【注意!】第30話以降のネタバレが含まれます。
CV:井上麻里奈
概要
第12話より一瞬だけ登場した、敵対勢力テオティのひとり。『継承者』と呼ばれるカンナギとは双子の実姉で、謂わば『王の娘』に当たる。
不気味な仮面に被われた水色の肌と青白いグラデーションのロングヘアーに加え、臍周りや左脚の紋様に露出が際どい巫女服が特徴。ソウギョクからは「様」呼びされており、最前線に立つ事は無く、幹部達の前にだけ姿を表す。
呪術的な超能力でアブトの声を出せなくさせ、強制的にダークシンカリオンでシンカリオンZと対決させる。また、独房の彼の目前では仮面を外して素顔を見せたが…
一方OPでシルエットではあるものの既に登場していた。
第30話にて大方の予想通り、明星アケノと同一人物である事が判明した(正体発覚前から同一人物だと訝る人もいたのだが、一方で「出番が少ないから兼任」だの「偽名ではなく実在する『明星アケノ』の姿を借りており、作中に出てないだけで『本物のアケノ』は別にいる」だの様々な考察がなされていた)。
「名ばかり敵幹部」疑惑
…だが、ヴァルトムみたいに積極的に前線に出る様なタイプでは無いのが仇となったのか、「世を忍ぶ仮の姿」であるアケノとして暗躍していた時期も含め、視聴者達からはこれといった見せ場が思い出せないほど「影が薄い」と認識されている。
あまりの出番の無さに「もしテオティを『バンドの体をしたパフォーマンス集団』に例えたら『顔を白く塗ってドラムが置いてある場所で踊りながら、ただiPodを再生するだけのクソガキでもできる簡単なポジション』にいそう」などと(この手の敵組織に給与体系があるかどうかは別にしても)大して働いてない(様に見える)という比喩で「昼行灯」「給料泥棒」と罵倒したり、「成果が見えないと『アケノに変装してサボってる』様にしか見えない」などと組織内における彼女の貢献度に疑問符を抱く者は少なくない。
一応、「明星アケノとして暗躍している場面」も加味すれば、シン達とは度々遭遇している事にはなる(これを踏まえると逆説的に「実は『第1話』から出てました」という事になるため)のだが、現時点で見る限り「何度もシン達と接触してる割には最終的には(表立って目に見える様な)めぼしい収穫は無い」とまで揶揄されているほどである。
まぁシン達としては、仮にアケノがテオティであろうがなかろうが「部外者」である事には変わりないため、作中での「不用意に『シンカリオンに関する情報』を第三者に漏洩しない様に行動していた」という点自体はあながち不自然でもない(むしろアケノがテオティでなかったとしても、彼女の「一連の行為の正当性」を証明する事にはならず、疑念を抱かれても仕方ないのは言うまでもない)。
ただ、現時点では「彼女の暗躍がどれだけフィードバックされているのか」と判断するには描写が足りず、半ば憶測の域も出ていないのもまた事実である。好意的に解釈すれば「隠密性は極めて高かった」と評価する事も出来なくは無いのだが…
そのため、同話での発言を「さも『自分の手柄』の如く話していた」と解し「ダークシンカリオンが覚醒したのもアブトのおかげ」「やった事があるとすれば、とりあえずセツラを連れて帰っただけ」と罵倒し、あるいは(中の人が同じである)別作品の敵幹部を引き合いに出した上で「敵ながらアイツの方がよっぽど働いている」などと評価する者もいるなど、最終的に(アケノとは「他人の空似」だと信じていた)視聴者達を踏み躙り、失意のどん底へと突き落としたのであった。
名前は「星の乙女」を意味するギリシャ神話に登場する女神の一人、アストレアからか。