メジロ牧場
めじろぼくじょう
かつて北海道にあった競走馬の生産牧場
概要
2011年まで北海道虻田郡洞爺湖町に所在した競走馬の生産牧場。
競走馬を自身で生産してその馬主になるオーナーブリーダーとしては日本屈指の存在であり、メジロの名を冠した数々の名馬を生み出した。
1967年に建設会社・北野組社長で馬主の北野豊吉が北海道伊達市の高橋農場から敷地の一部を譲り受けて創設されたのがその始まり。1971年に洞爺湖町に分場が開設されたが、2003年から分場が本場となった。
メジロティターン、メジロライアン、メジロドーベルなど数々の名馬を生み出したが、2000年代に入ると次第に成績が落ちていき、2011年に撤退となった。
設備と繋養馬はレイクヴィラファームへと引き継がれた。
生産馬の特徴として天皇賞制覇に強いこだわりを持っていた創設者の方針からステイヤー指向の生産が行われ、障害競走に強い馬も生産していた。
洞爺湖町の分場→本場は活火山の有珠山に近く、創設以来2回噴火被害に遭っている。1977年の噴火で火山灰が牧場敷地内に数十cm積もり、2000年の噴火では繋養馬を他の牧場に避難させている。
それでも洞爺に本場を置いていたのは、火山灰性の土地ゆえに牧草に豊富なミネラルが含まれているという点と巨額の設備投資費を注いだ牧場を捨てての移転が困難である点が挙げられている。