デザインは島田フミカネによる。
ゲームなどでの担当声優は阿澄佳奈。
ユーザー間での愛称は『白子(しろこ)』(=武装神姫の白い子)『あんばる』等。
名前の由来はオランダ語で「攻撃」を意味する“aanval”から。
デザイナー島田フミカネ氏のコメントによれば「エンジェル+ヴァルキリー」的な語感重視らしい。
なお、ゲーム中で「イタリア語で『突撃』、アーンヴァルってそういう意味らしいです」というセリフがあるがこれは誤り。
アーンヴァル(無印)
発売日 | 2006年9月7日 |
ブランド | FRONTLINE(フロントライン) |
型番 | FL012 |
武装神姫第一弾の二体のうちの一つ(もう一つは悪魔型のストラーフ)。
巨大なレーザー砲をはじめとする遠距離武器を主武装とし、高速一撃離脱を得意とすると設定されている。
モチーフは天使とされているが、スペースシャトルなどのモチーフも盛り込まれている。
相方であるストラーフと比べ店頭在庫の率が多かったため「在庫様」などという蔑称で呼ばれたこともある。
(なお以降の絶版プレミア状態を考えればわかるが、ストラーフの店頭からの消滅が異常に早かっただけでアーンヴァルが特別不人気というわけではない)
尚、アーンヴァル素体のみ2006年にイベント会場限定で先行発売された経歴を持つ。
ネットゲーム「武装神姫バトルロンド」では、『相手の得意距離を避けて戦う』というAI傾向が暴発して『自分の装備武器を無視して急接近してのステゴロ』という事態が多数報告され、ネタに使われたことも多い。
2015年7月に発表されたコトブキヤによるシリーズ・リブート第1弾に抜擢されている。
プラモデル版の項に詳細あり。
電撃ホビーマガジンオリジナルカラーver.
発送日:2007年5月
電撃HOBBY誌上限定で黒と赤を基調としたリペイント版が発売された。
叫び顔+ポニーテールとレーザーライフルの補助パーツが追加パーツとして、また第5弾以降と同仕様の拡張クランクが付属。頭部パーツを分割して差し替える第5弾以降とは異なり、頭部そのものを差し替えるようになっている。
小冊子は「FUMIKANE SHIMADA ART WORKS」となっているが、島田フミカネ本人が用いる綴りは「humikane」である。
アーンヴァル・トランシェ2
発売日:2008年12月4日
2周年記念アイテムで、アーンヴァルに新規パーツを多数追加したリニューアル仕様。
長らく絶版・プレミア価格状態だったアーンヴァルの事実上再販である。
電撃HM版に付属していたボーナスパーツも含めて武装を追加。追加された武装は旧型のものとも差し替えられる。電撃HM版の表情パーツは付属せず眠り顔が追加されている。またパッケージは眠り顔で両手を胸の前で組んだポーズになっている。
顔の造形や微妙な色合いが違うため、旧版とは別物扱いするユーザーも少なくない。
トランシェとは、仏語で『一塊』『一束』『階層』程度の意味であるが、この場合、実在兵器のユーロファイター戦闘機などで使われる、生産上の区分を示す用法であろう。つまり、第二期生産型、とでもいった意味となる。
設定上はカナード翼を追加装備し、ドッグファイト機能を強化するとともにウェルクストラの指揮機としての能力を追加したものとされている。
(なお従来のレーザー砲による一撃離脱型にセンサー強化を施したパーツ構成をトランシェ1と呼称する)
バトルロンドにおいては無印と同キャラとして扱われ、アップデートでは『アーンヴァルのデフォルト保有パーツが増える』という形で対応された。
アーンヴァル トランシェ2 リペイントver.
発売日:2009年3月12日
コナミネットショップ「コナミスタイル」限定販売。トランシェ2追加武装も含めて、電撃HM版を踏襲したリペイント。ノーマル版同様黒と赤を基調としているが、素体や一部武装の配色が変更されているため同一ではない。本体仕様以外も電撃HM版を踏襲しており、ボール紙のパッケージで小冊子が同梱されている。こちらの小冊子は「HUMIKANE SHIMADA ART WORKS」に改められている。
神姫NETでは全面移行されたノーマルカラーとは異なり、旧型(電撃HM版)と新型の両方が存在している。トランシェ2の髪色は旧型と同じままになっている。
あくまでも素体性能及びカラーリングの差異であり、後述のMk-2のようなキャラ造形のうえでの差異はない。
その腹部ペイントパターンは「アカハライモリ」と呼ばれている。
アーンヴァルMk.2
発売日:2010年7月15日(ゲーム同梱)
PSPソフト「武装神姫バトルマスターズ」に登場し、限定版にフィギュアが同梱された新モデル。マイナーチェンジであるトランシェ2とは異なり、素体も新規格「MMS-3rd」となった完全新規モデルである。
通称『白子Mk.2』『OOアーンヴァル』『しろにーさん(白2?)』など。
「メインヒロイン」と公言されており、「バトルマスターズ」では初期から選択可能な唯一の神姫である。
一般販売カラーである「アーンヴァルMk.2テンペスタ」、ゲーム同梱のパーツ追加版「アーンヴァルMk.2フルアームズ」などのバリエーションがある。
重ねて言うがアーンヴァルとアーンヴァルMk.2は全くの別キャラ。
混同すると双方のファンから叩かれる可能性があるので要注意である。
詳細はアーンヴァルMk.2頁参照。
ウェルクストラ
発売日:2008年10月
「量産型アーンヴァル」とでもいうべきアーンヴァルの妹分であるライトアーマー第1弾。
原型となったラフイラストでは「アーンヴァル・ソルジャー」と呼ばれていた。
詳細は当該項目にて。
人工天使アーンヴァル(オトメディウス)
STG『オトメディウス』シリーズの『オトメディウスX』に、武装神姫から自機の一人としてストラーフとともにゲスト出演したアーンヴァルである。デザインアレンジは同作の他キャラと同じく吉崎観音。
秘密組織Gの戦力増強のためホビー用小型ロボットから改造されたもの、という点は元ネタを彷彿とさせる(声優も阿澄佳奈)。
しかし
- 人間並みの大きさである
- 彼女自体ではなく「アンスリウム」という白い機体(ライディングバイパー)に乗って戦う
という点で大きく異なる。
体型も極端にスレンダーな神姫体型とは異なり、吉崎観音らしい豊満体型。
決め技は極太レーザーの「ハイパーブラスト」。
なお、オトメディウスで言うところの天使には、ライディングバイパー(RV)という小型戦闘機を操って戦える能力を持った者という意味があるので、アーンヴァルの場合天使型の人工天使というややこしい呼ばれ方をしている(ストラーフは悪魔型の人工天使)。
同作中では、ストラーフともども「ホビー用ロボットを改造して作成された人工天使」という説明が行われている。聖グラディウス学園の生徒である(=学生という職業がある)他キャラと違い、普段どうしているのかは不明であるが、エンディングムービーではストラーフと一緒に聖グラディウス学園内で活動している姿が普通に見られるため、何らかの形で学園内で働いているか、生徒達と同じ扱いを受けているものと思われる。
ちなみに、ある条件を満たすことで見られるエンディングイラストでは、ビキニ水着姿を披露している(「Water Proof」であるらしい)。
プラモデル版
2015年にコトブキヤが発表した「武装神姫再始動プロジェクト」において、プラモデル化が発表。
2017年に再設計中の原型が公開されるも、それ以降しばらく音沙汰がなかった。
その後2020年に、メガミデバイスとのコラボレーション商品として続報があり、2021年8月のコトブキヤコレクションにて同年冬の予約開始が告知された。
余談
- ちなみに、バトルマスターズMk.2には「あんこ」という個体名のアーンヴァルがいる(公式webコミック「ヒブソウシンキ」からのゲスト出演)。オーナーの名前は「ダーリン」という少年、ヒブソウシンキの主人公(本名不詳)。本来は無印版アーンヴァルなのだが、バトルマスターズMk.2には無印版自体存在しないのでアーンヴァルMk.2として参戦している。一応立ち絵は低身長風になってる。とてつもなくかわいい。全神姫を魅了するほど。あの人を連想させる。どれ位なのかは下記動画を参照。阿澄病注意!
http://www.nicovideo.jp/watch/sm15736501述のテンペスタ・カラーに再度戻された「テンペスタ・フルアームズパッケージ」が一般販売されている。
- 天使型あーんばるがいいと思うの!……webラジオ「武装神姫ラジオロンド」伝説のネタ。みんな可愛くて神姫を選べない新規参入者に対しての定番(過去形)。
- アリス・ギア・アイギスには同じデザイナーつながりで四谷ゆみがいるのだが、稀にそっくりだと言及される事がある。
- 中の人繋がり