「テール!」
CV:不明 / スーツアクター:石垣広文、伊藤久二康、大藤直樹、辻井啓伺他
概要
ジャシンカ帝国の戦闘員。上記の言葉を発して襲い掛かる。知能自体もあまり高くはないが普通に喋る事は可能で、第16話では主題歌の替え歌を披露した事もある。
西瓜の様な緑と黒のストライプの体色に、ジャシンカ帝国のエンブレムが付いた赤いベルトと言う出で立ちをしている。武器は麻痺効果のある剣。また、銃器や手投げ弾、バイクやヘリを使用したこともある。地中からの奇襲も得意だ。
尻尾の数で厳然たる階級差があるジャシンカ帝国においては身分が最も低い有尾人であり、その為に不完全な1本尻尾しか持たない。倒されると全身が発光した後に尻尾を残したまま身体が溶け、その尻尾も消え去る。
人間への変身能力も有するが、驚いたりすると尻尾が飛び出る為に正体が発覚してしまう。また、生命力も然程高くないらしく、未知の病原体に対しては、地上人の子供と同程度の免疫力しか持っていないと言う欠点を持っている。
数は不明だが、地上界にスパイとして送り込まれ、人間に化けて何食わぬ顔で生活している者が存在する。第31話では人間社会で長期間暮らす内に平和で階級差別のない暮らしがすっかり気に入ってしまい、悪事の命令を拒んだ夫婦のシッポ兵の物語が描かれた(因みに夫役を演じたのは現・声優の金尾哲夫)。
基本的に尾を1本しか持たない最下層の身分だが武功を立てれば出世出来るらしく、メギド王子に仕える親衛隊ギールとギーラ、女将軍ゼノビアに仕える侍女ビルギスの様な上位クラスも存在する。また、カー将軍指揮の元で進化獣製造などに関わるものは白衣や白いズボンを着用している。
第39話にてダイナマンとの戦いでシッポ兵の総人口が激減したこと(カー将軍曰く、有尾人が二割減したとのこと)や、卵生であることが語られている。
第50話では帝王アトンを倒して返り咲いたメギド王子こと帝王メギドと女王となった王女キメラを称えて相当数のシッポ兵が行進するシーンがある。このシーンは東條昭平監督他カメラマン以外のスタッフとダイナマン役の5人及び夢野博士役の島田順司がシッポ兵に扮したという。
上位クラスの者たち
親衛隊ギール
「手出し無用!貴様らの相手は親衛隊員ギール!」
シッポ兵の精鋭であり、ギーラと共にメギドの親衛隊員として仕える。メギドからは重用され、ギーラとの結束も強い。第1話ではギーラと剣をクロスさせて爆破攻撃を繰り出した。
第8話で人食い花に捕らわれたギーラを救おうとし、共に食われてしまった。
資料によっては「キール」とも表記される。
親衛隊ギーラ
「同じく、ギーラが務める!」
キールと共にメギドの親衛隊員として仕える。デザインは共通だが、ベレー帽の向きのみ異なる。
第8話でダイナレッドのバイクに突き飛ばされて人食い花の口に飛び込んでしまい、助けに入ったギール共々食い殺された。
侍女ビルギス
「ゼノビア様!おやめ下さい!おやめ下さい!もうこれ以上は危険です!カプセルが壊れます!」
ゼノビアの侍女たる女性シッポ兵で、共に千年洞窟から脱出した。槍を得物とし、第45話では人間に化けた姿も披露した。
第50話にて、忘我の状態でレトロ遺伝子を浴びるゼノビアにただならぬ危惧を感じて彼女を止めようとするが、装置のオーバーヒートによる衝撃で体を吹き飛ばされ、短い悲鳴を上げたのち爆死した。
余談
親衛隊員の登場は出渕裕氏の案による。親衛隊のイメージは、『宇宙鉄人キョーダイン』のガブリン親衛隊。
頭部は組織のシンボルマークにもなるようデザインされている。