概要
「夕暮れに 半グレ死んで やさぐれる」
「本物のクズって、いるんだねぇ」
「これが袈裟斬り 裏切り 現品限り!」
本名は「一条康明」。
ヒューマンバグ大学の「京極組の天才・久我虎徹」に登場する京極組の武闘派構成員。
主人公・久我虎徹の兄貴分の1人であり、久我と同じく現在の京極組では少数派になってしまった良識派。
カチコミや拷問の際に意味不明な俳句(正確には川柳)を詠む事から「俳句の一条」の異名で恐れられている。
人物
容姿
黄緑のメッシュが入った金髪のツーブロックにヤンデレじみてハイライトの無い真っ黒な瞳の大きめの目、身長は舎弟である久我より少し高い。肘あたりまで腕まくりした青いワイシャツと白いチノパンを着用し、黒い革靴を履いている。両耳には赤いピアスをつけている。
性格
現在の京極組では少数派となってしまった良識ある構成員で、極道の掟を頑なに守る本格派。それ故、京極組への裏切りを働いた構成員や、京極組に対して舐めた真似をする半グレには一切の慈悲も容赦もなく、言い訳も何も聞かず粛清する。
戦闘では感情の起伏を見せず、冷静に敵対者を始末しまくるが、キレた時は久我ですらも恐れており、京極組の代紋を嘲ったチンピラを必要以上に痛めつける、組に黙って金塊の密輸のノウハウを半グレ組織に教えた構成員の両腕を斬り捨てる、という苛烈な面もある。
能力
半グレや敵組織との戦闘では拳銃や日本刀を駆使して戦う。どちらもかなりの腕前で、敵の頭を正確に撃ち抜いたり、人体を袈裟斬りで斬り裂く事も簡単にやってのける。しかし、現時点では詳細な戦闘シーンの描写がない為、戦闘能力の全貌は分かっていない。ただし、天羽組の最年少である速水によると、一条は京極組最強の猛者であり、銃や光り物など全ての扱いが究極に近く、「人生負けなし」が謳い文句の男として知られている模様。なお、2022年1月14日付の動画における紹介では、北岡を手にかけたとされる音声が投稿されている。
活躍
2021年12月8日付の動画で初登場。舎弟の久我と行動を共にし、京極組のシマで違法風俗を営んだ半グレの粛清を行なっていた。久我と同様、現在の京極組がかつての任侠集団とは程遠い下衆だらけの暴力団となってしまった事を憂いており、その心情を久我に吐露する場面もあった。
そんな中、京極組が倉庫に保管していた現金と拳銃が盗まれる事件が発生。久我と共に解明に奔走し、犯人が半グレ集団「戯我死(ギガデス)」と構成員の吾妻である事を突き止め、そのまま久我と共にカチコミを敢行し、半グレを日本刀で斬殺した。
「虎徹、ウチのシマで違法売春やったらどうなるっけ?」
(久我「無論、死あるのみです」)
同年12月23日付の動画の冒頭では、久我に対し「代紋が似合う」と褒めちぎった。また「京極組の代紋も地に堕ちた」とほざいた二人組のチンピラにマジギレし、片方を足腰が立たなくなる程ぶちのめし、もう片方の口内に拳銃を突っ込んで脅していた。
「久我ァ、お前は京極組の代紋がよく似合うわ」
「三下ァ……ウチの代紋が、何だってェ?」
2022年1月5日付の動画の冒頭では、一条と面識がないにも関わらず「一条の親友」を勝手に名乗っていたチンピラを捕まえ、野島に命じて高熱の油をかける制裁をしかけた。
同年1月7日付での動画では、シマの見回りを終えた久我にカシラの所に向かうように告げた。カシラの話において小馬鹿にした態度を取る海瀬を白眼視している。
「面倒事 カシラがお呼び 会議です」
1月14日付の動画では、天羽組の小峠の舎弟である北岡と激突し、北岡が切り付けられたと思われる予告動画が上がっている。
「あたたたたたた」
「裏路地に 洟垂れ小僧 即死かな」
余談
余談だが、俳句を詠むには五七五の句に季節を表す言葉(季語)を入れるのがルールである。しかし、一条が詠んでいる「俳句」には季語が入っていないため、俳句ではなく川柳(せんりゅう)と呼ぶのが正しい。もっとも、極道や半グレになる人間は、学校にもろくに通っておらず教養のない者が多いため、彼らにとっては俳句と川柳の違いなんかどうでも良いのだろう。