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電流走る

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でんりゅうはしる

いわゆる「雷に撃たれたような衝撃」「天啓」を意味する表現。漫画「アカギ〜闇に降り立った天才〜」で使われたシーンから、同作品をモチーフとしたネタとしての用途も多い。

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 アカギ〜闇に降り立った天才〜』第7話「間隙」にて、連勝を続ける赤木しげる対抗する代打ちとして呼ばれた矢木圭次は、相手麻雀を始めたばかりの中学生と聞いても油断せず「見」に回っていた。

 アカギの常軌を逸した打ち筋に圧倒されながらも、注意深く観察を続ける矢木。

 そして、アカギがリーチをかけた瞬間――

後ろで見ていた刑事の安岡は何も気がつかない

もちろん南郷にも……

しかし矢木に電流走る――!

赤木のスキを見つけた…!

 アカギは「リーチ後にカンは出来ない」という初心者特有の誤解を抱えていたのである。(実際は三枚自前で持っており、四枚目を引いてこれればカンは可能である、ただし「123.789.白白白」「33」「56」の4-7待ちの時の「3」カンの様なカンによって聴牌が崩れてしまう状況やリーチ条件が崩れる「他人の捨て牌」ではカンが出来ない、この場合カン出来るのは白を自分で引いてきた場合のみ)

 そのをつけば才気優れる者でも崩れると、矢木は勝機を見出した。

 並行連載していた『天 天和通りの快男児』でも、ほぼ同時期に似たような表現が登場している。

 第53話「窮地に立つ天」で主人公天貴史は、尾神桂の異端麻雀に苦しめられていた。

 派手な打ちまわしで目を引きつつ、自分道連れに引きずり下ろす算段と看破した天は、尾神を無視することを選択

 字牌を切れば変則三面待ちに受けられる状況になった天は、字牌を安牌判断するが――

しかし――

牌が手から離れるその刹那

天に電流走る…!

 言いようのない悪寒を感じた天は手を止め、場に4枚切れている一九字牌がないことに気づき、字牌を抱えて七対子に受けた。

 尾神の国士無双であり、天が捨てようとした字牌が正に当たりだったのである。

 この「電流走る」は『アカギ』のアニメ版でも再現され、ナレーション古谷徹による淡々とした調子も相まって視聴者記憶に深く刻まれ、しばらく定番コラージュ素材として使用された。

 そのため「電流走る」=矢木圭次という方式も定着した。

 後に『アカギ』とコラボした麻雀ゲーム『雀魂』では、八木唯というキャラクターが「やぎ」繋がりで「電流走る」を披露している。

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