概要
アカデミー賞(Academy Awards)は、世界で最も知名度の高いアメリカの映画賞である。
受賞者には「オスカー像」と呼ばれる金メッキの人型の彫像が贈られることから、単に「オスカー」とも呼ばれ、受賞歴を持つ役者は「オスカー俳優」などと呼ばれる。
TVにおける「エミー賞」、舞台における「トニー賞」、音楽における「グラミー賞」と同列の存在。
基本的には「授賞式前年の1年間に、アメリカ国内で公開された作品」が選考対象となる。
毎年2月に授賞式が行われる。
功罪
世界的にも非常に注目度の高いイベントであるため、受賞結果が興行成績やキャリアに多大な影響を及ぼすことになる。
だがあくまでアメリカの国内賞であるため、歴代受賞者が白人に偏っていたり、2017年以降はドナルド・トランプへの対抗で黒人のノミネートを急増させたりと、アメリカの国内情勢に左右されやすい。なお東洋人は裏方関係の賞がほとんど。
またアカデミー賞を選ぶ会員は、ハリウッドの監督・俳優などいわゆる「同業者」にあたるため、業界で嫌われていたり嫉妬されていたりすると、実力があってもなかなか受賞できなかったりする。
某女優が受賞した時の第一声は「みんな、私のこと嫌いじゃなかったのね!」だった。
日本人受賞者
- 黒澤明(1952年 外国語映画賞「羅生門」、1976年 外国語映画賞「デルス・ウザーラ」、1990年 名誉賞)
- 宮崎駿(2003年 長編アニメーション賞「千と千尋の神隠し」、2014年 名誉賞)
- 加藤久仁生(2009年 短編アニメーション賞「つみきのいえ」)
- 滝田洋二郎(2009年 外国語映画賞「おくりびと」)
- 坂本龍一(1988年 作曲賞「ラストエンペラー」)
- ワダ・エミ(1986年 衣装デザイン賞「乱」)
- 石岡瑛子(1993年 衣装デザイン賞「ドラキュラ」)
- ミヨシ・ウメキ(1958年 助演女優賞「サヨナラ」)
演技に対する評価でこの賞を獲得した日本人はミヨシ・ウメキただ一人である。