概要
『スーパーマリオサンシャイン』で、ある人物が化けていた姿。この姿でドルピック島のあちこちをラクガキし、マリオに濡れ衣を着せたのだった。
見た目は体の全てが水のような物質でできており、片手には大きな筆(マジックブラシ)を持っている。
筆の先には不思議な力を持つ絵の具が付いており、この絵の具からドロドロパックンなどさまざまな敵キャラを登場させる。
偽物だがその実力は高く、捕まえに来たマリオが接触すると逆にダメージを与える。
他にも高い所から落ちても平気だったり、(当たり前だが)マリオがダメージを受ける泥の上もすいすい動けるなど、下手すると本物以上のスペックを誇る。
緊急時には自分の体を粒子状にして壁抜けやテレポートを行うことができるほか、空中浮遊や亜空間での高速移動などといった能力も持つ。
また、舌を長く伸ばすこともできる。作中ではマリオへの挑発のために披露した。
ポンプで水をかけると転倒させることができるが、水自体が苦手というわけではなく、泳ぎは得意。
基本的にはマリオから逃げ回り、たまに立ち止まってラクガキを残していく。追いかけてもスピンジャンプや壁キックをプレイヤー以上に見事に使いこなし、あっという間に逃げてしまう。その動きがあまりにも軽快なため、追いつくだけでも一苦労である。
見失った場合は待っていてくれるので、専用BGM(地下面アレンジのような曲)を頼りに探すといい。
全てのステージ7の内容は逃げるニセマリオを捕まえる(泥や炎の落書きをして逃げることもある)という内容になっており、全ての面でニセマリオを倒すとラストステージのコロナマウンテンに入ることができるようになる。ただし、捕まえるとは言っても先述の通り直接ニセマリオに触れると返り討ちに遭うため、ポンプで放水して転倒させてから話しかける必要がある。
アスレチック初回時はマリオからポンプを奪って逃げる。ただし、モンテのむらステージ3「ほのおのなか そんちょうはどこだ?」では毎回ポンプを奪う。
そんな得体の知れない敵でありながら、見失ったら待っていてくれたり奪ったポンプを返してくれたりする妙な律儀さがあり、移動テクの参考になったりヨッシーやポンプで遊ぼうとするなど憎めない一面も見せる。そんなギャップによるものかどうかは定かではないが、現在でもそこそこキャラクター人気はある模様。
マリオからは先述のテレポート能力で毎回逃げおおせており、結局最後まで捕まることはなかった。終盤では正体を現し、真の黒幕と共に最後の勝負を挑んで来る。
マリオゴルフファミリーツアー
リングショットをコンプリートすると参戦。
スターなしの場合はマリオと同じ212ヤードだがスターありの場合は275ヤード(マリオは280ヤード)。
弾道は低めのフェード。マリオは赤い炎であるのに対して彼は青い炎を出す。
それ以降は長い間この状態での出番はなかった(Jr.としての出番はそれなりにあったが、如何せん彼がマジックブラシを長らく使わなかったのも原因であった)。しかし…
大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS/WiiU
触れるとダメージを受ける×の落書きを描く。ただし、自分の画面も見えづらくなるので自滅などには注意。
ちなみに、Jr.の色変えとして登場したコクッパ達も変身できる。
もしかしたらオヤ・マー・サイエンス社製マジックブラシを量産したのかもしれないが。
スーパーマリオくん
正体が判明するまではクールな悪役として描かれていた。言葉遣いもニヒルな雰囲気を漂わせるなど劇中でも珍しいタイプの悪役だった。
ちなみにスーパーマリオくんの前作「スーパーマリオブラザーズ2」の3巻には、クッパ軍団が開発したマリオそっくりのロボットが登場する。マリオのファンであるキノピオ兄弟を痛めつけたため「マリオがひどいことをした」と勘違いされて泣かれてしまっている(ただしマリオとロボットとの勝負の最中に兄弟が駆け付け誤解が解けている)。
これに関しては「マリオの偽物が悪事を働いたことで本物が誤解を受けるが実はクッパ軍団の仕業だった」という共通点がある。
余談
- スーパーマリオギャラクシー2に登場するコイツもマリオの偽物である。
- ワリオも当初はマリオの偽物だったためある意味ニセマリオである。
- マリオによく似ている緑の人は偽物ではなく弟である。