菊十文字(半妖の夜叉姫)
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きくじゅうもんじ
アニメ『半妖の夜叉姫』で日暮とわが操る宝刀。
とわ自身の語りによると「室町幕府第13代征夷大将軍の足利義輝が所蔵していた国宝級の銘刀」とのことだが、現代に現れた三つ目上臈に斬りかかった際、あっさり刀身が折れてしまい、その場で鑑定したもろはには「刃紋が違う」と偽物と断定された。
だが、とわ自身の妖力を用いて刀身を形成することで、妖怪相手にも有効な武器になるが、同時に妖力がなくなると刀剣としても使えないほど弱体化する。また、鉄砕牙のように敵の妖力を吸い取る能力もあり、これにより人間に憑依した妖怪だけを倒すといった使い方もできるうえ、妖力を調節してダメージの強さを変幻自在に加減したり、対象を捕縛したり、対象を成仏させることもできる。逆に妖気のない物体にとわの妖気を注ぎ込むことも可能である。
このため、あくまでとわが妖力を注いで使うから妖刀になるのであって、実態は単なる「人間の技術で鍛造された普通の刀」でしかないため、大妖怪レベルの格上相手には全く敵わない。また、留め置ける妖力もとわ自身の潜在能力を考慮すれば微々たるもので、彼女の武器として分不相応である。
刀々斎にも武器としての貧弱さを指摘されたため、麒麟丸との激突後に新たな武器探しを行い、星斬りの笛(斬星剣)を手に入れることになる。
元々は、日暮家が博物館から預かったものらしいが、家族そろって刀身が折れたことを気にする様子もなく、「もう少し預かっていよう」と軽く言い放っていることから、もろはの言うとおり「偽物」(もしくはレプリカ)だった。
ちなみに本物は足利将軍家から関東管領の扇谷柊弾正に下賜されたが、理玖の手によって盗まれてとわに渡され、これが原因となってとわは関東管領の手の者と茶人である宗久に囚われることとなった。本物はそのまま関東管領の元へ戻った模様。
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