概要
通称はムーア。
サイド1と同じくL5付近にあるサイド。一年戦争開戦時にジオン公国の攻撃で壊滅状態となるが戦後のコロニー再生計画で復興し、サイド6に改名された。
『機動戦士ガンダムサンダーボルト』に登場するイオ・フレミングらの故郷であり、同作ではフレミング家が首長を務めており、同家の会社フレミング・インダストリーが運営・統治している企業国家のような形態となっている。一年戦争の序盤である一週間戦争で壊滅した際にはフレミング首長が責任を感じたのか自殺した。そしてコロニーや艦船などの残骸が密集して絶えず放電を起こしていることから、「サンダーボルト宙域」と呼ばれ、ア・バオア・クーへの補給ルートとして制宙権を握るジオン軍のスナイパー部隊リビングデッド師団と、宙域奪還を目指す元ムーア住民たちで編成された連邦軍のムーア同胞団による戦闘が行われたが両者とも相打ち同然となっている。が戦後はフレミング・インダストリーの尽力で復興している。
『機動戦士ガンダムNT』では、宇宙世紀0097年時にヘリウム3備蓄基地があり、Ⅱネオ・ジオングの暴走で大規模爆発が生じかけるも、フェネクスらによって未然に防がれた。
ムーア同胞団
一週間戦争で壊滅したサイド4ムーアの生き残りによって組織された地球連邦内の集団。志願兵として連邦軍に参加している部隊でもある。
故郷であるムーアの再建を悲願にしており、連邦への貢献度を誇示する為に故郷の成れの果てであるサンダーボルト宙域奪還の為に戦う。部隊の作戦立案と物資、兵員の調達は、同胞団上層部によって行われており、高級機であるガンダムタイプを調達できるぐらいの資金力を持っている。
ムーア政権首長の息子であるイオが華々しく戦死して連邦への貢献の象徴となるように仕向けるつもりで彼をガンダムのパイロットに指名した。
戦力は空母ビーハイヴを中心にマゼラン2隻、サラミス4,5隻。ジムやボールと言ったMSを多数有するが、戦果を焦る上層部に応えた稚拙で拙速な戦術を取ったせいで損耗率が高く、パイロットではイオが最高階級となってしまう。終盤の戦力補充でガンキャノンやジムキャノンも多数加わるが、そのパイロットは学徒動員同然であったり、リビング・デッド師団に艦隊で奇襲しても大した戦果を挙げられないなど、練度にはかなり問題がある始末。どうにかリビング・デッド師団を壊滅寸前まで追い込むも、サイコ・ザク1機に艦隊は全滅させられ、脱出したランチも敵空母ドライド・フィッシュに乗り込むしかない状況となり、それも大破して結局はジオン軍のセイレーン師団に回収され、ほとんどが捕虜となる。だがその後、ア・バオア・クー最終決戦のどさくさ紛れでイオに率いされて脱出に成功し、終戦を迎える。
戦後はフレミング財団が中心となってサイド4のコロニー再建が進められるなか、RPDを奪取しようと「サンダーボルト作戦」を敢行し、かつての同胞団の実戦部隊に所属していた隊員がスパルタン隊として引き続き参加している。また、フレミング財団はアトラスガンダムの開発に資金を援助している。
コロニー一覧
- 6バンチ
漫画『機動戦士ガンダムMSIGLOO603』に登場。
一年戦争中に破壊されたコロニーでその残骸に地球連邦軍が秘匿ビーム砲台を設置している。
- 18バンチメーティス
映画『機動戦士ガンダムNT』に登場。
学園都市コロニーで宇宙世紀0097年における人口は約1500万人。ナラティブガンダムとシナンジュ・スタインの交戦によりミラーが損壊し、市街地も多大な被害をこうむる。
- マウリティア
- ロディニア
この2つは小説『機動戦士ガンダム ブレイジングシャドウ』に登場した。
マウリティアはロディニアの約100キロメートル右側に位置するコロニー。どちらも一週間戦争にておいてジオン軍の毒ガス攻撃で壊滅しているが、ロディニアには生存者がおり、彼らは後にここを拠点に宇宙海賊シュテンドウジを組織した。