リサ・トレヴァー
りさとれゔぁー
概要
『1』リメイク版に登場。
物語の舞台となる洋館、アークレイ研究所の設計者であるジョージ・トレヴァーの一人娘。1953年生まれ。
洋館が完成した1967年、当時14歳だった彼女は家族で洋館の完成記念に招かれる。
しかし、そこで父は口封じのため幽閉され、彼女と母ジェシカはウィルス実験の被験者にされてしまう。
父は家族の安否を確かめるべく脱出を試みるが果たせずに地下で衰弱死し、母はウィルスに適応できなかったことから処分され、その一方でリサただ一人が心身に異常をきたしながらも生き延び、長い監禁生活を送ることとなる。
やがて意味のある研究成果を得られなくなり、それ以後何度廃棄処分にしても死ななかったことから研究員達からは「生き続けるだけの出来損ない」と侮蔑されていた。
彼女の存在は当時アークレイ研究所の中では最高機密であり、幹部候補だったアルバート・ウェスカーやウィリアム・バーキンですら全く知らず、赴任してはじめて彼女を見た時には絶句していた。
その後生物兵器タイラントの研究が適性のある被験者の不足から行き詰まっていた際に尋常でない生命力から再び被験体に選ばれる。
この実験で彼女はヨーロッパの研究所より送られた寄生生物「NE-α型」、通称「ネメシス」のプロトタイプを投与されてしまう。
しかし、ネメシスに支配されるどころか逆に自身に吸収し、その尋常ではない生命力が後にT-ウィルスよりも恐ろしいG-ウィルスを見出すきっかけとなった。
この実験である程度の知性を取り戻すが、全ての女性の顔が母に見えるらしく、「母の顔をつけた偽物から顔を取り返す」という目的の元、女性研究員の顔を引きはがすという奇行を繰り返すようになる。
そしてG-ウィルスに完全に研究対象が移ると、用済みとなった彼女は廃棄処分となる。
その生命力を考慮し、確実に処分するために三日かけたらしいが結局は死んでおらず、洋館近くの森の中の小屋にひっそりと潜んでいた。
なお、洋館内のある場所に、彼女が人間であった頃と思われる肖像を描いたステンドグラスがある。
この肖像が彼女の容姿を忠実に再現したものであれば、かつてはかなりの美少女であった様子。
最終決戦の際に母の死体に気付いて家族の死を悟り、母を呼びながら高所から飛び降りて自殺するが、なおも死にきれず、外伝『アンブレラクロニクルズ』で再登場。
洋館を脱出しようとするウェスカーの前に執拗に立ちはだかり、ウェスカーは研究所で長年働いていた自分を認識しているのではと口にする。ウェスカーは彼女と決着をつけなければ脱出は不可能と考え、戦いの末に彼が撃ち落としたシャンデリアの下敷きになって、そのまま爆発に巻き込まれ、今度こそ死亡した(と思われる)。
『もう蘇るな、この館と共に消えろ』
その後生死は明確に明かされていないが、
両親を失い自らも生き地獄に囚われて延々と母を探し続けた、そんな悪夢から解放されていることを願うばかりである。
『バイオハザード: ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』で登場。
クリーチャーとして
ゲーム内では洋館を徘徊しており、主人公達に襲いかかってくる。
その体は度重なる実験で生物兵器と化しており、かろうじて人型ではあるものの、ほとんど原型を留めていない。
また、自我や知性もほぼ失われ、定まらぬ意識の中でただひたすらに両親を捜すだけの存在と化している。
実験体だった頃の名残で体には鎖がつながれ、恐らく剥ぎ取った顔で作ったであろう継ぎ接ぎのマスクを被っている。
しかし、前述の通りある程度の知性は残っており、日記のようなものを書く、僅かながら言葉を発する、といった行動をする。
敵としては攻撃力が高い上にいかなる武器を使っても倒すことができない強力なものとなっており、大量の弾薬を消費してやっと失神状態にできるだけである。
後半ではマスクの隙間からネメシスの触手を出しながら襲いかかってくる。
関連タグ
バイオハザード B.O.W. アルバート・ウェスカー ウィリアム・バーキン
追跡者…シリーズ的に彼女の後輩。
ノスフェラトゥ、モロアイカ…色々と共通点があるクリーチャー。
エヴリン…悲惨な境遇や行動理由など、こちらも色々と共通点がある。