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バオウ・ザケルガの編集履歴

2022-05-10 09:26:16 バージョン

バオウ・ザケルガ

ばおうざけるが

少年漫画『金色のガッシュ!!』に登場する呪文の一つ。

概要

金色のガッシュ!!」の主人公である魔物、ガッシュ・ベルの有する第四の術。同時にガッシュの術の中でも最大級の威力を誇る必殺技。通称「バオウ」。

巨大なを模した特大規模の電撃を発生させる術。龍は咆哮と共に大きく開いた口で対象に喰らい付き、そのまま噛み潰すように電撃を浴びせて破壊する。その圧倒的な迫力に違わぬすさまじい威力を誇り、ザケルではまるで歯が立たないような装甲も容易く粉砕する。


通常の魔物の術は使用すればするほど心の力を消耗するが、バオウ・ザケルガは他の術を使用し、心の力を消費するほど威力が増大していくという特殊な性質を持つ。そのため戦闘開始時にいきなり発現させたり、咄嗟の迎撃手段として利用する事はできない(仮にできたとしても威力が不十分となる可能性が高い)。また、この術自体も莫大な心の力を消費するため、一度発動させるとガッシュにもパートナーである清麿にも相当な負担が掛かり、特に清麿は一時的とは言え全身疲労でまともに動く事もできなくなってしまう。このような性質から何らかの手段で体力や心の力を回復しない限り、一度の戦闘において一発しか使えない最後の切り札である。


確かに初級術であるザケルなどとは比較にならない強力な術ではあるものの、後述の覚醒前は使い勝手が悪い上、ザグルゼムの強化なしではディオガ級呪文にも劣る程だった。そのため「王を決める戦い」も中盤戦に入ったところで威力不足が露呈し始め、千年前の魔物たちとの戦いにおいては単純に使用しても碌にダメージを与えられないという事態も見られるようになってきた。またガッシュのザケルガより強い攻撃呪文はこのバオウしかなかったこともあり、ザグルゼム等他の呪文や清麿の作戦、仲間のサポートなどによって弱点を補強しながら使われ続けた。

あるきっかけや修業を経てパワーアップし、最終的にはシン級の術に匹敵するほどの威力を出せるようになった。ちなみに「王を決める戦い」においてガッシュが最後に使った術もこのバオウ・ザケルガである。


その正体はガッシュの父親、即ち現在の魔物の王が独自に開発した「最強の術」であり、魔界の法律を守る一族からはファウードと並んで「魔界の脅威」と称されるほどの危険性を孕む極めて強大な術。術そのものが意志を持っており、本来は対象の怒りや憎しみなどの「」を喰らい尽くし破壊する力を持っているが、そのような負の心を喰らい続けた結果いつしかバオウ自体がその悪意に染まってしまい、開発者である現魔界の王でさえ制御が難しくなっていってしまう。年老いた事で力の衰えも感じた魔界の王は、バオウが魔界の全てを破壊すべく暴走し始める前に、その力を発現させる可能性が低いと見たガッシュに術を継がせ、彼を民間の町へ移して生活させる事で術そのものを隠滅する決断を下した。


なお、ゼオンは怒りや憎しみを覚えやすい性質を持って生まれたため、そのまま継がせればいつかバオウに食われかねないという懸念があり、それ故に魔界の王はゼオンではなくガッシュにバオウを継がせた。つまりは自分の術から二人とも、そして魔界そのものをも守るための苦渋の決断であった。しかしやむを得なかったとはいえ、それによってガッシュは自分の両親家族について全く知らず過酷な幼少期を送る事になってしまい、一方でゼオンも力の制御のために過酷な修行を受け続けた事で自分の父や弟に強い憎しみを抱くようになってしまった。また、そこまでして平和を望んだ魔界の王の意に反するかのように、バオウも王の手から離れた事が原因で、見境も無くあらゆるものを喰らい尽くす更に危険な力に変貌。遂にはガッシュの中で覚醒し、危うくガッシュをも食い尽くす寸前まで暴走してしまうのだった。


しかし、最終的にガッシュが完全なコントロールに成功した事で、魔界の王の苦悩はようやく晴らされる事となった。


強化・派生・関連術

強化バオウ

ガッシュの電撃を誘導し、威力を増大させる第七の術「ザグルゼム」の性質を利用し、複数のザグルゼムをバオウに食わせる事でより強大な電撃へと昇華させたもの。姿もより巨大で力強く、そして恐ろしいものへと変異している。

なお、等間隔に一定数のザグルゼムを配置し、その中心でバオウ・ザケルガを発動させることでバオウ自体を枝分かれさせ、最終的に残ったザグルゼムへ誘導させることで一点に向けてバオウ数発分のダメージを同時に叩き込むという戦術も可能。


バオウ・クロウ・ディスグルグ

ガッシュの第十の術。巨大なバオウの腕を召喚して対象を打ち砕く。ガッシュの術の中では珍しく、発動中もガッシュの意識がハッキリしており、ガッシュの腕の動きに連動するように自在に動かす事ができる。ディオガ級の術と激突してもそれを受け止め、その術ごと敵を刈り取るほどの凄まじい力を持つ。


黒いバオウ・ザケルガ

清麿の「」に直面し、ガッシュが強い憎しみを覚えた事で覚醒したバオウ。発動の時点で明らかに通常のバオウとは形態や配色が異なり、所々が漆黒に染まった異様で禍々しい雰囲気を纏っている。発動するや、敵は勿論ガッシュや清麿、更には彼らに触れている他人や魔物までも喰らい始めるというとてつもなく危険な存在。その対象となったものは少しずつだが体がのように黒ずんでいき、その黒ずんだ部分からはエネルギーはおろか存在そのものが感じられなくなっていく(この時、黒ずんだ部分から影のようなものがバオウの口まで伸びていき、文字通りの意味で「食われ」ていく)。それに加えて全身に力が入らないどころか意識まで吸い取られるように遠のいていく。初めて使用した際にはゼオンの「ジガディラス・ウル・ザケルガ」に押し負ける形で消し飛ばされたが、逆にそれによって辛うじてガッシュや清麿は食われ尽くされずに済んだ(それでもガッシュはしばらく完全に意識を失い、清麿も立ち上がれなくなるほどに消耗する羽目になった)。

ちなみにアニメ版ではブラゴとの協力によってこれとは異なる「黒いバオウ・ザケルガ」が登場した。


真のバオウ・ザケルガ

黒いバオウ・ザケルガを完全に制御下に置いたことで顕現した形体。威力が以前より増大しているだけでなく、ガッシュや清麿への負担も大きく軽減されている。

ファウードを止めるためにゼオンの力を借り、一度限りの更なるパワーアップを遂げている。魔界の王が全盛期の頃から鍛え上げ続けた力に近づけたもので、よりも遥かに高いファウードの身長をさらに上回るほどの超巨大な龍の姿となっている。当然威力も壮絶なもので、一瞬にしてファウードの全身を焼き尽くした。なお、ブラゴはその威力を目の当たりにしてなお「(この強化形体以上に)もっと強くなる」と語っていた。これほどの威力と可能性を秘めているのであれば「魔界の脅威」と警戒されるのも当然と言える。


シン・ベルワン・バオウ・ザケルガ

クリア完全体との最終決戦において、金色の魔本と魔界の子供たちの力を借りて発動させた「シン」の力と融合したバオウ・ザケルガ。クリア完全体の本体の大部分を口内に納められるほどの巨大なバオウの頭部からさらにもう一つの頭部と左右の腕(この腕にも頭がある)が伸び、最初の頭部が胸部に位置する形の巨龍の姿となる。もはやクリアの消滅のエネルギーさえ全く通用しないほどの力を有しており、クリアの身体とヴィノーを守るバリアを食い破って決戦に終止符を打った。

なお、バオウ・ザケルガの本来の性質である「悪を喰らい尽くす」効果はしっかり搭載されていたため、クリアは消滅の力や記憶などを失いながらも生存していた。


余談

意志を持った末に術を発動した魔物の意識を乗っ取る術というのは、本編のラスボスとして登場したクリア・ノートも発現させており、バオウ・ザケルガにのみ見られる特徴という訳でもない。

むしろ、作中の描写を見るに、良きにしろ悪しきにしろ強力な効果を持つ術であればあるほど、そう言う魔物の意思から独立した意識を持つ傾向にあるように見受けられる。


ちなみに〜オウという等級呪文は他にも多数存在し、パティの「スオウ」、リオウの「リオウ・ディオウ(オウが二つあるが、リオウは使用者の名前なので恐らく等級はディオウの方)」、ガッシュのバオウとは違う雷の竜を産み出す「ジオウ」、ウォンレイの「ラオウ」及びその強化系「ゴライオウ」、リーヤの「シャオウ」、ツァオロンの「ザオウ」、ザルチムの「ジボルオウ」、ジュデンの「バビオウ」が存在する

このオウという等級は全てなんらかの動物を象る性質があり、これらの呪文は術者の性質を色濃く反映した呪文らしい(故にガッシュの父のバオウは「相手の悪意を喰らい尽くす浄化の性質を持った術」であったのに対して、ガッシュのジオウは「直接攻撃の雷の竜とは別にパートナーが鱗のようなパーツを動かして追撃」という清麿のバックアップがあってこそ=誰かと協力してこそ最大限の威力を発揮する術」となっている、のだが他のオウは単純に今までの呪文の強化発展系でしかないため、この二人だけ特例なのか、他が発展途上なだけなのかは不明)

威力は基本的にはギガノ級上位からディオガ級中位まで様々に存在し、ウォンレイのように派生して強くなる事もある。

ウォンレイは単純に強化されただけなのでラオウの面影が残っているが、ガッシュのみバオウとジオウで二つのオウをもっている。その理由は単純に「バオウはガッシュのオウではないから」である。


関連項目

金色のガッシュ!! ガッシュ・ベル 攻撃魔法 雷属性


カイザーフェニックス炎属性ではあるが、『生き物の形をしたものを飛ばす作中最強クラスの攻撃呪文』という点がカイザーフェニックスに類似している。しかしこちらは『ラスボスが使用する』『一回の戦闘で何発でも撃てる』と言った正反対の要素もある。

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