プロフィール
誕生日 | 10月2日 |
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誕生日 | 星合より少し低い |
メイン楽器 | フルダブルホルン |
サブ楽器 | シングルホルン、セミダブルホルン |
好きな食べ物 | ベークドチーズケーキ |
好きな音楽 | クラシック、フォーク |
備考 | ヒット曲の”アコースティック・バージョン”が結構好き。 |
概要
SOULCATCHER(S)の登場人物。鳴苑高校吹奏楽部の二年生で、ホルンのパートリーダー。
穏やかで大人しげであり、金管楽器のパートリーダー達の中では主張が一番控えめな印象を受ける。
トロンボーンの金井淵涼、チューバの川和壬獅郎、ユーフォニウムの星合美子とは同じ中学出身の幼馴染。
神峰翔太に見えた当初の「心」の形は「棘の鎖で桜の幹に縛りつけられ取り込まれている虚ろな目をした舞自身の姿」。
その桜は散ることなく花が咲き続けており、鋭い棘が食い込んだ彼女の肌からは血が流れ続け、食い込むごとに苦しみ続ける。
人物
穏やかで大人しげな見た目にそぐわず、少々気弱で引っ込み思案だが、自分の苦しみを他者に背負わせまいとする、優しい性格の持ち主。
「音から匂いを感じる共感覚」の持ち主でもある。
能力
その音域の広さから木管楽器と金管楽器を繋げる役割を持ち、ギネスブックでも「世界一難しい金管楽器」と言われるホルンのパートリーダーとして、その実力は全国クラスと認められている。
問題
彼女の抱えている問題は「大切な幼馴染との絆」、そして「自身の持つ共感覚」。
幼少期からの友人である星合、中学で知り合った金井淵と川和、そしてもう一人、舞の双子の兄である管崎咲良とは大切なつながりだった。
だが中学2年の3月、金井淵と咲良のちょっとした言い合いから起きた交通事故で咲良の両腕が動かなくなったことで、全ての歯車が狂いだす。
事故を間近で見てしまった舞は、そのショックから共感覚に目覚める。だが、それによって共感覚で感じてしまう「嫌な匂い」に苦しむようになる。だが、自分のことで苦しむことを望まないあまり、助けを求められずに1人で苦しんでいた。
活躍
「舞う桜編」前
神峰が入部した日に初めて顔を合わせるが、この時は興味なさげに見つめるだけだった。
神峰が天籟ウインドフェスで一曲指揮をするかの指揮者選抜投票では、理由を語ってはいないが反対票に入れた。
アンサンブルコンテストでは金管六重奏として奏馬俊平、音羽悟偉、金井淵、星合、川和と共に挑み、県大会、西関東大会を勝ち抜く。
野球部応援のために金管楽器のパートメンバーを借りたいと神峰から申し出があった時には、他の3人同様に特に断る様子は見せなかった。そして同日のアンサンブルコンテスト全国大会では、メンバー全体で最高のパフォーマンスを見せるも、銀賞に終わる。
「舞う桜編」
新年度に天籟高校吹奏楽部のメンバーである弾に「風がよどんでる」と指摘される。そこから弾は春に起きた自身の挫折と再起を語るのだが、その時には悲しそうな表情をしていた。
その夜、神峰が誰にも言っていないはずの「5人目」の存在を指摘したことに驚きを見せる。金井淵が「桜の音」にまつわる思い出話をした後に去ろうとしたときにはついていこうとするも拒絶を受ける。直後、川和から何も言わずに寄り添ってやれと言われて、その場を後にした。
そして別の日、「これ以上あたし達に関わらないで」と神峰を拒絶する。その言葉にも怯まず、ひとりユーフォニウムを吹いていることを「舞のために吹いている」と看破された時には、神峰に恐怖感すら感じていた。
直後、複雑な「心」を持つ舞に狙いを定めていた黒条善人の言葉で共感覚が暴走してしまい、倒れてしまうほどに体調が悪化。星合、神峰、刻阪の尽力で暴走は治まるが、一時的とはいえ塞ぎこみ、寄り添おうとした星合を拒絶してしまう。
地元の幼稚園の園児に向けての音楽祭を開くにあたって、舞と共に参加。演奏中、共感覚の影響で流れに乗れず苦しみだして演奏が乱れる。舞を心配し、周囲の流れを無視して舞を助けに行く演奏を始めたことで全体の演奏が乱れてしまった。全体の流れが悪くなって園児たちの音楽への興味が一度は失われた中、再び興味を取り戻すために演奏する中、神峰は星合と舞に「勇気を出せ」と指示。その指示でかつて咲良に言われた「弱点を知ることも、助けを求めるのも、必要なのは勇気だけだ」という言葉を思い出し、星合を信じ、勇気をもって星合に助けを求めた。星合も神峰の言葉から咲良の話を思い出し、寄り添うために踏み込む覚悟を決めた。互いの「心が通じ合い」、これまで苦しめてきた鎖を星合の心が掴んだ瞬間、舞の「心」に変化が起こる。
桜の木にしばりつけていた鎖から解き放たれた時、舞の共感覚で感じる臭いから、嫌な臭いだけでなく、良い匂いも感じるようになった。
さらに、舞の「心」を縛っていた棘だらけの鎖は、妖精を彷彿とさせる衣装になった。
自分の苦しみから星合や神峰が助けてくれること、悪い臭いだけでなく良い匂いも世界にはあること、すなわち「希望がある事」を理解した舞は、演奏後に星合と共に涙を流していた。
ただ、神峰に心を許すようにはなったものの、完全な協力の申し出は断る。これにより神峰は4人全員を攻略しないと行けないことを痛感するのであった。
神峰に希望を見出したことを川和に告げる星合と舞に、川和は「咲良の現状」という現実を以って二人の希望を斬り倒そうとするが、それは神峰に止められる。川和が神峰と咲良を引き合わせた後に行われた、病院内のコンサートにも参加。
スプリングコンサートの一曲目で行われた神峰と金井淵の激突では神峰に加勢。二曲目では混声六重奏の参加メンバーとして「春よ、来い」の演奏を行うが、演奏後半で3年も動かなかった咲良の両腕が動き出す奇跡が起きる。演奏後は5人で抱き合い、全てが戻ったことに涙を流して喜ぶのであった。
問題解決後
問題解決後のコンサートでは県大会、西関東大会と要所で活躍。
全国大会では竹風高校のホルン使いである菊川和樹と向かい合う中、順調に回復に向かう咲良との他愛無い会話に思いを馳せていた。
共感覚に苦しめられることなく、咲良と笑いあえている今をくれた神峰に感謝しながら、自分を助けてくれた神峰に恩を返すべく、これまで忌避してきた「共感覚」を駆使して「必要な音」を探り当てながら菊川と張り合い続け、神峰が目指す「虹の音」に辿り着くピースのひとつとなった。
余談
名字には、管楽器の「管」の字が入っている。
関連イラスト
関連タグ
金井淵涼 川和壬獅郎 星合美子 - ”反神峰”を掲げる金管楽器のパートリーダー達。舞とは高校入学以前から音楽を続けていた仲。