プロフィール
誕生日 | 5月1日 |
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身長 | 神峰と同じ |
メイン楽器 | テナーサックス |
好きな食べ物 | 鳥めし |
好きな音楽 | ミニマル・ミュージック |
備考 | ウェスト・ハイランド・ホワイトテリアを飼っている |
概要
SOULCATCHER(S)の登場人物で、天籟高校吹奏楽部に所属するサックス奏者。天籟高校吹奏楽部の部長で1学年上の重松宏とは幼稚園の頃からの幼馴染。
肩までの長さの黒髪に、目元に残る濃い隈が特徴。中学の頃はギリギリまで髪を刈りこんでいた。
神峰翔太たちが初めて天籟高校を訪れた時にはアメリカのボストンに短期留学しており不在だったため、他の天籟学生よりも遅れての登場となった。
高校から吹奏楽部を始めたにもかかわらず天籟高校吹奏楽部のエースとなった凄まじいポテンシャルの持ち主で、神峰の相棒で同じサックス奏者である刻阪響の、劇中における最大のライバルとなる。
神峰に見える心は「バネや加速するための補助器具で出来た足で走り、跳び回る弾自身」。「心」の弾は長い髪を後ろで束ねている。
人物
訛りの強い群馬弁で喋る事も相まって、少々まったりとした雰囲気を持つ人物。
(小説版によると方言をあえて使っているのは、郷里の大切な言葉だからとの事。)
時々思いもよらぬ行動に出るマイペースな一面を持ち、部長である重松を振り回すことも。
「音を聴くと風を感じる」触覚の共感覚の持ち主で、「風」という言葉を比喩表現でよく用いる。
能力
吹奏楽を始めてから8ヶ月にもかかわらず、全員が全国クラスの実力者である天籟高校のメンバーの中でも頭一つ抜けており、1人でも自然と音をまとめあげる「天籟サウンド」を奏でられることから、刻阪から「天籟の核」と評されるほどの実力者。
後述する挫折と再起の経験から、挫折や失敗を跳ね返し、押さえつければその分高く跳ぶ「バネのような心」を手にしており、それゆえに失敗を恐れずに、プレッシャーもバネに変えてしまうことから、本番で自己ベストを叩き出せる強靭なメンタルを持つ。
共感覚についても演奏で活用しており、刻阪は直感的でありながら繊細で正確な演奏を行える天性のスタープレイヤーと評した。
余談だが、家が近いからと言う理由で天籟高校に通う事を選んだが、小説2巻における重松の台詞に、きちんと勉強しないとは入れない所に対して勉強しなくても入れたとあるので、見た目にそぐわず地頭も良い模様。
過去
中学生の頃は短距離走をしており、「風」を感じられることから弾も熱を入れて取り組んでいた。だが、中学3年生の夏の大会の直前、右足を骨折してしまう。そして大会に間に合わせたいがために無理に練習を重ねた結果、医者に「二度と陸上はできない」と宣告されてしまう。
小説2巻では天籟高校に入った直後の弾について触れているが、風貌が変わったとはいえ話しかけた時の訛りがなければ、幼馴染の重松でさえ弾だと気付かなかった程に落ち込んでいたという。
落ち込んでいる様子を見かねた重松から吹奏楽部に誘われる。小説版によると当初は乗り気ではなく、重松への義理が大半で見学に来たが、そこで陸上とは違った、それでいて陸上以上の新しい「風」を見つけ、吹奏楽の世界に足を踏み入れることになった。
活躍
初登場は天籟ウィンドフェスで、舞台裏で神峰と伊調鋭一を比較して、自分と同じように高校から吹奏楽の指揮者を目指しているという神峰に興味を持つ。
ウィンドフェス後の打ち上げパーティーで行われた少人数編成の即興演奏で、神峰・刻阪と初めて顔を合わせる。演奏後に二人と話す中で、神峰にシンパシーを感じる一方、刻阪に対しては「ショータ君の力全然活かせてないんよ」と告げる。
新年度になって、部長の重松と共に鳴宛高校に赴いて合同練習の申し出に伴う挨拶で練習に顔を出すことになったが、準備室に余っていた楽器を無断で拝借して鳴宛メンバーの中に混じっていた。気を取り直して弾を交えたうえで一度曲を通す事になったが、突如演奏に待ったをかける。騒然とする中、金管楽器のメンバーに振り向くや「トロンボーン ホルン ユーフォニウム チューバ 風がよどんでる」と告げる。そして自身の挫折と再起の過去を語りながら「春に生まれ変わった」と告げる。
合奏後の別れ際、神峰と刻阪の成長を認めつつも、「あの4パートを何とかしねーと話なんねーよショータ君」と忠告した。
一方、鳴宛にいた黒条善人に不穏な空気を感じて一声かけるも、何も言わず去っていった彼についてそれ以上触れることはなかった。
吹奏楽コンサートの県大会では、1コマだけだが刻阪を打ち負かしている描写が描かれている。
東関東大会では再び鳴宛と対決。音楽の経験と練習量を武器に立ち向かう刻阪を圧倒し、鳴宛高校の「核」として覚醒した刻阪に対しても壮絶なデッドヒートを繰り広げる。勝負は最終盤までもつれ込むが、最後の最後まで諦めなかった刻阪の成長に追い抜かれ、全国大会進出を逃す。
東関東大会の結果発表後は、重松から後事を託された。