プロフィール
誕生日 | 4月12日 |
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身長 | 神峰と同じ |
メイン楽器 | アルトサックス |
サブ楽器 | ソプラノサックス・テナーサックス・バリトンサックス |
好きな食べ物 | 辛いもの |
好きな音楽 | クラシック、インストゥルメンタル |
備考 | ヴァイオリニストの姉がいる |
CV | 阿部敦(VOMIC版) |
概要
SOULCATCHER(S)の登場人物。鳴苑高校吹奏楽部一年生で、サックス奏者。
左分けの青い髪が特徴的な男子。イケメン設定であり、他校を含めて女性ファンは多い。
サックスパートのリーダーである歌林優菜から好意を向けられているが、本人は気付いていない模様。
姉に世界で活躍するヴァイオリニストの刻阪楓がいる。
小説1巻によると音楽一家生まれのお坊ちゃんで幼い頃から音楽に触れており、高価な楽器を自前で持っている。
一方で世間知らずの一面もあり、小説1巻「一般的なスーパーマーケットで買い物をしたことがない」との事。
神峰翔太に見える「心」の形は、「鎧を纏った、強い意志を持つ心」。
ちなみにハートの形は、サックスのキーガードという部品がモチーフになっている。
人物
普段は控えめで穏やかな性格で、容姿と合わせて人当たりがいい。
一方でその内には強い激情を秘めており、楓曰く「時折考えなしの行動をすることがある」と評価されている。
また、幼馴染の滝沢桃子(モコ)が絡むと、相手にしつこく絡むなど、非常に面倒臭くなる。
この時の響の「心」はバーコードハゲの頑固親父に変化している。
能力
幼少期から音楽に触れてきただけあって、実力は超高校級であり、中学時代にはベルリンのオーケストラと共演を果たしたこともある。
「心」を直接掴んで揺さぶる演奏が可能で、神峰には彼の演奏、ならびに彼が加わる吹奏楽部の演奏が「音楽で構成された手」に見えている。
プロも「人間の五感に訴えかける天性の音」と絶賛しており、問題を抱えてきた時でさえ周囲から絶賛されていた。
ただ、後述の問題について一人で思い詰めてしまうなど、メンタル面について欠点も見せているが、言い方を変えればまだまだ伸びしろがある模様。
問題
彼の抱えている問題は「病魔に侵された幼馴染」。
時期は不明だが、ある日突然モコが声が出なくなってしまったことが問題のきっかけであった。
声を失って絶望するモコの心に届く演奏が出来ないことにたった一人で悩み、普段平静にしているようでも、内心では「心」が潰れそうになるくらい悩み続けていた。
(なお、不明と言った時期についてだが、のちに登場する顧問の谺夕子や部長の奏馬俊平の台詞から高校入学前からと推測できる。)
活躍
神峰の吹奏楽部入部まで
学園祭のコンサートまでの気晴らしに屋上でサックスを吹いていたところ、同じく屋上に上がっていた神峰と出会い、何気なしに吹奏楽部のコンサートに誘う。
文化祭の演奏後に女子のファンに囲まれる中、突如神峰に腕を掴まれて驚くも、誰にも言ってなかった悩みの核心を突く発言を受けると、意を決して悩みを打ち明ける。
音楽を辞めようとしていたことを神峰に伝えたところ、神峰から「彼女はお前の助けを求めている」と反論。わけのわからないことを言い出す神峰に響は怒りを見せるが、神峰も負けじと言い返し、自分と一緒にもう一度だけ演奏してほしいと頼まれる。
そして翌日、神峰のアドバイスを受けながら演奏するが、「音がグネグネしている」と言われる。屋上の時と(イメージが違うと)言われてムッとするが、直後にモコとのやり取りを思い出し、「モコを救いたい」という思いの強さから、かえって邪念が入ったときのように、普段通り演奏できていなかった事に気づかされる。肩の力を抜いて演奏をしてみたところ、今まで反応がなかったモコが涙を流す反応を見せ出した。その後も音楽知識ゼロである神峰の喩えが多い指示に振り回されながらも、確実に音が良くなっていくことを実感。そして、本来の音を取り戻した瞬間、「世界を舞台に神峰の指揮でサックスをソロで演奏する」光景を垣間見る。そして夢中のまま演奏を終えると、モコは「再び歌いたい」と泣きながら、今まで出せなかった声に出して願っていた。
演奏後の帰り道、鳴苑高校の吹奏楽部全体が大きな壁に阻まれていることを神峰に伝え、神峰に指揮者になってほしいと伝える。
神峰は最初断るが、学園祭最終日のイベントで行われた「未成年の主張」に参加、そこで姿を見せない神峰を部活に誘う。突然の発言に聞いていた観客は響を嘲笑するが、「友達を部活に誘って何が悪い!!」と周囲を一喝。そしてモコのために演奏していた中、使命感よりも気付けば演奏を楽しんでいたことを告げ、最後にカーペンターズの「青春の輝き」をソロで演奏、バカにしていた観客の心を掴む演奏により、喝采を受けて舞台上を後にした。
神峰を迷いなく「友達」だと言い切ったまっすぐな気持ちは疑心暗鬼に陥っていた神峰の心を動かし、神峰を吹奏楽部へ誘うことに成功したのであった。
神峰の入部後
神峰が吹奏楽部に入部して以降は、神峰の「目」の力を信じる唯一の理解者として、常に神峰に同行し、問題解決に協力することとなる。
トランペットパートの問題で演奏する際には神峰の要求に対し、豊富な音楽知識を活かして最適な曲を提示した。
ウィンドフェスでは演奏後の打ち上げで、(問題を抱えていた頃より)音が良くなったことで周囲から注目される。一方、世界的指揮者である伊調剛健からは「自分自身が指標となる気概がなければ先はない」と指摘される。その打ち上げで行われた少人数編成曲を演奏するメンバーに選ばれた際には、天籟高校のサックス奏者である弾徹也と邂逅。高校から始めたにもかかわらず凄まじい実力を見せた弾から「」指摘される。先の剛健の発言と合わせ、「もっと強くならなければ未来にはたどり着けない」と、さらなる精進を誓い、姉の楓にレッスンを申し出る。
合宿直後に起きた木戸雅の退部騒動では、騒動を起こした直後にも拘らず、演奏に問題を感じなかったことを告げるも、問題がない事が問題だと神峰に気付かされる。そして神峰がパートリーダー達の前で「木戸先輩は吹奏楽部に必要ない」と発言した際には、神峰の意図を察してあえてパートリーダー達に肩入れした。
弦野政彦の意見に悩んでいた神峰からの申し出で、姉の楓と引き合わせるが、急遽行ったレッスンを終えた後、楓から演奏者の知識と経験を以って「道を正す強い意志」が足りないとダメ出しされる。その後は楓とのレッスンに神峰も加えて、意見をぶつけ合う「喧嘩」を繰り返しながら実力をつけた。その経験は即興バンド「リンギン・ガーデン」における弦野との対決で活かされた。
長編「舞う桜編」でもほぼ全ての場面で神峰に同行している。伊調剛健主催のスプリングコンサートで、「演奏予定の曲のうち一曲を、直前で別の曲に変更する」神峰の考えを知る、数少ない一人となった。
コンクールの県大会では天籟高校に及ばず、膝をつくシーンが描かれている。
東関東大会では再び天籟高校と激突。天籟のエースである弾の演奏に対して追い詰められていくが、「自身が待ち望んだ、限界を超える瞬間」と判断。神峰にアイコンタクトを送り、あえて自分のソロパートだけは神峰の指揮なしで演奏する。突然の暴挙に周囲が慌てる中、圧巻のソロ演奏を行う。音羽悟偉をして「化け物」と言わしめ、弦野も超えるビジョンが見えなかったソロ演奏を以って鳴苑の「核」として覚醒し、弾と壮絶なデッドヒートを繰り広げる。勝負は最後の最後までもつれ込んだが、最後の和音の先にある休符に至るまで力を尽くしたことで、弾に勝利。なお、この極限状況で、自身の音楽で「心を掴む」瞬間を垣間見ている。
全国大会では神峰が「神峰だけの虹の音」に辿り着いた時に、神峰との出会い、神峰の歩んできた道に思いを馳せることで、神峰の「虹の音」がどこから来るのかを察する。そして演奏中のソロパートで席を立った事で、奇しくも神峰との初演奏時に見たビジョンに近しい場面となるが、「もっと成長した自分たちが叶えるべきだ」として、(演奏したかは不明だが)席に座り直していた。
関連イラスト
関連タグ
神峰翔太 - 刻阪の親友。彼の持つ「共感覚」の力を見抜き、吹奏楽部の指揮者をするように誘う。
歌林優菜 - 所属するサックスパートのリーダー。好意を向けられている。
弾徹也 - 刻阪がライバル視する、天籟高校吹奏楽部の天才サックス奏者。
青春バンビ - 神峰翔太とのコンビタグ。