「『明日からがんばろう』という発想からは… どんな芽も吹きはしない…!」
「明日からがんばるんじゃない…… 今日… 今日『だけ』がんばるんだっ……!」
「今日をがんばった者…… 今日をがんばり始めた者にのみ…… 明日が来るんだよ……!」
CV:チョー
演:松尾スズキ(実写版)
概要
フルネームは「大槻太郎」(下の名前は実写版で追加された設定だが、後のスピンオフで逆輸入される形で正式に本名として扱われる)。
帝愛グループの建設する地下王国のE班担当の親父で人心掌握術に長けたタヌキである。
帝愛と結託し、地上で仕入れた嗜好品をぼったくり価格で地下労働者に売りつけたり、ガス抜きの娯楽「地下チンチロリン」でイカサマサイコロ『四五六賽』を駆使して金を巻き上げたりと、温厚な表情でごまかしているが相当腹黒い男である。
作中ではカイジに「細い金に取り付く蛭みたいな人間」「暴利を貪るタヌキ」と表現されるほど。
帝愛にとって利をもたらす存在であるため、飲食物の販売や賭博開催の伺いといったある程度の権力を与えられており、沼川・石和という二人の側近と二十人近い手下を抱えており、その影響力はE班だけでなく他の班にも及ぶ程という。
帝愛グループに地下送りにされたカイジを言葉巧みに快楽漬けにし、チンチロで更なる借金苦に陥れたが、リベンジに燃えたカイジの奇襲によって今までのイカサマを地下労働者達の面前で暴露された上に、それを逆手にとって彼が自作したイカサマサイコロ『ピンゾロ賽』(素材はカイジたちが借金地獄に陥った際に大槻達が此見がしに食べていたTボーンステーキの骨で、賽の赤い部分はカイジが自身の血を使って製作した)を用いた出来レース同然の勝負を強いられた挙げ句に、大敗に追いやられ、有り金をほとんど奪われてしまい、実質無一文となってしまった。
カイジの手によってイカサマがばれた際の見苦しさはある意味伝説である。この時、前述の性格のため窮地に陥った際、他班の班長からも助け船を出されるといった事もなく(一応、C班班長の小田切は中立的な立場をとるが、結果的に大槻がさらに追い詰められる方向に進むのを助力形になっていた)、逆に面白がられるという憂き目を見た。
またこのとき、抵抗した彼を脅すため地下王国よりさらに下の地獄が存在することが明かされている。
それでは皆様ご一緒に、「ノーカン!ノーカン!ノーカン!」
その後、チンチロの真相が地下王国中に発覚した事で、帝愛からも利用価値がなくなったと判断されたのか、次に登場した際には肩から班長の証である肩章がなくなっており、平労働者に降格された事が窺える。
また、アニメ版の担当声優がチョー氏のため、「班チョー」とか呼ばれたりもする。
「沼」にカイジが挑戦していることを地下のテレビでしった際には失敗するよう願っていた。
それ以降、『カイジ』本編には登場しないが、スピンオフ作品『1日外出録ハンチョウ』にて遂に主人公の座を獲得した。(後述)
こちらも『中間管理録トネガワ』に組み込まれる形になっているとはいえアニメ化を果たした。
利根川幸雄と異なり担当声優は引き続きチョーが担当している。
1日外出録ハンチョウ
まさかのスピンオフ作品第二弾である『1日外出録ハンチョウ』にて主役となった大槻班長。
本編でも1日外出券を行使しているとされる描写があったが、その彼が1日外出で何をしているのかが描かれる事となる。時系列においてはカイジが地下にくる以前の物語だが、四五六賽がバレていない(地下チンチロ編の頃にはまだ世に無かったものが出てきたりするので本編とはパラレルの可能性も)。
まさかの前代未聞のB級グルメ漫画の主役である。
基本慌てずマイペースな食道楽の大槻に時に監視の黒服達を唖然とさせ、時に驚愕もさせた彼の地上での食の哲学とは…?
飯テロな内容はまさに悪魔的ッ…!!
詳しくは1日外出録ハンチョウもしくは大槻太郎へ。