CV:山岡ゆり
概要
『半妖の夜叉姫』壱の章(第19話)に登場。その後、弐の章(第5話)にも登場。
関東管領・扇谷柊弾正の娘。豪奢な着物で自身を着飾る美人だが、何かにつけて高笑いする高飛車な性格。
活躍
壱の章
翡翠たち妖怪退治屋4人と賞金稼ぎのお嬢(CV:落合福嗣)、忍び(CV:深町寿成)、おばば(CV:新井里美)、怪力(CV:堀井茶渡)と屍屋獣兵衛の推薦で強制参加させられたもろはの5人を屋敷に招き、退治屋が勝ったら召し抱え(現代における専属雇用)、賞金稼ぎが勝ったら高額の報酬を出すという約束のもと模擬合戦の開催を宣言する。
しかし実際には、菊十文字盗難の犯人としてとわが屋敷に連行された折、彼女を救出するために屋敷に侵入してきたせつなともろはとすれ違った瞬間に泥が僅かに跳ねて着物を汚され、その仕返しのために理由をでっち上げて両者を戦わせ共倒れさせるという計画を立てていた。当然、召し抱えも報酬も両者を釣り出すエサで、最初から約束を守る気もなかった。
退治屋ともろははこの思惑に気付かなかったが、もろはの提案で八百長を画策。合戦開始と同時に大量の油壷(可燃性の油を詰めた爆弾)を大量に投擲して派手に爆発させ、賞金稼ぎたちが逃げ惑う中、もろはと直接対決を行い、適当なところで負けたフリをするという計画を立てる。なお、計画を知らない他の賞金稼ぎたちは見た目だけに拘ってばかりで実力不足だったため、油壷投擲の段階で逃げ惑うばかりだった。
油壺の爆破をかわすせつなともろは。だが、戦国での世渡りが不得手ゆえに計画を知らされていなかったとわが途中で乱入するというトラブルが発生、もろはを救出した。
とわを邪魔者扱いするせつな。とわ目掛け群れ発ちの燕を放つももろはが救出、今度は怒ったもろはとせつなが対立。
旋風刃と紅龍破でぶつかり合うせつなともろは。そこにとわが割って入り2人の戦いを止める。
油壺に追われ逃げるもろは。頭にぶつかり地面に落下し不発、その油壺は竹千代が化けた姿だった。怒ったもろはは竹千代を蹴り飛ばした。
倒れたもろはを発見し、泣き出すとわ。そこに本物のもろはが現れ困惑、なんと倒れたもろはは竹千代が化けた姿だった。これにより合戦の八百長作戦だととわに知らされることになった。
派手な合戦に盛り上がり、高笑いする愛矢姫。そこに姫の目的に感づいた琥珀が現れる。
合戦に勝利して「退治屋は安泰」と喜ぶ退治屋一同。そこに「そんな訳ないだろ」と琥珀が現れ、「召し抱えは姫のでっち上げ」だと打ち明け、「退治屋とは困った人のため、誰かに抱えられたり、金のためではない」と咎めて双方が真実を知ることになり、姫の仕返し作戦は失敗に終わった。
事後、父である弾正からはきつく叱られるも、懲りる様子もなくウソ泣きをしており、じゃじゃ馬な娘の性格を見こしたか弾正も深いため息をついている。
なお、結果として皆に騙される形となったとわだが、怒るどころか安堵の余り泣きだし、これにはせつなともろはも罪悪感を抱いたのだった。
弐の章
父の弾正が手配した行儀作法指南から逃れるため、身代わりとしてせつなを利用しようと目論み、夢の胡蝶を取り除かれたことで10年ぶりに熟睡していた彼女を配下の忍者を使って村から拉致して自分の着物に着替えさせ、本人は町娘に扮する。
例によってウソ泣きでせつなを丸め込み身代わりを了承させると、配下が担ぐ駕籠で悠々城を抜け出し、港町に出没するという妖怪を見に行く。
しかし、その巨大な蛸妖怪に捕まってしまい、助けを呼びに城に戻った配下の一人から事の次第を聞いた翡翠が雲母に乗って駆け付ける。
妖怪が姫を盾にして翡翠の攻撃を妨害したことでなかなか救出がうまく行かない中、金烏・玉兎姉妹の助太刀により妖怪は無事討伐される。
タコ足による拘束が解けた姫は岩場に落下しそうになるが、翡翠にお姫様抱っこで救出される。
この一件であっさり堕ちた姫は城まで翡翠に掴まり雲母に同乗して帰るが、当の翡翠は「雲母に乗りたいのだろう」と誤解したままだった。
なお、翡翠が助けに向かった後で身代わりの件は弾正にバレてしまっており、きついお叱りを受けた模様。