概要
CV:神谷明
『宇宙戦艦ヤマト』シリーズのキャラクター。
『ヤマトよ永遠に』にて、小惑星イカルスの基地に到着した古代進達が、真田志郎から紹介された人物。
「誰かに似てるだろう?」
「ああ、(彗星帝国戦で)死んでいった加藤(三郎)にそっくりだ」
「加藤四郎です。兄の意志を継いで、コスモタイガーの訓練を続けていました。」
顔も、声も、職業すらも瓜二つの弟が居たなんて、中の人も知らなかったらしい。見た目の唯一の違いは兄より眉毛が太い所。また、加藤三郎は同期の古代とタメ口で話していたが、四郎は後輩らしい敬語キャラでもある(ただし目上以外には普通にタメ口)。
『宇宙戦艦ヤマトⅢ』ではコスモタイガー隊の隊長に昇格し、新人の揚羽武を指導する立場になっている。
瓜二つな弟がそっくりそのまま死んだ兄と同じポジションに収まるというあまりにもご都合主義な存在のため、当時の視聴者を呆れさせた(さらに言えば前作で既に加藤三郎の後継者ポジションのキャラが出ていたのを無視してしまったのも痛かった)。
兄と異なる個性を獲得できればまだ違ったのだろうが、差異と言えば上記の口調くらいで、見た目はもちろん中身も全く兄と同じ(むしろ兄より若干薄い)。兄について触れるのも初登場時だけで、“兄弟”という設定を活かしたエピソードは一切ない。結局のところ代替キャラ以上の存在にはなれなかった。
そのせいか派生作での扱いが微妙に悪い。PlayStation2で出たゲームでは存在自体抹消されている。
果たしてリメイク版に登場するのかどうかは不明…
続編要素を色々と拾っているはずの『2199』では結局登場できず(代わりに父親が登場)、『2202』はもちろんのこと『2205』以降に関してさえ、福井晴敏から「死んだ人が生き返ったりそっくりさんが出てきたりということはしない。加藤四郎は絶対に出しません」と宣言されてしまっているのが現状である…
(要は兄のコピーなのがいけないのだから、例えばパイロットではなく甲板員にしたり髪型をまるっきり別にしたり性格を温和にしたり等々、立場や容姿や性格なんかを一捻りすればなんとかなりそうだが)
関連項目
ディランディ兄弟:『機動戦士ガンダム00』に登場する兄弟。兄が戦死した後そっくりな弟が続編(本作の場合は分割第2期)で同じポジションにつくという点が同じ。ただし、こちらは後付けキャラではなく登場前の伏線も張っており、何より弟の兄への複雑な想いや、見た目は同じだが性格が異なるということで起きる周囲との微妙なすれ違いなど、兄弟であることを活かしたエピソードがちゃんとある。演出的に言えば四郎の完全上位互換の存在。