概要
「蟷螂」(とうろう)とはカマキリのことで、自分よりも明らかに強いだろうと思われる相手にも斧のような前足を振りかざして立ち向かう様から、「力の無い者が自分の実力も顧みずに強い相手に挑んでいく」様子を意味する語。
「勝ち目の無い相手に闇雲に立ち向かう蛮勇への戒め」とも「戦う相手を選ばない真の勇者への賞賛」ともとれる諺である。
由来
『韓詩外伝』 巻八にて、斉国の荘公が狩りに出かけた際、1匹のカマキリが馬車の車輪を前足で突いているのを見つける。そこで荘公が供に「これは何という虫だ」と尋ねると、「蟷螂にございます。こやつは前に進むことしか知らず、決して後ろには退きません。自分の力も考えずにどんな相手にも向かっていくのです」と答えが返ってきた。すると荘公は「ほう、もしこやつが人間だったらきっと天下を取るのだろうな」と答え、馬車を迂回させカマキリに道を譲った。
この話を聞いた天下の猛者たちが「この人になら命を預けられる」と一斉に馳せ参じたという故事にちなむ。
なお、この話は『淮南子』にも記載されている。
『蟷螂の斧』に由来するエピソードを持つキャラクター
黄金のカマキリに似た姿を持つモンスター。
通常形態では糸で鉄骨や武器を巧みに操って戦う。第二形態ではガレキの山を糸で組み合わせた巨大な龍のような建造物に乗り込み傀儡のように操縦して戦う。最終形態では大型の車輪を糸で振り回して戦う。この車輪を扱う点が「蟷螂の斧」に由来している。
破面の中でもエリートである十刃の一人で第5十刃。十刃最強を自称しており、格上のティア・ハリベルやウルキオラ・シファーにも噛みつく好戦的な性格。自分よりも強い相手に立て付く性格や、帰刃名が「聖哭蟷螂(サンタテレサ)」で大鎌を使うなどカマキリに由来する要素が多い。
・バサギリ
両手がヒスイの斧になっている。