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概要

ハドソン(現、コナミ)が1986年9月12日に発売したファミコン専用横スクロールアクションゲーム

腰蓑一丁の高橋名人が攫われた恋人のティナを怪物キュラ大王の手から救い出すべく、南洋の孤島を舞台に所狭しと走り回る。

セガアーケードゲームとして発売した『ワンダーボーイ』のライセンスをハドソンが取得して、ファミコン移植として販売された。

同作のキャラを当時一世を風靡していた高橋名人に差し替えているが、原始人+スケボーのアクションゲームというコンセプトはこのワンダーボーイから継承された。

1作目にあたる『高橋名人の冒険島』が105万本を売り上げる大ヒット作となり、以後オリジナルシリーズとして独立して6作目まで発売された。

その人気と知名度のため、本家『ワンダーボーイ』の方が逆にパクリ扱いされる事もある。

ゲームとしての評価

「タレントを起用したゲームはクソゲーが多い」というような言われ方をする事もあるが、本作に関しては「1」の時点でセガ発の元ゲー+ハドソンによる移植なのでゲームとしての体裁は非常に整っている。

ただし、「1」は難易度が極端なところが見受けられる(特に終盤ステージ)他、攻撃手段である石斧がパワーアップアイテム扱いで、一度死ぬと再取得するまで攻撃手段が一切無くなってしまう、パワーアップアイテムのはずのスケボーを取ると強制スクロール+アイテム回収困難になるなどの理由からタイムアタック以外では取らないほうが無難だったりするなど、やや仕様面でのツッコミどころもある。

特に終盤ステージでは石斧またはその隠し強化版であるマジカルファイヤーを所持していないと進路を阻むように配置されている敵が倒せず、難易度が激上がりする(8-3の移動リフト地帯にいる3匹のコウモリによるミス率が非常に高く、「1」の最難関として知られている)。

こうした極端な部分は続編の『高橋名人の冒険島Ⅱ』→『高橋名人の冒険島Ⅲ』→『高橋名人の冒険島Ⅳ』と、シリーズ作品が進む毎にマイルドになっており、乗り物(恐竜)の追加、アイテムストックが可能になる、救済アイテムやパスワードの追加、高橋名人の耐久性アップなどの措置が段階的に入っており、最終作にあたる「4」はアクションゲーム初心者でも楽しめる間口の広い良ゲーとなった。

『高橋名人の冒険島Ⅳ』は1994年6月24日に発売。任天堂公認ソフトとしては最後に発売されたファミコンソフトとなっており、ファミコンブームの功労者の名を冠するソフトが、ファミコンの最期を看取る形となった。

このソフトがリリースされた1994年はファミコンの後継機に当たるスーパーファミコンが出ており、同年中にはセガサターンプレイステーションという次世代機が出ようかという時期である。

高橋名人本人の回顧録によれば、同年1月にいきなり営業が「ファミコンソフトもまだそこそこ売れ続けているので今出せればギリギリ数万本は売れるかもしれない」と言い出し、版権問題が無く、開発ノウハウもある『高橋名人の冒険島』の新作を突貫工事で作る事になったとのことである。

今までの開発ノウハウもあったことから、約2ヶ月という短期間で「4」は完成。その評価は高かったものの、流石に時期の問題で売上は数万本にとどまった(予想通りの結果を収めたとも言えるのだが)。

100万本以上売れていた前3作に比べると圧倒的に流通量が少ない事から、中古レトロゲーを取り扱うショップなどでは「Ⅳ」はかなりのレアゲーとしてプレミア価格で取引されている。

スピンオフ作品『Bugってハニー』

『高橋名人の冒険島』シリーズを原作としたアニメ作品の『Bugってハニー』が放送され、その『Bugってハニー』をゲーム化した『高橋名人のBugってハニー』というゲームも発売された。

同作ではハニーちゃんを操作して敵に捕まった高橋名人を助け出すのが目的…となっているのだが、このハニーちゃんを操作できるのは1面だけで、2面以後は助け出された高橋名人を操作する事になる。

ステージは全4面で、クリアするとループして1面から始まる。

スピンオフに当たる本作が存在する事や、スーパーファミコンで発売されていた『高橋名人の大冒険島』『高橋名人の大冒険島Ⅱ」という2作がある関係上、本シリーズが何本出たかという表記は人によってまちまちで混乱をきたしやすい。

全7作あるが、ファミコンのナンバリングタイトルに絞って言えば4作、そこにファミコンの本作を入れれば5作、ナンバリング+大冒険島なら6作。

「高橋名人の冒険島シリーズは○作発売された」と言う話で、数字が食い違っていた場合大体これが原因である。

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