ピクシブ百科事典は2023年6月13日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

好色選挙法違反の編集履歴

2021-11-26 15:59:25 バージョン

好色選挙法違反

こうしょくせんきょほういはん

「好色選挙法」という単語自体はエロゲやエロ漫画のタイトルで「公職選挙法」の言葉遊びとして使われているが、ここでいう好色選挙法及び好色選挙法違反とは、ゲーム「アズールレーン」の人気投票において発生した珍事を指す。

まずは

このイラストをご覧頂こう。

センシティブな作品センシティブな作品

何も知らなければちょっとエッチなイラスト、程度の認識だろう。


これらのイラスト、実はゲームのキャラクターデザインを担当した方が「あるイベント」の結果、描き降ろした自身がデザインを担当したキャラのエッチなイラストである


概要

好色選挙法違反とは、ソシャゲキャラの担当絵師が「自分が担当したキャラが上位に入ればそのキャラのエロイラストを描き下ろします」と発言し、得票数を稼ぐ行為である。艦船擬人化STG「アズールレーン」で発生した。


(一応)R-15くらいの(一応)健全ゲームの人気投票でR-18なエロイラストをちらつかせるという行為と、ほぼ公式と言って差支えの無いゲームキャラデザインの担当絵師からのダイレクトマーケティングが実際の選挙における違反行為っぽいことをなぞらえて好色選挙法違反と名付けられた。


三大欲求である性欲に直結する周旋勧誘行為であり、実際に達成された時には公式が直接関与していては出せないようなギリギリ(アウト)なイラストがお披露目されるため、ネームバリューやレアリティ、性能におけるTierを考えると本来ならランク入りすらあり得ないようなキャラが上位ランクインを果たす抜群の効果を発揮した。

しかし、抜群の効果を発揮するが故に担当絵師の担当キャラ数や余暇、そして愛着によって全キャラがカバーされるわけが無く、大きな格差を生んでしまうことから選挙の公平性を失う危険性を孕んで(意味深)いる。


経緯

この珍事が発生したのは2019年のアズールレーンのゲーム中で開催された人気投票。以前から何度かその時点で実装している艦船を対象に人気投票が行われており、今回も恒例行事として行われたのだが、今回はちょっとこれまでと事情が違っていた。実装キャラクターが多すぎたのである

実装キャラは300隻越え、そんな中で普通に上位10名を集める選挙などしてもPixivで投稿数が多く、二次創作が多めで公式でもキャラストやイベント露出の多く性能が高くおっぱいがでかいキャラが上位を席巻してしまうのは目に見えていた。

また、ゲーム内で投票券を得るシステムではそのキャラを推すエンドユーザーの多さも大きく影響してしまい、普通にやっても味気の無い結果になってしまうだろう。

そのため、この人気投票では予選としてまず上位150位までの艦船を集める予選を行い、生き残った150隻を30隻グループ5つに分け、そのグループで上位3隻を抜粋(途中で敗者復活戦等を行いつつ)最後の24隻で最終戦を行うというトーナメント戦のような人気投票となった。

つまり大人気キャラがグループで分かれることで上位2~3位を狙える可能性が浮上し、大人気キャラが食い合う魔境グループが生まれることで決勝に思わぬダークホースが産まれうる状況が出来上がった。つまり性能やTierやスキンの多さといった条件を無視して、どんなキャラも上位入りの可能性があり得る環境が産まれていたのだ。それでもさすがに300のキャラがいる群雄割拠のセンゴク時代と化している人気投票において自分が担当した艦船がちゃんと上位に食い込むかと言えば難しいと言わざるを得なかった。

SSRだけで50隻以上いる状況でNやRの艦船が上位に食い込むのは普通に担当キャラへの投票をお願いするだけでは難しかった。


そんな中、ある絵師が思いついた。禁忌とも取れる計略を。


こうして「エッチ絵描き下ろすから投票お願いします!」という他ソシャゲでは前代未聞のダイレクトマーケティングが発生したのだった。

これまでソシャゲ等でこうした人気投票が起きて担当絵師が何か描く権利を持っていても、担当キャラを描いて「投票お願いします!」という感じの選挙ポスター的なものが多かった。

それがアズールレーンではどうねじ曲がったのか「このキャラが上位に入ればエロ絵を描き下ろします!」となったのだ。それも一人ではなく何人も。

結果、多くの好色選挙法違反が発生し、特に注目されていなかったキャラが謎の快進撃をみせたりする珍事が発生した。


中には園児デザインで有名な睦月型の絵師の姿もあったが、ロリどころかペドに片足を突っ込んでいる睦月型でソレは色々な意味でまずかったのか「成長した姿を描きます」とちょっと変化球になっていた。


背景

一般的に、国内のソシャゲにおいては担当絵師を公開している作品やゲームがR-18なものでも、担当絵師との契約や二次創作ガイドラインの制限が厳しいことが多く、公式の担当絵師がおいそれと落書きで担当キャラを描くことが契約の問題等で難しく、ましてはNSFWモノは不可能に近い厳しい制限が敷かれている。これはゲームキャラクターの権益や作品のブランドイメージの保護等様々な理由が存在するが、とにかく公式絵師でも我が子のように担当キャラを絵付きで愛でるというのは一部のゲームを除き難しかった。


しかしアズールレーンの場合、二次創作ガイドラインが極めて緩いために相当ロクでもないものを出さない限りは基本的に二次創作がガイドライン上で許されている

そもそもアズレンは少しの繋がりからガッシリ掴んでくる触手の長さと太さがある意味で有名で、実在艦の三笠(及び横須賀市)とコラボしリアイベ開催は序の口、アズレン(化学物質)繋がりで浅田飴と、加賀繋がりで加賀友禅と・・・という具合にちょっとの関連からすぐに掴む容赦の無い触手をもっており、コレがキャラデザ方面でも発揮された結果、「アズレンでエロ同人やエログッズを出した絵師を担当絵師に抜擢する」という股間に素直なスカウトが以前から見事に行われていた(有名なものでは、エロ同人を出した大嘘氏はコンコードを、抱き枕を出していたしろきつね氏は後に花月を担当している)。

勿論、担当絵師が担当キャラを描くことに関しても寛容であり、担当絵師が担当キャラの同人誌やNSFWのイラストを出すことも「公式絵師の二次創作」という体で許されているのである。アーク・ロイヤルに至っては絵師からの着せ替えスキンのデザイン詳細や没案の公開イラストでしれっと毎回裸を晒されているし、マラニーに関しては完全にアウトな抱き枕がTwinbox氏らのサークルから直に販売されたこともあった。



この緩さに加え、日本に大陸のスラングである「射爆了」という単語を広めた元凶と言っても名高いくらいに過激なイラスト、ダイナマイトボディなキャラが露出した服装が多く、iOSで配信できてR-18ゲーじゃないのにエロゲー呼ばわりされているアズールレーンの界隈において、「少々のエッチなイラスト」では刺激が足りていなかった。指揮官を満足させるには、『より高み』にあるものを与えなければならなかった。


こうした「二次創作の自由度」と「被選挙権を持つプレイヤーのエロ耐性」に「公式絵師のイキスギたうちの子愛」が混ぜ合わさり、加熱した欲望はついに危険な領域へと突入した結果起きた珍事がこの好色選挙法を引き起こしたのだった・・・・のかもしれない



実際の公職選挙法に照らし合わせると

※令和二年法律第四十一号による改正時点での抜粋のため、現在と内容が違う可能性もあります。


公職選挙法 第十三章 選挙運動(一部抜粋)

  • 第百三十六条 次の各号のいずれかに該当する者は、その地位を利用して選挙運動をすることができない。
  1. 国若しくは地方公共団体の公務員又は行政執行法人若しくは特定地方独立行政法人の役員若しくは職員

前項各号に掲げる者が公職の候補者若しくは公職の候補者となろうとする者(公職にある者を含む。)を推薦し、~(中略) ~若しくは支持される目的をもつてする次の各号に掲げる行為は、同項に規定する禁止行為に該当するものとみなす。


  1. その地位を利用して、公職の候補者の推薦に関与し、若しくは関与することを援助し、又は他人をしてこれらの行為をさせること。
  2. その地位を利用して、投票の周旋勧誘、演説会の開催その他の選挙運動の企画に関与し、その企画の実施について指示し、若しくは指導し、又は他人をしてこれらの行為をさせること。


要は選挙運動(駅前や選挙カーで清き一票を!と叫んだりネットやテレビ番組で演説動画を流したり施設に出向いて握手したりすること)において、国そのものが特定個人を支持したり、市役所の職員や町長市長がその肩書で「この人に入れてください!」とダイレクトに表明しちゃいけないということ。プライベートで個人が支援するならともかく、職場の立場を利用して「この人に入れないとどうなるか…わかってるよね?」と部下や市民に脅迫めいた事をしたり、お金を使って部下や市民に「この人を投票するように!」と触れ回らせたりするのも選挙の公平性を失うからしちゃダメよ、ということ。


これを好色選挙法的に言えば

次の各号のいずれかに該当する者は、その地位を利用して選挙運動をすることができない

という所にゲーム公式アカウント若しくは運営スタッフ(一応運営M氏も含もう)又はキャラクターデザインの担当絵師

となり、

前項各号に掲げ~ (中略) ~行為は、同項に規定する禁止行為に該当するものとみなす。

の内容は

担当絵師の地位を利用して、投票の周旋勧誘(上位に入れば担当キャラのエロ絵を描きます)を企画すること


という風な感じになる。候補者はキャラ自身のため、公式絵師による「投票すればエロ絵~」は選挙運動の企画に関与することになると考えられる。


・・・とはいえアズールレーン公式はこうした絵師の好色選挙法違反にはなんら禁止措置も取らず静観の立場を取り、実際に上位入選し公約が達成されてエッチなイラストが納められてもお咎めなしという、違反も何も好色選挙法自体存在してないお祭り状態となっていた。

というか後に公式は各艦船のバレンタインボイスを声優が非公式にアフレコしたものをRTしたりしているので、こうしたお祭りには逆に乗っかるタチである。



これは運営もユーザーも絵師もみんなイキスギたからOKか。



ちなみに

ゲーム中に推しキャラがいる超有名人気絵師がただ「推しが上位入選したら推しのエロ絵描きます」と言ってもそれはただの二次創作なので厳密には好色選挙法の対象外である(ただしこれはこれで別の問題があるようで、わたモテの人気投票ではそれでひと悶着起きている)。

アズレンの公式絵師が担当ではないキャラで同じことしても同じ。担当絵師が担当キャラのエロ絵を描くことに意味があるのである


半分公式といっても差支えの無い担当絵師から担当キャラのエロ絵供給がされる背徳感を味わえる可能性があるのが好色選挙法違反の醍醐味であるが、それができる土壌と界隈の空気、ガイドライン的な制限の無さと需要があったからこそ起きた奇跡と言えるだろう。


なので、あくまで「好色選挙法」自体は語感の良さとこのカオスな状況を表すのに100点満点な単語だったため広まった概念である。



ただし、ソシャゲ全体をみれば「キャラの特別なものの実装をかけた投票企画」という名実ともに選挙の様なイベントは存在するので、そうしたイベント中に担当絵師が「入選したらこの子のエロ絵を描きます」と言えば、それは正しく好色選挙法違反と言えるだろう。そんな事例がこの先アズールレーン以外であればの話であるが。



実際に好色選挙法違反が起きたキャラと公約

(予選:予、予選復活:予復、グループ選:グ、決勝復活:決復、決勝:決)

担当艦全員の場合、最も上位だった艦船を( )で表記

達成された公約は太字表記


キャラ担当絵師最高戦績公約
メンフィス銀SilverRoidグ・27位グループ進出で江戸絵、決勝進出でL2dウェディングドレス絵
睦月型(如月)月見グ・16位決勝進出で成長した姿
担当艦(伊吹瑪雅G決・11位決勝進出した子のエロ絵(直球)
担当艦(長良)大月紅葉グ・9位決勝進出した艦船のちょっとエッチな絵※1
担当艦(シグニット)hechaグ・19位決勝進出で全担当キャラのエッチな絵
担当艦(フォルバン)夜ノみつきグ・23位決勝進出でちょっとエッチなの
足柄鉄人桃子決復・45位100位以内で「俺も描くよ…」(※2)
ミネアポリスめふぃすとグ・18位「決勝進出で「俺もやります」
花月しろきつねグ・4位「決勝進出でえちちな抱き枕になってもらいます」(※3)

  • ※1:目標は達成されなかったが全体的に奮戦し、応援の感謝として過去人気投票で殿堂入りし今回選評対象ではなかった綾波が描き下ろされた
  • ※2:足柄は予選順位は159位だったものの予選復活、決勝復活戦で健闘したため、後にちょっとエッチなイラストが描き下ろされた
  • ※3:この結果、200万票単位の世界で樫野(3位)と179票差・ボルチモア(5位)とは1844票差という超僅差の大激戦を繰り広げ、決勝進出枠内の4位へと滑り込み公約の条件を達成している。


珍事

・・・好色選挙法違反自体が珍事みたいなものだが、この珍事の中で更なる珍事が起きている。


それはシリアスの担当絵師が選挙期間中に無言でシリアスのNSFW絵を投下したという事件。


つまり「シリアスが決勝に進出したらシリアスのエロ絵を描きます」



ではなく




「シリアスのエロ絵を描きました」


という、公式絵師による正真正銘のNSFWが選挙期間中に投下されたのだ。




元々シリアスはゲーム中でかなり人気が高く、好色選挙法違反せずとも上位ランクインが確約されていたような事情がなくはなかったとは言え、「選挙の結果次第なんて言わずエロ絵描きたいなら描いてしまえ」と言わんばかりの欲望の解放が上手な漢気溢れる行為に、ある指揮官は困惑し、ある指揮官は歓喜したという。

尚この回ではシリアスのランキングはなんと決勝1位、2019年人気投票のチャンピオンとなっており、人気キャラの貫禄と好色選挙法違反に対する残酷なアンチテーゼを叩きこみ、少女は神話となった。エッチな絵とともに。





関連タグ

アズールレーン 人気投票 選挙







シリアス(アズールレーン)

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました