概説述べる
いわゆる「雷に撃たれたような衝撃」「天啓」を意味する表現。
『アカギ~闇に降り立った天才~』にて、連勝を続ける赤木しげるに対抗する代打ちとして呼ばれた矢木圭次は、相手が麻雀を始めたばかりの中学生と聞いても油断せず「見」に回っていた。
アカギの常軌を逸した打ち筋に圧倒されながらも、注意深く観察を続ける矢木。
そして、アカギがリーチをかけた瞬間――
後ろで見ていた刑事の安岡は何も気がつかない
もちろん南郷にも……
しかし矢木に電流走る――!
赤木のスキを見つけた…!
アカギは「リーチ後にカンは出来ない」という初心者特有の誤解を抱えていたのである。
そのスキをつけば才気優れる者でも崩れると、矢木は勝機を見出した。
この場面はのちにアニメ化した際もきっちり再現され、ナレーションの古谷徹による淡々とした調子も相まって、視聴者の記憶に深く刻まれることになった。
同時期に並行連載していた『天 天和通りの快男児』でも似たような表現が登場している。
53話の裏社会麻雀の東西戦で主人公天貴史が、尾神との試合で牌を切ろうとした瞬間、放銃(相手の上がり牌を切る)しかけるも――
天に 電流走る・・・!
寸前で悪い予感を察知し、別の牌を切って難を逃れた。
パロディー流行る
『アカギ』のアニメ化を機にこの「電流走る」は大いに流行し、しばらく定番のコラネタとして使用された。
そのため「電流走る」=矢木圭次という方式も定着した。――しかし前述のように初出は『天』の方が早いので、その辺りは小ネタとして知っておきたい。
また【――矢木に電流走る】の場合は「違和感から勝機を見出す」という勝利フラグなのだが、どうも【天に電流走る…!】の危機回避とごっちゃにされている節もあり、誤用されるケースも珍しくない。
また単純に「衝撃を受けた」という表現に使われることも多い。
関連イラスト出揃う
ときどき「電流走る(物理)」だったり、別のところに「電流走る」したりもしている。