機体データ
機体番号 | CB-002 |
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頭頂高 | 21.7m |
全高 | 25.9m |
本体重量 | 不明 |
全備重量 | 102.3t |
所属 | ソレスタルビーイング |
パイロット | ティエリア・アーデ |
概要
ヴェーダと一体となったティエリア・アーデが、かつてのイノベイターの母艦「ソレスタルビーイング」内のファクトリーで独自開発した専用機。 ELS襲来に合わせ、主に宇宙での戦闘を主観において開発されている。
火力と防御力に特化した機体特性は過去のティエリア機と共通するが、他の第5世代機と異なりヴェーダ内にあったデータを使って設計されたため、1ガンダムやGNZシリーズなどのイノベイド専用機を母体としている。このため、型式番号は1ガンダムからの通し番号となるCBナンバーを使用している。
機体の基本フレームはGNZシリーズからの流用で、過去のティエリア機と異なり最初からスマートな体型をしている。背部には、破損したセラヴィーのパーツを再利用した巨大なバックパックを頭上に纏うように装備する。このバックパックは無人MS「セラヴィーガンダムⅡ」に分離・変形が可能で、ラファエル側から脳量子波を介して遠隔操作される。
2年前の戦いで、リボーンズキャノンによる砲撃でセラフィムガンダムに搭載された太陽炉が機体ごと失われたため、本機はセラヴィーⅡ側に内蔵された3基の擬似太陽炉(背中に1基、2門あるGNビッグキャノンに1基ずつ)によって稼動する。このため活動時間の制約は生まれたものの、オリジナルの太陽炉と同様にトランザムシステムの使用が可能である。ラファエル本体は太陽炉を持たないため、セラヴィーⅡとの分離後は内蔵されたGN粒子貯蔵タンクによって稼動する。
ティエリア自身はヴェーダと繋がっている(要は死ぬことを考える必要がない)ため、本機ではシールドやGNフィールド、またコア・ファイターといった身を守る装備は搭載されていない(もしくは使う描写がない)。
映画中盤でELSを相手にトランザムを発動し、そのままオーバーロードさせ自爆、本機は失われたが、ティエリアの意識データは何事もなくその後の戦闘に引き続き参加した。
ただでさえ大型のGNZシリーズの頭上にセラヴィーⅡを載せているため全高は非常に高くプトレマイオス2の格納庫には収まりきらないため、下層の水中発進用注水室までハンガーを下げて格納していた。
構造上、おそらく収容・発進の際にも分離・合体が必要と思われる。
本体のカラーリングには、これまで白と黒のカラーだったティエリアの乗機では初めてパーソナルカラーの紫色が配されている。これはトレミーに最初から配備された機体ではないため、ミレイナをはじめトレミーチームに、機体特性とカラーリングで彼の乗機であることを初見で理解してもらう意図があったためだろう。
武装
GNビッグキャノン
バックパックと化したセラヴィーガンダムⅡのGNクローを有するユニット(セラヴィーガンダムⅡの脚)から放たれる大型ビーム砲。
擬似太陽炉を内蔵しており、本体から分離して独立稼動することも出来るほか、GNクローを用いて敵を掴む事も出来る。太陽炉直結のため粒子ビームの威力は半端なく、宇宙船エウロパに擬態したELSを一撃で破壊した。
仮デザイン時には有線式としてデザインされていた。
GNビームライフル
ラファエルの手持ち火器。ガンダムナドレで使用されていたものを改良したもので、パーツ自体はイノベイドらが使用していたブラックプルトーネのものを流用しクリスタルセンサーを追加するなどアップデートされている。
セラヴィーⅡと分離した場合、ラファエル唯一の武器となる。
GNバズーカ
背部のセラヴィーガンダムⅡの腕に装備されている武器。連結機構が排され、バレルが延長されている。
バックパック時には後方の敵に対して有効な装備となる。
GNビームサーベル
背部のセラヴィーガンダムⅡの腕に内蔵されている武器。
バリエーション
ラファエルガンダムドミニオンズ
「00V戦記」登場の地上用バリエーション機。
セラヴィーガンダムⅡの代わりに無人モビルスーツ「セラ」を全身に武装・装甲として装着する事で完成する。
通常のラファエルガンダムがセラヴィーⅡを上部に集約して装着した為に重力下での運用に難点があったのに対し、こちらはセラを細分化して装備する事で重力下での機体バランスを保っている。
全身に装甲を配した事によって防御性能も強化され、それに伴い高い反動を伴う高出力武器を安定して使用する事が出来る。
武装はガンダムヴァーチェのそれに擬似太陽炉を搭載したGNバズーカを装備し、肩部にもセラヴィーⅡのGNバズーカを装備するが、GNビッグキャノンは装備されていない。
ちなみにこの『着込む』というギミック、多くの人がラファエルガンダムの正規ギミックとして予想していたパターンでもある。
余談
劇場版00に登場するガンダムの決定稿デザインは、特報映像での仮デザインからディテールや配色に大きく修正が加わっていることで知られるが、ラファエルガンダムについては分離周りのギミックやベースとなった機体などの設定が仮デザインの時点で明確だったためか、全体的な色調の変更と肩などの細かい部分への修正が加えられたのみで大きく印象が変わるような変更はされなかった。
なお、PVではオリジナルの太陽炉を搭載していたと思われる描写があった。(初期のPVでは緑色のGN粒子が出ており、公開前のPVではビームの色がピンク色だった。)
現在発売されているガンプラ1/144HGでもパッケージには緑色の粒子が散っている。なおこちらはネタバレ防止の配慮なのか後に発売する為なのかセラヴィーⅡへの変形ギミックはない。
トランザム発動時に鳴るSEだが、擬似太陽炉搭載型の為本来ならばGNZシリーズなどイノベイター勢力側と同じ音になるはずだが、ソレスタルビーイング側の機体であることを強調するためなのか他の第5世代機と同じ音になる演出がとられた。
関連イラスト
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機動戦士ガンダム00 A_wakening_of_the_Trailblazer ソレスタルビーイング ティエリア・アーデ