リッジレーサーシリーズに登場するリザード(ダンヴァー)製のピックアップトラックについてはこちらを参照→HJ6000
概要
輸送中の貨物や輸送機関そのもののを強奪したり乗っ取ったりする行為。教義では航空機を乗っ取ることを指す。
ハイジャックの目的は政治目的(亡命、政治犯・テロリストの釈放)や身代金要求のほか、精神疾患や乗物自体への異常な興味、過去の犯行の模倣犯やテロ行為など多岐にわたる。
特に、1940年代後半~1950年代後半は東側諸国の出身者が西側諸国に亡命する目的で行われたほか、1970年代後半~1980年代前半にかけてはパレスチナゲリラや連合赤軍などの極左過激派によるハイジャックが頻繁にあった。
また近年ではアメリカ同時多発テロのようにイスラム過激派によるテロ行為を目的としたものもある。
日本語と英語のハイジャックの意味の違い
日本でハイジャックと言うと航空機を乗っ取ることを指すが、英語でハイジャックは航空機や車、船舶など乗り物すべてを乗っ取ることを言う。
これは日航機よど号ハイジャック事件の際にハイジャック(Hijack)の「Hi」を「High=高い場所を飛ぶ(飛行機)」、「Jack=乗っ取る」と間違って解釈したためである。
以降日本ではハイジャックの他に、バスを乗っ取る「バスジャック」や船舶を乗っ取る「シージャック」、さらに電波ジャックなどの和製英語が次々誕生した。
もっとも、英語でも"highjack" と綴られることがあり、"seajacking" "skyjacking"といった同様の発想に基づいた造語は行われているので、あながち日本独自とは言えず、もはや和製英語とも言い難い。米語では"hijack"に由来して"jack"単体で「窃盗、不法取得する」という意味の動詞としても使われる(参考)。用例としては "busjacking" も存在するが、"bus hijacking"が一般的。
ちなみに英語圏では、「ジャック(Jack)」は男性名で広く使われているため、空港などで「Hi,Jack」(やあ、ジャック)と挨拶して無用な混乱を起こさないよう注意しているところもある。
語源
1900年代に生まれた比較的新しい単語ながら語源については諸説ありはっきりしておらず、特に有名なのが上記の挨拶「Hi,Jack」と声をかけながら銃を突きつけたという説。
他には「highwayman(追いはぎ)」と「jacklighter(夜狩りをする人)」という単語を掛け合わせた説、強盗が「Stick 'em up high, Jack.(手を高く上げろ)」と言って脅したから、といった説などがある。