから「クソババア」と言われていた事から結構な歳である模様。
左の頬に傷痕がある。
物語の約6年前、頭領である鋼牙からもろはを預けられ、彼女が妖怪の力に飲まれずとも強くなれるよう厳しい修行を課してきた。
しかし、もろはは四半妖ゆえの力不足を補うために「国崩しの紅夜叉」を乱用しては理性を失うということを繰り返しており、彼女の行く末を案じていた。
そんな状況が続く中、ある時極楽鳥の大群に襲われる(頬の傷はこのとき暴走したもろはに負わされたもの)。
窮地に陥る中、不意に現れたイタチの妖怪に「鉄鼠の鎧」を譲られるが、これは着用者の力を高める代償として、やがて縮んでいき着用者の身を砕き滅ぼすという呪いの鎧であり、外すには背部にある鍵穴に鍵を差し込んだ他人に呪いを押し付ける必要があった。
加えて、鍵を作れるのは隠れ里に住む「鼠の鍛冶屋」だけで、12両という大金を要した。
鎧を外すための資金と修行のため、もろはを妖怪の賭場に売って得た小金で屍屋獣兵衛相手に賭けを挑むも敗北。そこで獣兵衛からの提案に乗り、もろはを15両で売ることになる。
激怒したもろはには師弟解消を宣言され、彼女に俱利伽羅丸を引き渡し別れを告げた。
それから3年、やっとのことで鍛冶屋の隠れ里を見つけるも、夜叉姫たちを付け狙っていた渾沌が先手を打って鼠たちを皆殺しにしており、1本だけ残っていた鍵も奪っていた。
鍵と引き換えにもろはを殺すよう要求された凱風は、鎧の破棄ともろはの修行の両方を完遂するため、夜叉姫たちの前に現れ、あえてもろはに厳しい言葉を浴びせながら戦う道を選ぶ。
この目論見は、もろはが自分の力だけで「紅の爆流破」を会得したことで半分達成され、渾沌をその盾にして鍵を奪い取ろうとしたものの、渾沌が隠し持っていた「青の虹色真珠」の力で逃走した
ために「紅の爆流破」の直撃を受けてしまう。
戦闘後、全ては自分のための芝居だったことを悟り泣き崩れるもろはの成長を喜び、そのまま息を引き取った。