概要
郷土研究部の活動を通して茨城県を再発見するための日常系ご当時マンガ。
主人公の猿島ノブエを通して茨城各地の魅力を紹介、かつ部活動のまったり具合を展開する。
ゆるさとアクの強さが特徴といえ、じわじわと人気が上がる要因となっている。
あらすじ
東京から転校してきた猿島ノブエは茨城に対してヤンキーがいる危険な所と大きな勘違いをしていた。しかし、地元の友人たちと出会うことで茨城県に対するイメージが変わり、郷土研究部の活動を通して茨城県の名所を紹介する記事をつくることとなる。
キャラクター
郷土研究部
- 猿島ノブエ(さしま のぶえ)
通称「ノブちゃん」で一人称は「ウチ」。
親の転勤により茨城県坂東市に引っ越すことになった東京出身の高校生。
転校当初は茨城県に対してヤンキーの多い怖い場所と勘違いをしていたが、友人たちと接することで茨城へのイメージが変わり、先生の(勧誘という名の)推薦で郷土研究部の部長に。
思い付きで行動したり、いらぬところで空回りするなど劇中のキャラの中でも極度のボケキャラぶりを発揮。周りの人物をグイグイ引っ張って巻き込んでいく傾向もチラホラ。能天気な性格のためなのかよく笑う。
- 水海道カホ(みつかいどう かほ)
ノブエの同級生で友人。ノブエが転校先で最初に出会った人物で茨城を誤認していたことを気づかせるきっかけを作った人物でもある。家から遠いからなのかバイクで登下校をしている。
一見クールで物静かに見えるが実はシュールなボケキャラ。運動神経が高く、部活の助っ人として引っ張りだこになっている。男女ともにモテる体質らしい。
- 三和ミノリ(さんわ みのり)
ノブエの友人。常識人で基本的にツッコミ役だが、一番損な役回りを担ってしまうことが多い。ハイテンションなスズに振り回されっぱなしの毎日を送る。
アクの強いキャラばかりの中での常識人なためある意味重要かつ貴重なキャラ。
実家が駄菓子屋で研究部の集合場所と化している。
- 岩井スズラン(いわい すずらん)
通称「スズ」で一人称は「オラ」。
ノブエの友人でミノリとは幼馴染。自信家で人前で茨城弁をしゃべることに抵抗がないほどのネイティブ茨城人。実家は農業を営んでいるためかなり大きい。
恐竜公園の恐竜の股間に蹴りを入れたり、バイクで金田の真似をしたり、将来の目標で「王になる」と書いてしまうなどかなりワイルドなキャラ。そのうえ妄想癖がある。
- 担任の先生
ノブエたちごじゃっぺカルテットのクラスおよび郷土研究部の担任。体育会系でジャージを着用しているが、運動部の担任になりたくないために郷土研究部を(強引に)設立。以降は遠距離の交通手段担当となる。
原付免許を取ったノブエに自分が乗っていた2ストロークのスクーター(ヤンキー仕様)を送ったり、バイクのメンテナンスを手伝ったりするなど、よき理解者でもある。
生徒会
- 総和リリカ(そうわ りりか)
生徒会会長で3年生。ツインテールの小柄な人物。一見クールできつそうな印象だが面倒見がよく親切。たまにノブエたちにアドバイスを送ることも。
卒業後は意外な場所でノブエと再会している。
- 下館ユウリ(しもだて ゆうり)
書記で1年生→会長で2年生。敬語で話すが物事をはっきり言う性格で物知りキャラ。カホにあこがれており、のちに付き合うことに。
- 石下スミレ(いしげ すみれ)
通称「スーミン」。オレっ娘でもある。
副会長で2年生→3年生。スズ同様キツい茨城弁をしゃべる。体格が良く運動も得意だが感情の浮き沈みが激しく涙もろい。スズとミノリとは幼馴染で、特にスズとはコンビを組むほどの間柄。
- 千代川ミチヨ(ちよかわ みちよ)
通称「チヨちゃん」。空席だった書記に任命された新入生。無口で大人しめ。なのでスズによくいじられる。インドア派でよく小説を読んでいる。
運動神経自体はそこまでよくはないが、ピンポンの球筋を見極める素質はあるため動体視力は常人より良い模様。
余談
- 連載のきっかけは編集側が豚もう氏に「茨城をネタにした漫画を描いてみたら」と呼びかけたため(豚もう氏は茨城出身)。
- メインキャラクターの名字は今は無き茨城の自治体である(ミノリのみ姓名ともに自治体)。
- 茨城を強調させるために一部のキャラが茨城弁をしゃべっているが一般人には理解しにくいということもあり、完全にしゃべってるのはスズとスーミンくらいであとのキャラは一言レベルにとどめている。
- 同時期に連載開始している茨城ってどこにあるんですか?と共に茨城漫画の先駆者といえ、それをきっかけに茨城を主題にした漫画が少し増えている。