概要
フェクト・エフィリスを撃破し表エンディングを迎えた後、ワドルディの町のどこかに空いた異空間の穴から行ける裏ステージ。
レオンガルフが黒幕に閉じ込められている、思念空間で構成された絶島。
そのため、この場に来たエフィリンは「フェクト・エフィリスに取り込まれた時に感じたものに似ている」と語っており、移動中も「誰かの夢の中みたいだ」と評している。
思念で作られた世界であるためか、足場が崩れても宙に浮くブロックなど、表世界ではなかった要素がある(歴代シリーズでは珍しくない光景だが、今作はポップスターとは別の次元が舞台であり、宙に浮く足場やブロックは存在しない)。
それぞれのステージは「フォルガトゥン・◯◯◯」という名になっており、難易度の上がった1つのワールドを繋げた様な構成。
ビースト軍団と和解した後であるため、このステージに登場する敵キャラは、黒幕が産み出した思念体であり、中には黒い炎に覆われたようなものもいる。
黒幕はこの世界を足がかりにカービィ達に逆襲しようと企んでいた。
ステージ名 | ベース |
---|---|
フォルガトゥン・チェル | ネイチェル草原 |
フォルガトゥン・ブルグ | エバーブルグ海岸 |
フォルガトゥン・ダリア | ワンダリア跡地 |
フォルガトゥン・ホルンズ | ホワイティホルンズ |
フォルガトゥン・ネシア | オリジネシア荒野大地 |
フォルガトゥン・ガル | レッドガル禁足地 |
フォルガトゥン・ランド | ラボ・ディスカバール |
以上のように本編の各ワールドに対応した7つのステージで構成されている。
レオンのソウル
その名の通りレオンガルフのソウル。黒幕がバラバラにして、絶島中にばら撒いてしまった。
行方不明になったレオンガルフの居場所を探すために、ワドルディの代わりに『レオンソウル』というものを集めるのがカービィ達の目的である。前作の『スターアライズ』のアナザーディメンションヒーローズに似たシステム。
1つのエリアを残らず取り切るとエフィリンが教えてくれ、取り逃しても再度入った際にエフィリンからエリアごとの残りのソウルの数を教えてくれる。
レオンのソウルは全部で300個あり、少なくとも250個手に入れなければクリアは出来ない。
なお、レオンのソウルはステージの道中や、ボス撃破後に手に入る。そのステージのソウルを全て回収した場合はエフィリンが伝えてくれるので、取り逃しがあった場合は戻ること優先。
表ストーリーのワドルディと違って重箱の隅をつつくような位置に配置されていることがあるので、表ストーリー以上に入念に探索をする必要がある。
ちなみに300個全て回収するとフィギュアが貰える。
ボス
ここでは今までのボス全てを強化したコピー体『幻』が登場する。
攻撃威力だけでなく、HPが減ると通常のボスにはなかった特性がついてくる。
BGM
『褪せ色のサイコメトラードリーム』
フォルガトゥン・チェルからフォルガトゥン・ネシアまでのフィールドで流れるBGM。
静かなピアノのイントロから始まり、アップテンポで流れるエレキギターと電子音旋律で構成されたBGMで、その切なげな印象はロボボプラネットのBGMを想起させられた人も少なくない。
そして何より、ドリーミー・フォルガに於いて一部を除くほぼ全てのフィールドでこの曲が継続して流れる為、強烈に印象に残る。
レオンのソウルを念入りに探せば探すほど長く聞く事になる曲だが、ピアノと電子音のメリハリがしっかりついており、飽きを感じさせない一曲となっている。
これまでの廃墟を巡る、気ままと言えば気ままな旅から一転、追い立てられる、あるいは追いかけるような感覚に囚われる一曲であり、過去ステージの改変という一歩間違えればマンネリとも感じさせかねないステージを見事に裏ステージとして昇華させる要因の一端を担う曲であると言える。
実は、よく聞いてみるとビースト軍団の幹部とのバトルに流れる『VS.デンジャラスビースト』と『行こうよアライブルモール』のBGMを組み合わせた物である。
曲名にある「サイコメトラー」とはサイコメトリー、即ち生物や物質を手で触れることで、対象に込められた思念や過去の経歴を辿って認識可能な能力を扱うものを指す。
過去のステージを回想するかの如く辿るこのステージによく似合った曲名だろう。
また、ドリーミー・フォルガは朧に霧がかかり、全体的に色相やトーンが統一されているところから、色褪せた様相を呈している。
『ソウル散る忘失の絶島で』
フォルガトゥン・ガルで流れるBGM。褪せ色のサイコメトラードリームの電子音満載の構成から一転し、オーケストラ調で構成された曲となる。
そして特筆すべきはカービィWiiにおける異空間ロードのBGM『アナザーディメンション』を中心に編曲されたBGMであるという点である。
どこか無機質で無表情だった『アナザーディメンション』とは大きく異なり、強弱が明確に設定された管弦楽の勇ましい曲調となっている。
また、メインテーマのセルフアレンジが多い本作では珍しいカービィ凱旋のフレーズが用いられており、『アナザーディメンション』のアレンジであることも含めて今作に於いては非常に異質な曲となっている。
凱旋のテーマもあってか、溶岩地帯を駆けるカービィの勇ましさを表すかのような曲であると共に、管楽器の音は迫る佳境への予感を犇々と感じさせる。
余談
最終ステージの名前は「フォルガトゥン・ランド」だが、これは本作の英語版のタイトルである「Kirby and the Forgotten Land(忘れられた地)」を捩ったものであると考えられる。
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