概要
P.A.WORKSが手掛けるオリジナルアニメ作品。
2020年4月にTOKYOMX、サンテレビ、KBS京都、AT-X他にて第3話まで放送された。第4話以降についてはCOVID-19の影響を受け放送を見合わせていたが、同年7月から、改めて第1話から放送されている。
また、コミカライズ版がKADOKAWAの漫画雑誌の一つである「ヤングエース」にて2020年5月号から2022年2月号まで連載された。
キャラクターデザインを担当するアントンシクが作画を手掛ける。
あらすじ
時は1890年代末(あるいは1900年代初頭)。ひょんな事からアメリカへ漂着してしまった「空乃天晴」「一色小雨」の2人。無一文の2人が日本へ帰るために選んだ方法は、「アメリカ大陸横断ワイルドレース」で優勝賞金を手に入れ、それを帰国のための資金にあてる事だった。
自作の蒸気自動車で荒野を駆け抜け、他の参加者と競い合い、過酷なレースで優勝する事は出来るのか…?
主要登場人物
田舎の港町で育った商人の次男坊。天才だが社交性ゼロのエンジニア。
凄腕だが心配症で臆病な侍。天晴と同郷の下級役人。
11歳のネイティブアメリカンの少年。1人旅の道中で天晴たちに出会った。
レースに参加している唯一の女性レーサー。中華系移民で、拳法の達人。
自動車会社「BNW」の代表としてヨーロッパから渡米し大陸横断レースに参加。
アルの世話係をしている女性。自由奔放な彼のブレーキ役。
- ディラン・G・オルディン (CV:櫻井孝宏)
伝説とも言われるアウトロー「サウザンドスリー」の一人。自動車会社「GM」に雇われてレースに参加。
「サウザンドスリー」の一人。ド派手なファッションと恐れ知らずの行動からついたあだ名が「クレイジーTJ」。
「サウザンドスリー」の一人。ガスマスクで顔を隠した巨漢で極端に無口。
- チェイス・ザ・バッド (CV:稲田徹)
ギルの部下で参謀的存在。作戦を立てるのは彼の役割。
- セス・リッチ・カーター (CV:興津和幸)
レースの運営責任者の一人。「GM」の社員で元エンジニア。
- リチャード・リースマン (CV:津田健次郎)
物腰が低く、ドジで控え目な性格の賞金稼ぎ。
用語
- アメリカ大陸横断ワイルドレース
自動車時代の到来をアピールするために開催された自動車レース。
西海岸・ロサンゼルスからスタートし、チェックポイントに設定された町を通りながらニューヨークを目指す。車の乗り換えと列車の使用は禁止、チェックポイントに着いたら8時間待機が基本ルール。
賞金総額は151万ドルに及ぶ大規模な大会。
- BIG BOSS
レースの主催、運営をしている作中の三大自動車企業。
アルの実家が経営する「BNW」、TJの雇い主「アイアンモーターカンパニー」、ディランの雇い主「グレートモータース(GM)」の頭文字を捩っている。
- サウザンドスリー
一騎当千と言われた伝説のアウトロー達。本来は7人いて「サウザンドセブン」と呼ばれていたが生き残っているのはディラン、TJ、ギルの3名のみ。
- ギルズスネーク
ギルのシンボルマークである渦巻いた蛇のタトゥー。ギルに忠誠を誓う者達は全員身体のどこかに彫っており一味を知る者からは恐怖のエンブレムとされている。
スタッフ
- 原作:APPERRACING(アッパーレーシング)
- 企画:菊池剛・工藤大丈
- 監督・シリーズ構成・ストーリー原案:橋本昌和
- キャラクター原案:アントンシク
- キャラクターデザイン・総作画監督:大東百合恵
- メカニックデザイン:竹内志保
- 美術監督:杉浦美穂
- 撮影監督:並木智
- 色彩設定:中野尚美
- 3D監督:市川元成
- 編集:髙橋歩
- 音響監督:飯田里樹
- 音楽:Evan Call
- 音楽制作:ランティス
- アニメーション制作:P.A.WORKS
- PV制作:10GAUGE
- 製作:天晴製作委員会