概要
1967年4月26日生まれ、スペイン王国トレホン・デ・アルデス生まれでアメリカ合衆国テネシー州ナッシュビル育ち。
本名はグレン・トーマス・ジェイコブズ。
赤い処刑マシーンの異名を持つ怪奇派レスラーにして、かのアンダーテイカーの弟というギミックを持つレスラーである。
また政治家でもあり、2018年からはテネシー州ノックス郡の郡長も務めている。
なお、ケインの熱狂的なファンをケイネナイツと呼ぶ。
来歴
デビューしたのは1922年。
師匠のボリス・マレンコの道場とのつながりで、日本の藤原組にも本名で数度参戦している。
地元テネシーを拠点に活躍したのち、1993年3月にブルーザー・マスティノのリングネームで参戦。
その後、1995年に歯医者ギミックのアイザック・ヤンカムDDSのリングネームでWWFにデビュー、同年8月のPPVサマースラムでブレット・ハートと戦うものの、人気が出る事なくすぐフェードアウト。
翌年9月にはWCWに引き抜かれたケビン・ナッシュのギミックを引き継ぎ、2代目ディーゼルを名乗るものの、こちらもファン受けは悪くフェードアウトした。
1997年に、今もよく知られる"赤い悪魔"ケインにギミックチェンジ。
具体的には、
- アンダーテイカーの異母兄弟で、実父はテイカーのマネージャーであるポール・ベアラー
- 兄であるテイカーの母親がベアラーと浮気したことで生まれた
- ↑に激怒したテイカーが家に放火、母親は焼死しケインも全身に大火傷を負ったため、テイカーを恨んでいる。
という、中々重いギミックであった。
・・・・もっともこのギミック、背景の重さに反して結構まちまちであり、全身火傷ギミックは年度を重ねるにつれていつの間にか顔面だけになり、ついには2003年のトリプルHとの抗争の過程で自らマスクを外したことで、火傷設定そのものが無かった事にされてしまった。
金網戦でショーン・マイケルズと戦うテイカーの元に乱入、テイカーにツーンストーン・パイルドライバーを決めて敗退に追いやり、正式にケインとしてWWFデビューした。
以降はテイカーと抗争したり、テイカーと結託して破壊兄弟として暴れ回るなど無口な怪物キャラとして活躍していた。
2003年にマスクを外したのちは、狂人・怪物ヒールとして暴れ回り、実況のジム・ロスに逆上してガソリンを撒き火を付ける、ビンスの妻リンダにツーンストーンをかますなど暴虐の限りを尽くした他、やはりテイカーと抗争、結託を繰り返した。
また、復活したECWにも参戦している。
その後、2011年12月のマーク・ヘンリー対ジョン・シナ戦に8年ぶりにマスクを被った姿で乱入。
シナやランディ・オートンとの抗争を経て、2012年にはCMパンクのWWE王座を狙ってダニエル・ブライアンと抗争を展開、サマースラムで戦うも敗戦し、抗争は終わったかに思われた。
しかし、所属番組RAWのGMに就任したAJ・リーの指示で、抗争相手だったブライアンと共に強制的にセラピー「アンガーマネジメント」に参加させられた流れで、タッグチーム「チーム・ヘルノー」を結成。
凸凹コンビながらもタッグ王座を戴冠、ブライアンとのコミカルなやりとりが人気を博した。
その後、ザ・シールドにタッグ王座を奪取され、チーム・ヘルノーも自然解散する。
2014年には再び自らマスクを外し、今度はトリプルH率いる体勢派ユニット「オーソリティ」に参加、背広姿で登場、運営部長に命じられた。
以降、ランニングに長ズボンのコーポレート・ケインでシナやブライアンらベビーフェイスと抗争したが、オーソリティを離脱したシールドに襲撃されるなど失態が続き、結局ステファニー・マクマホンの命で再びマスク姿に戻った。
その後もブライアンと抗争したり、WWE王座戦戦の過程でセス・ロリンズやランディ・オートンを支援するなど活躍したが、PPVバトルグラウンドでオートンと仲間割れ、シナの王座防衛を機にまたも運営部長姿に戻ったが、ブレイ・ワイアットとの抗争、10ヶ月の欠場をへて、マスク姿で復帰。
2018年6月、かつてのタッグパートナーであるブライアンが、ルーク・ハーパーとエリック・ローワンに暴行されている中突如登場、ハーパーとローワンを蹴散らしブライアンを救出した。
(因みに、件の郡長選挙の真っ最中に現れたため、「首の怪我から復帰したブライアンにいてもたってもいられず、選挙をほっぽり出して来た」とも言われた。なお、郡長選挙もちゃんと当選した。)
さらに、スマックダウンGMのペイジがチーム・ヘルノーの復活を宣言、エクストリーム・ルールズでハーパー&ローワンのブライジオン・ブラザーズが保持するSDタッグ王座に挑戦するも敗れた。
以降は郡長就任により試合をすることは少なくなったが、郡長の立場を利用してRトゥルースから24/7王座を奪ったり(同日中に奪還される)、2021年のロイヤルランブルにサプライズ参戦するなど、スペシャルゲスト枠としても顔を見せていた。
2021年、WWE殿堂入り。
得意技
- チョークスラム・フロム・ヘル
同じくチョークスラムをフィニッシュホールドとするレスラーは他にもいるが、ケインの場合は技をかける際に膝を曲げ、ギリギリまで勢いを殺さないのが特徴。
また、テイカーと同じく右手をあげる動作をする。
- ツーンストーン・パイルドライバー
ここ1番の試合で使用するフィニッシャー。
現在テイカーとともに使用を許されている唯一のレスラーでもある。
余談
様々な前歴を持つレスラーが集まるWWEの中でも屈指のインテリ系として有名である。
さらっと上げるだけでも、
- 国語教師の資格持ち
- 趣味は読書
- ノートPCを常に携帯
- 政治討論番組でインタビューされる
などなど。
加えて途上国の児童への支援も行なっているなど、ギミックとのギャップが非常に激しい。
また、恐ろしい見た目である為ギャップ萌え適正もあり、定期的にキャラ崩壊を起こしてはギャグに走ることから、ニコニコなどでは一部のファンから萌えケインとも呼ばれている。
関連動画
入場曲「Veil of Fire」
ケイネナイツ誕生の瞬間
ケイン出演の缶入りスパゲッティCM
「缶は自分で開けましょう」
殿堂入りの際のスピーチ