カーラ・ラダメス
かーららだめす
「貴方もしつこい男ね?部下を二度も全滅させて、まだ…懲りないの?半年前の件といい…正直、貴方の部下にはなりたくないわ。クリス」
「嗚呼、でもお礼を言わなきゃね。ホント感謝してるのよ。貴方の部下達は…C-ウィルスの良い実験台だったのよ…」
概要
CV:皆川純子(エイダ・ウォン役と兼務。)
バイオハザード6に登場するエイダに瓜二つの謎の女性。仕草も声も姿もなにもかもエイダだが、邪悪さと容赦なさが垣間見える。(項目冒頭の台詞は自身をしつこく追って来たクリスを挑発するセリフでもある)
赤いコスチュームで纏めているエイダと違い青系統のコスチュームで纏め、タイツを履いているのが特徴。
クリスの率いるBSAAアルファーチームを実験体にするために姦計を張り巡らしたり、ジェイクの肉体を使ってウイルスの強化を行ったりと、作中でも凶悪な行動を何度も行った。特に隊員を壊滅させられたクリスは彼女に異様なまでの憎悪を見せるほどである。
さらに抜け目がない人物でもあり、空母に配備されたC-ウィルスのガス入りミサイルを停止された時に備え、再起動プロセスを敷いておく事からその事が窺える。
マーセナリーズモードでも条件(解放方法はネタバレ部分にて)を果たせば使える隠しキャラとして登場。
ハンドガン『ピカドール』とグレネードランチャー(硫酸弾、炸裂弾、冷凍弾の三種類)を所持。
ただし、硫酸やられのモーションは非常に長いのでパートナーを巻き込む大惨事になりやすいので、硫酸弾はあまりマルチでは使わないように心掛けよう。
ネタバレ注意!!
ここから先はバイオハザード6に関する重大なネタバレがあります!シナリオ全クリアをしていない人は見ないように!
その正体は本作の事件における黒幕の一人で、C-ウイルス関連のバイオテロで暗躍し続けたテロ組織「ネオアンブレラ」の首魁にして、C-ウイルスの開発者、そして、ディレック・C・シモンズによって意図的にエイダにされた全くの別人である。
元々15歳で博士号を取るほどの優秀な人物であったが、手に入らないエイダに固執するシモンズにC-ウイルスの実験台にされ、肉体構造から作り替えられるレベルでエイダそのものの容姿にされ、更にはシモンズの「調教」によってカーラとしての自我と意識までもを根本からエイダとして変容させられてしまった。
しかし、カーラとしての意識覚醒により、シモンズに報復を決意。結果、「安定した世界」を望むシモンズに対し「安定しない世界」を産み出すためにC-ウイルスを使い世界を崩壊させようと目論む。そして、シモンズ自身の肉体をも「変異する世界」の一員にするために作中、ジェイクを利用しC-ウイルスを強化したものをジュアヴォを使って撃ち込ませた。しかし、彼女もまたシモンズの「ファミリー」の凶弾によって息の根を止められる事になる。
死ぬ前に強化C-ウイルスを接種していた彼女は空母内で大々的な変異を遂げ、本物であるエイダをも取り込もうとするもあえなく散っていった。
中国にある彼女の研究室でシモンズと一緒に写ってる女性の写真があり、この人物が変貌前のカーラであることが示唆されている(ちなみに十分、美人と呼べる容姿である。)。
研究者としての類い稀なる才能をシモンズに見出され、シモンズ財団が管理していた研究機関を任されるほどの権限を与えられており、その事に恩義を感じたカーラはシモンズのために尽力し、C-ウイルスの開発・完成に貢献し、エイダに固執するシモンズの要望にも応え続けた。
しかし、己自身の存在をも殺してまで尽くしたカーラに対し、シモンズは何の感慨も抱いてはおらず、彼にとっては所詮利用する道具の一つに過ぎなかった。
自らが「もう一人のエイダ」となって以降もなおカーラ本人に意識を向けることはなく、尚もただ利用するだけ利用し続けたシモンズへの忠誠と愛は憎しみに変わった。
世界の安定を標榜するシモンズに対して世界を滅ぼす計画、シモンズが唯一愛し執着したエイダとしてシモンズを裏切る行為、全てがシモンズを否定し絶望させるためのものであった。
また、シモンズを狂わせたエイダに対する嫉妬と憎しみも同等以上に深く(実際、カーラの心情を理解した本物のエイダが「シモンズに復讐したいだけだったら、助けてあげたのに」と言っていたのに、「偽物の助けなんかいらない」と拒否した事からもその事が窺える)、最期には本物のエイダを殺して自分が成り代わろうとするまでに至っている。
ここまで経歴なら哀しき悪役とも言えるが、実際カーラの本性は歴代ウィルス開発者と同じく残忍かつ傲慢なマッドサイエンティストであり、罪もない住民や自分に忠実な研究員にも容赦なく化け物に変異させる。しかも彼女死後では「世界を短時間に破滅させるハオス」と「あの目的のために作った最高傑作」二つのカーラ製B.O.W.の存在が判明された。
最高傑作の正体は最後まで不明だが、エイダ編序盤とあるムービーとそっくりな研究記録やエイダの感想「もはや同情の余地はない」から、おそらくかつてのシモンズのように実験体を「自分の理想なシモンズ(あるいは他のカーラ関係者)」に作り変えると思われる。
6の前に起きた、マルハワ学園で発生したバイオテロにも暗躍していた。
マーセナリーズで彼女をプレイするための条件はマーセナリーズの操作キャラクターを全解放すれば操作可能になる。
カーラスポア
自らに強化型C-ウイルスを投与して変異を遂げたカーラ。(この行動には「死ぬのなら、せめてシモンズの世界の崩壊と、私の世界の誕生だけでも見届けたい」という悪足掻きでもある)
死ぬ寸前での状態だったことで人型を保てず暴走状態に陥っており、際限なく増殖・膨張を繰り返す「意志を持った肉塊」とも言うべきおぞましいクリーチャーに成り果てている。
僅かに残った理性とエイダへの強烈な憎しみだけでかろうじて制御に成功しており、エイダの居た空母内の区画を瞬く間に自らの肉塊で埋め尽くし、恨み言を機械的に投げ掛けてくる。
主な攻撃は肉塊による押し潰しや取り込んでの同化の他、生み出した分身をけしかけるなど。
弱点はカーラの肉体から直接変異した本体細胞で、肉塊の発生源及び制御中枢となっているが、膨張する巨体内部を自在に移動可能な上に再生力も高く、対人火器での撃破は困難を極める。
冷気にも弱く、凍らされた部分は破壊されると再生することなく死滅する。
カーラスポアL
最後に立ち塞がるカーラスポアの本体。
「巨大でグロテスクな顔が浮き出た壁」といった趣の姿をしている。
自発的な攻撃はほとんどせず、せいぜいがカーラスポアSの召喚や時折溶解液をまき散らす程度だが、溶解液攻撃はカーラスポアSよりも範囲が広く高威力。
しかし、とある方法でなければいくら攻撃しても無限に再生して倒すことができない。
ボスというよりも障害物オブジェクトに近く、道中の逃走やQTEの方がよほど脅威。